株式会社サードウェーブ
ソリューション推進本部 執行役員本部長　工藤哲也様
ソリューションビジネス部 部長　丸山幸也様
ソリューションビジネス部 スペシャリスト　飛田智様

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ハイエンドを中心としたBTOパソコンの企画・製造・販売を手掛け、全国にコンピューターショップ「ドスパラ」を展開、並びに通販サイト「ドスパラ」を運営する株式会社サードウェーブ様は、15年来のロジザードユーザー様です。2014年より、「ドスパラ」で培ったノウハウを活かし、ECの出荷代行という形で3PL事業をスタートさせました。今回は3PL事業に深くかかわるキーパーソン3名の皆様にお集まりいただき、「ドスパラ」の運営会社が物流事業を始めた理由や強み、2023年に竣工した平塚物流センターに関するお話などをたっぷり伺いました。

「ドスパラ」運営会社のサードウェーブが3PL事業に参入した理由とは？

― はじめに、サードウェーブ様の事業内容について教えてください。

長年の通販サイト運営で培った知識や技術を基にしたフルフィルメント業務は、平塚物流センターで行っています。サービスとしては、通販Webサイト作成、受注管理、出荷代行、問い合わせ対応（メール・電話・チャット）、上記運営内容のコンサルテーション、コールセンターサービスなどに加え、パソコン等の精密機器に強いので、電子機器の動作確認やキッティングにも対応します。お客様のご要望に合わせて、トータルでフルフィルメントサービスを提供することも、部分的な業務対応も可能です。

― 2014年から、3PL事業を始められました。その理由は？

工藤様
パソコン販売という小売事業のほかに、もう一つ柱を作りたいと考えていました。新たな事業の柱は、小売とは違う形態、つまり在庫を持たない事業を模索しました。「ドスパラ」で販売する製品は、自社で製造しているので、パソコンや周辺機器の知識に長けており、通販サイトの構築や販売システム、WMSを自社で開発するなど、通販のインフラやコールセンターを自分たちで整備しています。こうした通販事業のノウハウを、サービスとして横展開できないかと検討し、ECの出荷代行業務をスタートさせました。

昨年（2023年）、神奈川県平塚市に念願の新倉庫、平塚物流センターを開設しました。本業の成長に伴い、倉庫が5カ所に点在して非効率だったため、在庫や作業を新倉庫に集約させて、コストの圧縮と精度の向上を図りました。現在は、平塚物流センターの稼働を機にPRを強化して、3PL事業の確立と販路の拡大を目指しているところです。

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受注から出荷までのワンストップソリューションを提供

― 平塚物流センターについて、もう少し詳しく教えてください。

工藤様
平塚物流センターは、三井不動産が平塚市内に新設した「MFLP平塚III 」を、当社が１棟借りした新倉庫です。地上4階建てで延床面積は2万6690平方メートル、約8,800坪あります。交通のアクセスもよく、BCP対策や環境への配慮がなされた最新の設備です。自動梱包機などのマテハン機器への投資を積極的に行っており、効率的で働きやすい物流現場(梱包エリアは冷暖房完備)を目指して常に改善を続けています。
「ドスパラ」事業で使用するだけでなく、ここで3PL事業を大きな柱に育てたいと考えています。出荷代行に加え、コールセンターのサポート対応メンバーが常駐し、受注から出荷までのワンストップソリューションを、出荷拠点とセットでEC事業者様に提供します。

丸山様
平塚物流センターでは、サイネージ事業にも注力していきます。スーパーなどの店舗や催事場などでデジタルサイネージを使いたい、というご要望に、導入時の機材選定から組み立て、設置、監視などの運用、搬出までサポートします。サイネージも、丸ごとお任せいただけるサービスで、電子機器に詳しく、物流拠点があるからこそ、リーズナブルかつ迅速にお客様のご要望、ご期待に添えると自負しています。日本全国での対応が可能です。

工藤様
コールセンターを物流センター内で運営していることが、大きな付加価値になると考えています。また、サポートや配送費用については好条件を提示できると思います。当社の強みを必要とされる荷主様に提供できるよう、その点に注力して営業活動を行っています。

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サードウェーブが手掛けるフルフィルメントだからこその強み

― サードウェーブ様ならではのフルフィルメントの特徴を教えてください。

飛田様
パソコンメーカーならではの生産ラインを含めたインフラと、きめ細かいサポート体制が、当社の強みと考えています。ドスパラでは、パソコンのBTO（受注生産）で最短2日の販売体制を確立するために、工場での一括製造から出荷までをすべて国内の一拠点で行える体制を構築しています。自社でコールセンターを運営していることも大きな特徴ですし、電子機器の取り扱いに長けているため、通電作業が必要な商材も安心してお任せいただけます。

丸山様
大手3PL事業様では対応しづらい、電子機器の設置・設定作業を含め、EC事業を丸ごと引き受けられる倉庫であることが大きな特徴です。「ドスパラ」の実績があるので、「私たちはここからここまではできる」と、自信をもって明言できます！

工藤様
商品マスタの作成から商品ページの撮影や作成、受注管理、出荷に至るまで、EC事業にかかわる様々な業務を任せていただけます。コールセンターは複数事業で運営しているため、問い合わせ窓口を低コストでご利用いただけるのも、大きなメリットです。要するに、EC事業の裏方作業の部分を、よい意味で丸投げしていただける3PLがサードウェーブで、これは他の3PL会社とは大きく異なる点だと思います。

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お客様のこだわりに応える、「ワンランク上のフルフィルメント」

― サードウェーブ様が企業の強みとして掲げている、「ハイスペック・ハイエンドPCを必要とするお客様のニーズに応え、時代をリードするIT環境を構築」する理念は、3PL事業においても息づいていますね。

飛田様
ドスパラが扱う製品は、一般的なパソコンとは異なります。ゲーミングPCをはじめ、お客様一人一人の要望に合わせて作るフルスクラッチで、高品質性能が高く評価されています。ニッチな層の「こだわり」にも対応できる点が強みです。「ワンランク上のフルフィルメント」を掲げる3PL事業も同様に、荷主様それぞれの要望に合わせたBTOスタイルを踏襲しています。

工藤様
ニーズに合わせてカスタマイズし、適切な価格で提供するのは、3PL事業もドスパラも同じ考え方です。お客様の要望に応える「スペシャル」を提供するのが当社らしさであり、強みです。ドスパラがお客様に提供している価値は、そのままサードウェーブが物流で提供しようとしている価値につながっています。

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第2、第3の倉庫へと増床するイメージをもちながら、今に集中

― 今後の展望をお聞かせください。

工藤様
平塚物流センターや当社の物流事業を知っていただきたいですね。我々の強みを必要とされるお客様に、しっかりサービスを届けたい。そして第2、第3の倉庫を作ることをイメージしています。我々の発展に、ロジザードの協力は欠かせません。これからもぜひ力を貸してください！

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まとめ

インターネットショッピングがまだ黎明期であった1998年に、BTOパソコンの通販サイトをいち早く立ち上げ、ハイスペック・ハイエンドPCを追求するユーザーの期待に応え続けてきたサードウェーブ様。ロジザードとのご縁は、2009年にさかのぼります。独自で切り開いてこられたEC運営のノウハウを横展開すべく、2014年から3PL事業に参入。電子機器などの精密機械の扱いに長け、コールセンターを自社運営する独自のポジションを打ち出し、3PL業界に新風を吹かせています。2023年より稼働する平塚物流センターでは、「ロジザードZERO」と自動梱包機を組み合わせた自動化で、取扱量のポテンシャルを一気に拡大されました。進化を続けるサードウェーブ様の躍進から、目が離せません。これからも様々な側面で協力させていただきたいと思います。皆様、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

導入事例

サードウェーブ様ではクラウドWMS（倉庫管理システム）「ロジザードZERO」をご利用いただいています。
導入事例はこちら：https://www.logizard-zero.com/cases/thirdwave.html

サードウェーブ様 会社概要

社名：株式会社サードウェーブ
代表：代表取締役社長 最高経営責任者（CEO）尾崎健介
本社所在地：〒101-0021 東京都千代田区外神田3丁目12番8号 住友不動産秋葉原ビル
設立：1984年3月1日
事業内容：
コンピューター機器等の企画・製造ならびに卸販売
BTOパソコンの製造
小売事業「ドスパラ」運営
ワークステーション、サーバー関連商品・サービスの販売
電子機器等の受託生産事業労働者派遣事業
ネット通販サポート事業
HP：https://info.twave.co.jp/　http://www.tw-ffs.com/