COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2021/08/30 海外

ロジザードのアジアレポート<フィリピン編>

このコラムは2021年8月25日発刊「ほぼ月刊ロジザード第24号 」に掲載した内容です。

ロジザードのアジアレポートフィリピン編

新型コロナウイルスの感染拡大により一変したビジネス環境。しかし、そんなタイミングだからこそ、在庫管理業務を改善したり、インターネットを通じた在庫情報共有の体制を整えたりしたい、というご相談が増えています。これは日本国内だけでなく、世界でも同じ。今も、アジア各国に駐在する弊社現地法人および日系現地代理店は、より良い在庫管理を目指した支援活動を続けています。

そこで今回は、現地ならではの声をお届けするために、フィリピンでロジザードZEROの導入&サポートを行うスタッフからのレポートをお届けします。普段の生活や習慣に起きた変化や、物流への影響を教えてもらいました。

クムスタ ポ ! (こんにちは)
私たちはフィリピンに住みながら、ロジザードZEROの東南アジア地域における営業や導入、サポートを担当しています。今回は、コロナ禍におけるフィリピンでの生活の変化についてご紹介したいと思います。


生活の変化

ある日、友達から受けた「やった!アルコールが買えたよ!でも250mlを1本しか買えなかった......」という電話。それは私が「本当に世の中が変わってしまったのだな」と実感した瞬間です。

日本でも色々な制約があって日々の生活が大変だと聞いていますが、フィリピンの対応策はちょっと強烈です!公共交通機関は強制的に運行停止。地区を跨ぐ移動には許可証を求めることで、物理的に人の移動を抑える施策がとられました。スーパーマーケットなども営業時間が数時間に限定され、店先には食材を求めて長蛇の列ができていました。

本当に人生は山あり谷ありですね。まさかこんなストレスだらけの生活に備えていた人など、世界中どこにもいないでしょう。


習慣の変化

現在は厳しいロックダウンも解除され、徐々に日常生活を取り戻しつつあります。しかし、ニューノーマルと呼ばれるこの新しい世界では、伝統を重んじる文化のフィリピンでも、習慣に変化が起きています。

例えば、フィリピンの挨拶のひとつであり、正式な握手(年長者の手にキスをする名誉あるジェスチャー)である「Mano po(マノポ)」のような伝統的な所作に代わって、肘をぶつける形で握手を交わすような新しいスタイルが生まれてきています。首脳会談のような国同士のオフィシャルな場面でも、この握手の代わりに肘を合わせる挨拶はよく見ますね。


インターネットが支える私たちの新しい生活

ロックダウン時の店舗の閉鎖を機に、フィリピンでは一気にネットショッピングの利用者が増加しました。アンケートでは、店舗再開後も引き続きネットショッピングを利用したいと考えている人も多いという結果があります。これは、日本も含め世界中で起きている現象のようですね。


フィリピンでの新型コロナ対応策と物流への影響

フィリピンでは、COVID-19の感染拡大に伴い、ロックダウン(ECQ:強化されたコミュニティ隔離措置)が実施され、自宅からの外出が制限され、学校や公共施設も閉鎖されました。また公共交通機関も強制的に運用を停止し、企業に対しても可能な限り自宅での勤務を許可するように指導しました。

政府の厳格な検疫措置により、観光業や小売業など一部の業界では深刻な影響を受けています。物流や製造業も人の移動が最小限に抑えられていたため当然影響を受けましたが、それでも致命傷というレベルではありませんでした。
むしろ、オンラインショッピングなどニューノーマルにおけるビジネスの変化は、物流業にとっては新しいビジネスチャンスとなっていると思います。


ロジザードのフィリピンにおける活動

中国に現地法人、東南アジアに現地代理店を持ち、各国で導入・稼働事例があるロジザードは、コロナにより国をまたぐ移動を制限しております。幸いにも現地においてサポート体制を構築していたため、ユーザー様への影響は小さく済んでいます。

対面での打ち合わせや現場での操作指導は現地スタッフが行い、日本のロジザードのスタッフがZoomを活用したオンライン会議で支援を行う、そのようなWMS導入の"ニューノーマル"も確立しつつあります。

フィリピンも同様に、クラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」の営業・導入・サポート担当の私たちが、日本とオンライン会議などでコミュニケーションを取りながら進捗確認等を行っています。

海外でのビジネス課題を抱えながら、現地に訪問できずにお困りの皆さま、ロジザードと各国の日系現地代理店のスタッフが、課題解決のお手伝いをいたしますのでお気軽にご相談ください。


最後に

私たちが日本を訪問するのには、もう少し時間がかかりそうですが、「明けない夜はない」ですよね。この記事を読んでくれている皆さんと肘を突き合わせて挨拶できる日が来ることを楽しみにしています。

クラウド倉庫管理・在庫管理のメリットとは?

弊社はこれまで、クラウドWMS(倉庫管理システム)「ロジザードZERO」を通し、アジア各国における倉庫管理・在庫管理の支援を行ってまいりました。

海外拠点を持つ日本企業のお悩みとしては、現地における日本人IT人材の不足や、本社システム部門への負担増などが挙げられます。これを回避しようと安価なローカルIT企業を探すものの、ニーズを満たすサービスはなかなか見つからないというのが課題でした。

しかし、近年になり、フィリピンではスマートフォンなどが急速に普及し、通信インフラが整備されてきました。安定した通信が確保できた場所では、クラウドサービスが活用でき、前述の課題解決をもたらします。

  • クラウドだから現地にITスタッフは不要
    保守・メンテナンスは日本のデータセンターで管理されるため、現地に専用のITスタッフを配置する必要はありません。セキュリティ確保やデータバックアップのための高額な設備も不要。パソコンやプリンタを準備するだけで、倉庫管理・在庫管理の改善が図れます。
  • シンプルな作業で現地スタッフでも安心
    ロジザードZEROは1,500を越える導入実績がございます。バーコードを活用したシンプルな操作性で業務を標準化。複雑な作業が発生する現場であっても、簡単に覚えて使えるシステムが構築できます。
  • リアルタイムな在庫管理でマネジメントも容易
    在庫情報や入荷・出荷情報がリアルタイムで共有されるため、フィリピンの倉庫の状況が日本から簡単に確認できます。今後、さらにアジア圏でグローバルなサプライチェーンを展開する場合にも、ロジザードZEROがお客様のビジネスを支援します。

フィリピンは日本企業からも注目度の高い市場です。人口や経済成長、英語人材の多さなどから、ビジネスの土壌は十分に整っていると考えられています。現地での倉庫業務、在庫管理にお困りの場合や、フィリピンへの進出をご検討中の場合は、ぜひ当社までご相談ください。日本のロジザードスタッフとフィリピンの現地スタッフが一丸となり、お客様のビジネスをサポートいたします。

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ロシェル

クラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」営業&サポート担当
英語と日本語で各国の代理店様やお客様のサポートをしています。
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ジョセフ

クラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」SE&サポート担当
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