COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
物流倉庫にはいくつかの種類があり、それぞれ提供するサービスの内容や特徴が異なります。そのため、倉庫選びの際には自社にもっとも適した事業者を選定しなくてはなりません。そこで今回は、3PL、クラウド物流、モール型フルフィルメントといった物流代行会社の特徴をまとめました。
物流サービスのアウトソーシングを請け負う事業者の種類は、以下の3つに大別されます。
3PL事業者 | 通販・ECにおける物流業務のアウトソーシングを請け負うサービス。 |
---|---|
クラウド物流 | クラウド型WMSなどを軸にECサイトとの連携を行い、物流業務を請け負うサービス。 |
モール型フルフィルメント | モール側が所有する物流資産を事業者に貸し出す形でアウトソーシングを請け負うサービス。 |
もっとも知られているのは3PL事業者ですが、近年はモール型フルフィルメントやクラウド物流にも注目が集まっています。
物流代行会社の形態は、アセット型とノンアセット型にも分けられます。前者は自社で倉庫や物流拠点、輸送手段を持っている業者です。日本においては主流となる形態であり、自社資産ならではのセンター業務改善、ドライバー教育などが強みです。
一方のノンアセット型は自前の倉庫を持たず、サービスのほとんどを外注する形態です。そのため、輸送業務と倉庫業務を別々の会社が担っているといったケースも少なくありません。一方で、物流の最適化・効率化の提案を行うなど、コンサルティングを強みとする業者もあります。
なお、アセット型とノンアセット型の境界は必ずしも明確ではありません。アセット型の業者のなかには、一部業務を外注しているところも存在します。また、ノンアセット型と言いながらも、自社の資産を持っている会社もあります。
3PLとは、「Third(3rd) Party Logistics」の頭文字を取った言葉です。なお、この場合の「1st Party Logistics」は荷主(メーカーや卸、小売業者など)であり、「2nd Party Logistics」は運送会社や宅配業者が該当します。
3PL事業者は、企業の物流業務(受発注・ピッキング・在庫管理・梱包・配送など)を請け負うのが主なサービスです。ただし、本来の目的は顧客サービス向上や物流関連コストの削減であり、その手段として物流業務をアウトソーシングするというもの。そのため、単に物流業務を代行するのではなく、目的のためのフロー設計や、長期的な運営・管理などもサービスに含まれます。
倉庫の在庫情報を正確に管理するクラウドWMSシェアNo.1の「ロジザードZERO 」を導入している3PL事業者様をおすすめしています。
関東
東海
関西
- 株式会社 シロロジ
小規模のネットショップ様向けに1日1件、1坪からご提案が可能な3PL事業者。
導入事例はこちら
九州
- 株式会社M・Kロジ
物流自動化に取り組む、EC物流、単品通販物に強い3PL事業者。
導入事例はこちら
3PLサービスを導入した際の最たるメリットは、コアビジネスへの集中です。
自社物流には人的コストや専門人材の育成コストなどが発生します。さらに、スタッフが多ければその分、マネジメントの負担も大きくなるでしょう。また、倉庫や車、システムといった設備等を固定資産として所有しなくてはなりません。
EC事業者の本来の業務は、商品企画や集客施策の展開、サイト設定ページの強化、顧客情報分析などです。3PLサービスを利用することで物流業務を社内から減らせば、コアビジネスへ集中する時間が生まれます。また、コストが変動費になることでキャッシュフローの改善なども期待できます。
通販・ECにおける受注から発送までのプロセスやその全体を示すのが「フルフィルメント」です。さらに、商品到着後の業務や受注までの業務も含めて請け負うのが特徴となります。
具体的には、受注や発注・仕入、在庫管理、出荷といった3PLと同様の物流業務に加え、決済業務や返品・返金処理、コールセンターなどの顧客対応、代金回収といったECに欠かせない周辺業務を一括で委託できる点が大きな違いと言えるでしょう。
近年は決済方法の多様化により、決済業務への負担が増加しています。また、問い合わせや苦情対応にスピードが求められるのは今や当たり前。これらをすべて自社でまかなっていては、本業が圧迫されても仕方ありません。
フルフィルメントを導入すれば、ECに求められる物流および周辺業務を一括して請け負ってもらえます。専門性の高いスタッフが業務に当たることで、顧客満足度向上にも期待が持てるでしょう。
近年注目の集まるクラウド物流(倉庫)。従来、倉庫側でのみ管理していた物流データ等をクラウドサーバで管理することにより、Webを通してECシステムと連携できる仕組みや、初期費用0円の月額費用のみで委託できることが特徴です。
なお、クラウド物流サービスにはクラウド型WMSのみを提供するものも含まれます。しかし今回は、狭義の意味でシステムと物流業務をセットで提供しているサービスについて解説します。
- LogiMoPro
- オープンロジ
クラウドサーバを活用した物流業務にはさまざまなメリットがあります。第一に注目したいのが料金体系です。多くの場合、固定費が不要で、必要となるのは保管・入出庫分のみの従量課金制。また、料金が明確化されているため、事前に費用感を把握しやすいのは大きなポイントです。
さらに、EC事業者がクラウドサーバにアクセス可能となることで、従来は把握しにくかった在庫数などをリアルタイムで確認可能。管理性が高まることで、機会損失も低減できます。倉庫間とのデータのやり取りがクラウド上で可能なため、メールで出荷指示を送ることもありません。システムを介するため履歴が残り、倉庫ではメールの見落としを防ぐことができます。
加えて、複数の拠点が同一のシステムを使うことで共通管理が可能となる点も重要です。これにより、配送先に近い倉庫からの発送が容易となるため、輸送期間の短縮と送料の最適化が実現できます。
なお、対象となるのはBtoCがメインであり、BtoBについてはオプション対応となるケースが多いようです。
大手ECモールと提携したフルフィルメントを、「モール型フルフィルメント」と呼んでいます。モール側が持つ物流資産・機能をテナントに貸し出す形で物流の代行を請け負うのが特徴であり、それに伴う数多くのメリットがあります。
- フルフィルメント By Amazon(FBA)
- 楽天スーパーロジスティクス(RSL)
- ヤマトフルフィルメントサービス
多くの場合、ECモールと配送会社が協業する形を取っているため、一般的なフルフィルメントに比べると送料が安くおさえられます。さらに、クラウド物流同様に初期費用は0円の従量課金となるため、導入ハードルが低いことが魅力です。
そのほかにも、たとえばFBAの場合はプライムマークが商品に付けられ、商品検索で上位に表示されるようになります。また、土日出荷にも対応するなど、優位点は少なくありません。結果として購買率が上がり、売上にもつながります。
一方、常温のみでの保管であったり、取り扱う商材が限られたりします。加えて、付帯業務が限定される点はデメリットと言えます。この場合は、一部の商品のみをモール系フルフィルメントへ預け、それ以外の商品は3PLや自社物流でまかなうといった方法が考えられます。
なお、モールという特性上、対象となるのはBtoCのみ。BtoB物流には利用できません。
最後に、各物流代行の違いについてまとめます。
上記はあくまでも一般的な項目に関する比較です。実際には、3PLには物流の増加・拡張性に優位性があったり、モール型フルフィルメントには出店モールならではのメリットがあったりと、下記の通り細かな点に違いがあります。
ロジザードでは、こうした各物流代行会社の特徴を把握し、事業者様にとって最適なサービスをご紹介する「ロジザード・マッチン 」をご提供しています。貴社にとって最善となる物流代行サービスを完全無料でご紹介しますので、倉庫をお探しの方はぜひご活用ください。
おすすめコンテンツ