2021年から開催している泰日工業大学（以下、TNI）とロジザード株式会社（以下、ロジザード）との共同企画『ITアプリケーションチャレンジ』。第3回となる今回は『ロジスティクス　インテリジェンス　アプリケーションコンテスト』と銘打ち、改めてロジスティクスという切り口で新しいITビジネスを企画し競い合うイベントとなりました。

『ロジスティクス　インテリジェンス　アプリケーションコンテスト』とは

『ロジスティクス　インテリジェンス　アプリケーションコンテスト』は、人材育成を通してタイの更なる経済発展に貢献したいというロジザードの想いに、大学側から応えていただく形で実現しました。TNIの在校生を対象としたコンテストでは、タイの次世代の優秀な人材に「物流」について改めて考える機会を持ってもらい、さらにそこから生まれた新しい気付きを、ITを活用して「アプリ」という成果物まで実現させ、発表してもらいます。

物流アプリコンテストに関するコラム

＜第2回の様子＞

泰日工業大学とのコラボイベントであるITアプリケーションチャレンジ2022/23を開催
https://www.logizard-zero.com/columns/thai-nichi2022-02.html

泰日工業大学（TNI）スマートロジスティクス道場にて「LogizardZERO（ロジザードゼロ）」展示開始
https://www.logizard-zero.com/columns/thai-nichi2022-01.html

＜第1回の様子＞

物流アプリコンテスト｜泰日工業大学と共同開催の物流アプリコンテスト　ついに本格スタート
https://www.logizard-zero.com/columns/thai-nichi2021-01.html

物流アプリコンテスト｜泰日工業大学の教授にインタビュー
https://www.logizard-zero.com/columns/thai-nichi2021-02.html

物流アプリコンテスト｜1次選考の様子
https://www.logizard-zero.com/columns/thai-nichi2021-03.html

物流アプリコンテスト｜中間審査レポート
https://www.logizard-zero.com/columns/thai-nichi2021-04.html

物流アプリコンテスト｜最終審査レポート
https://www.logizard-zero.com/columns/thai-nichi2021-05.html

より多くの学生の皆さんが参加できるコンテストへ拡大！

前回までは企画に興味を持ってくれた学生有志がチームとなって参加する形式をとっていましたが、今回からはIT学部の授業の一部にも組み込んでいただき、より多くの学生の皆さんに参加いただくことができました。各チーム5名ほどが9チームに分かれ、それぞれがテーマ設定からリサーチ、ビジネスプランの策定を行います。そして、最終的にはアプリケーションのUI/UXにまで落とし込み、それぞれの企画を発表。審査は、これまでと同様に、TNIの教授陣、ロジザード海外担当、そして「LogizardZERO」のタイにおける販売代理店であるHBAタイランドのタイ人SEスタッフにて行いました。

今回参加してくれた9チームそれぞれレベルの高いプレゼンテーションを披露してくれましたが、すべてのチームに共通していたのは、学生たちが社会問題について非常に高い問題意識を持っていること。フルーツの生産が盛んなタイならではのフードロス問題から、日本をはじめ世界各国で課題となっているCO2排出問題や資源リサイクルなど幅広いテーマを選び、そして学生ならではの斬新な切り口で発表をしてくれました。

優勝は従来のデジタコやドラレコで実現していた機能に加え、ルートナビゲーションやドライバーの体調管理まで一元管理を目指したアプリケーションを考えたチーム「Satern Truck's」

そして、第3回ITアプリケーションコンテストで優勝を飾ったのは、チーム「Satern Truck's」。従来のデジタコやドラレコで実現していた機能に加え、ルートナビゲーションやドライバーの体調管理まで一元管理を目指したアプリケーションです。

アイデア自体はそれほど斬新なものという訳ではないのですが、メンバー全員が力を合わせて調査し、細部に渡るまで議論をして作り上げたプレゼンテーション資料は、まさに力作と言えるものでした。特に、業務システムとしての必要条件を満たすだけではなく、実際にアプリケーションを使うドライバーの安全や健康状態にまで配慮されたその仕組みは、各審査員の高い評価を受け今回の受賞となりました。

今回の総括

過去2回のITアプリケーションコンテストは新型コロナウイルスの影響もあって、ロジザードは学生のプレゼンをオンラインにて見ることしかできませんでした。しかし今回はロジザード社員もTNIのキャンパスに訪問して最終プレゼン大会と表彰式に参加することができました。実際に対面しながら質疑応答ができるその現場では、改めてタイの学生のモチベーションとポテンシャルの高さを感じられました。そして、優勝チームが発表された時の学生たちの盛り上がりは、まさに青春の1ページという感じで、とてもほっこりする素敵な体験でした。

クラウドWMSを提供しているロジザードでは東南アジアを中心に海外事業を展開しています。ユーザは日系企業が多いのが現状ですが、その日系企業において現場の作業やマネジメントをしてくれているのはやはり各国ローカルの社員の皆さんです。ロジザードでは製品の強化でユーザの皆様の期待に応えていくのはもちろんのこと、これからも教育を通して各国の若者にロジスティックスの重要さと楽しさを伝えていきたいと思います