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物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
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2020/08/31 倉庫在庫管理物流ロボット

物流倉庫内におけるIoTとは?活用事例をご紹介!

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物流業界では、ECの市場規模の拡大にあわせて扱う物品の数量が増加しており、商品管理における作業量もあわせて増加しています。また、倉庫内での作業スタッフを始めとした物流業界における人手不足も深刻な状況です。この問題を解決するためには、より効率化を図りながら商品を厳密に管理し、スムーズな配送を叶えるためのシステム化が有効です。
昨今、システム化の手段の1つとしてIoTが注目されています。今回のコラムでは、物流倉庫内におけるIoTの活用事例をご紹介します。

IoTとはどんなもの?

IoT(アイオーティー)とはInternet of Things の略で、「物品のインターネット化」を意味した略語です。これまでのインターネット上でのデータ管理は、まとめられた情報をもとにその内容を保存・更新していき、データのやりとりはコンピューター間の通信で行うことが主流でした。時代とともに技術の向上が進んだこと、利便性を求め、データの活用方法についての視点が変化したことで、物品そのものをインターネット化するIoTがさまざまな分野で取り入れられるようになりました。

私たちの生活の場面では、エアコンをはじめとした家電での活用が進んでいます。例えば、エアコン本体に付属している温度センサーから受け取ったデータをスマートフォンからリアルタイムで確認することができたり、エアコンの設置されている家屋から離れた場所にいても、スマートフォンでエアコンの動作を制御したりできる、といった特徴があります。

物流倉庫におけるIoT活用事例紹介

物流倉庫内でも、様々な場面でIoTが活用されています。実際に活用されている事例をご紹介します。

温度計

分かりやすい例の1つが温度の計測です。冷凍・冷蔵など温度管理が必要な倉庫においては、従来は各所に設置されている温度計の定期的な目視チェックが必要でした。しかし、これらの温度計の情報がインターネットに接続されていれば、自動で温度データを取得し、データベース上で情報を把握することができます。わざわざ温度計を目視確認をしに行かなくても、複数拠点の全ての温度計の情報を一度に確認することが可能になります。
また、IoTの便利な点はデータの把握ができることだけではありません。
特定の温度を検知した時に自動的に警告を発信し異常を報告する仕組みを作ることで、定期的な温度確認自体が不要となります。
また、蓄積させたデータを分析することで、空調設備の故障の傾向を把握し、特定のデータが報告された場合に故障を察知、倉庫内のトラブルを未然に防ぐといったことも可能です。

RFID

物流倉庫内で導入が進んでいるIoTの1つがRFIDです。
RFID(Radio Frequency Identification)とは、ICチップの入った電子タグ(RFIDタグ)を利用した、無線電波通信のシステムです。RFIDリーダーから電波を発して、複数のタグを一気にスキャンすることができ、電波が届く範囲であればタグとリーダーの間にある程度の距離があっても読み取りが可能です。
入出庫時の検品や保管情報の登録にはハンディターミナルが使用されており、商品に印刷されているバーコードやQRコードを手作業で1点ずつ読み取る必要があります。RFIDタグを使えば、商品に貼り付けられたICチップ内に商品情報が含まれているため、一気にデータを読み取ることができ、大幅な作業工数を削減することができるのです。

現時点での導入時の課題の一つが、RFIDタグの価格です(2020年現在、1枚10円程度)。高価格帯の商品であれば許容範囲かもしれませんが、単価の安い商品1点1点、すべてに貼付けるとなるとまだまだ価格が見合わない、というケースが多いでしょう。
しかし、現在各メーカーが技術開発を進めており、数年以内にRFIDタグ1枚あたり1~2円になると言われています。低価格・大量生産が可能になれば、より多くの物流倉庫内でRFIDタグの導入が進むと言われています。

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体験:第20回 自動認識総合展 株式会社サトー様
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サイズ・重量計測器

商品をエンドユーザーに直接配送するBtoC・EC物流では、商品の個配送が基本です。各配送業者が商品を宅配する際の料金は、「サイズ別・重さ別・地域別」に適用されています。つまり、配送する際の梱包箱の大きさを正確に把握し、適切な配送料のサイズ内に仕分けることが、BtoC物流における配送料コスト削減の鍵と言えます。しかし、商品の大きさや重さは様々であり、梱包した後の箱の大きさも各種異なります。仕分けのために1箱ずつ三辺の大きさをメジャーで計測し、適切な配送料の区分に仕分け、配送伝票にサイズ・重さの情報を記入する...といった一連の作業には膨大な工数が掛かります。
そのような場合は、商品の出荷時に梱包物の大きさや重さを計測する仕組みが有効です。あるIoT機器では、コンベア上で商品を流している間に自動的に商品の大きさと重さを計測し、商品とサイズ・重さのデータを自動的に紐づけ、データベースに登録、配送時に貼り付けられる送り状に数値が自動的に反映される、といった機能を持ちます。そのため、作業スタッフの工数を削減できるだけではなく、注文ごとの配送料を最適化することで、配送コスト削減が可能となるのです。

物流ロボット

連携されたデータを受け取り、自動的に動作する物流ロボットも、IoTの1つです。
「ピッキング」「仕分け」など、人力で行われていた業務のうち、単純作業の役割を担うのが物流ロボットです。なかでも、倉庫の中で目的の商品を「探す」、探すために「歩く」といった作業を代替するロボットは、特に実用化が進んでいると言えるでしょう。

中でも、作業員が常駐しているピッキングステーションまでロボットが商品の入っている棚ごと運んでくるピッキング型のAGV(Automated guided vehicle 無人搬送ロボット)や、人が仕分けや棚入れ・棚出しの手作業をしているところまで荷物を運ぶAMR(Autonomous Mobile Robot 自律走行ロボット)は現在注目されている物流ロボットです。
物流ロボットは、ロボットを制御するシステムとWMSを連携することで、入出庫の指示データを受け取り、ロボットの動作を制御します。
どのロボットをどう動かすか、といった制御を個別に指示する必要はなく、物流ロボットのシステムが自動的に動作を制御します。さらに、AIによりこれまでの動作の実績をフィードバックし、より効率の良い導線で動くように自動的にプログラムを組み替える機能を持つロボットも多く登場しています。
IoTの活用がさらに進むと、ピッキングそのものがロボットにより自動化され、倉庫内の自動化がますます進みます。作業が人から機械・システムに置き換わるほど、必要なスタッフの人数が大幅に削減され効率化されるでしょう。

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大幅な省力化を実現!物流ロボットの種類と特徴的な機能は?
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物流倉庫内におけるIoT活用はWMSとの連携が鍵

物流倉庫内では、IoTを活用し情報の取得を自動化してより多くのデータを活用すること、情報を発信して機器を制御することで、大きな効率化が図れます。

また、倉庫内でIoTを導入する際は、倉庫管理システム(WMS)と連携させることで情報の活用の幅が広がります。
WMSは、倉庫内における商材の入出庫、保管場所・数量、倉庫内移動などの在庫データを一元管理し、見える化するシステムです。倉庫管理の無駄や人的ミスを減らすこと、それによりコスト削減や作業時間の短縮といった業務効率が向上するため、すでに多くの現場で取り入れられています。
WMS自体の性能に加え、IoTと連携することにより、さらに詳細なデータを一元化・見える化できるため、より確実で便利な運用が可能となります。

まとめ

物流倉庫内でIoTを取り入れる際には、様々な機器と連携し、取得したデータを一元化・活用できるWMSを選択することが重要です。
そこでご紹介するのが、クラウドWMS「ロジザードZERO」です。物流ロボットの1種であるAGVとの標準連携基盤を構築するなど外部機器との連携実績が豊富、パッケージ型のクラウドサービスのためパソコンさえあれば、いつでもどこでも、リアルタイムに一元化された情報を確認することが可能です。
物流倉庫のオペレーション改善をめざしている、いずれIoTを物流倉庫内に導入してみたい、という方は、パッケージ型のクラウドWMS「ロジザードZERO」の導入もセットで検討してみてはいかがでしょうか。

物流とIoTについてさらに詳しく知りたい方は、こちらのコラムがおすすめです。

物流におけるIoTを考えるVol.1 ~輸配送におけるIoT~
https://www.logizard-zero.com/columns/iotvol1.html

物流におけるIoTを考えるVol.2 ~倉庫内におけるIoT~
https://www.logizard-zero.com/columns/iotvol2.html

物流におけるIoTを考えるVol.3 ~ロジスティクスIoTの今後と課題~
https://www.logizard-zero.com/columns/iotvol3.html