COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
バーコードとは、コード(数字、文字、記号など)を太さの異なるバーとスペースの組み合わせによって表現し、スキャナーなどで読み取れるようにしたものです。小売店のPOSレジで読むためのJANコード や、物流業務で使用するITFコードやSSCC、その他企業の事業所や資産の管理など、様々な用途で使用されています。
また、バーコードには世界共通で使用できるものと、そうでないものがあります。世界共通で使用するために、GS1という国際機関により、作成ルールなどの管理を行われています。
そこでロジザードでは、GS1に加盟する一般財団法人 流通システム開発センター(以下GS1 Japan様)へ取材させていただいた内容をもとに、バーコードを世界共通で使用するにあたり押さえておきたい用語をまとめてみました。聞いたことはあるけどよく知らない、という用語がありましたら、ぜひこの機会に確認してみてください。
バーコードとは、コード(数字、文字、記号など)を太さの異なるバーとスペースの組み合わせによって表現し、スキャナーなどで読み取れるようにしたものです。
データキャリアとは、さまざまな識別コード(JANコードなど)をバーコードスキャナーなどで読み取ることができる形で表示したものです。データキャリアには、一次元シンボル(バーコード) や、二次元シンボル(QRコード)、電子タグ(電波などの無線で通信ができるタグ)などがあります。JANコードのデータキャリアは「JANシンボル」と呼びます。
データキャリアについては、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:データキャリアとは?
https://www.dsri.jp/standard/barcode/
GS1とは、世界共通で使える流通コードの管理や流通基準を管理する国際機関です。主に、各事業者が識別コード(JANコードなど)を作成する上で必要になる「GS1事業者コード」の登録管理や、世界共通で使える識別コード(GS1識別コード) の推進、標準EDI(流通BMS)の推進などを行っています。世界110以上の国と地域が加盟しており、日本代表機関としては、「GS1 Japan」が加盟しています。
GS1については、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:GS1とは
https://www.dsri.jp/center/gs1/
GS1識別コードとは、GS1が推進する、世界共通で使える識別コードです。JANコードなどの商品を識別するコードの他、組織や場所、資産を管理するコードなどがあります。
GS1識別コードについては、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:識別コード
https://www.dsri.jp/standard/identify/
GTINとは、Global Trade Item Numberの略で、国際基準の商品識別コードの総称です。商品識別コードとは、「どの事業者の、どの商品か」を表すコードです。世界共通で使える識別コードには「JANコード」、「U.P.C.」、「集合包装用商品コード」があり、これらを総称して「GTIN」と呼びます。
GTINについては、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:GTIN(商品識別コード)
https://www.dsri.jp/standard/identify/gtin/
GS1事業者コードとは、「どの事業者が管理しているか」を表す、9桁のコードです。GS1識別コードを設定するために、必ず必要なコードです。
※GS1事業者コードの取得方法について詳細はこちら
GS1事業者コードについては、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:GS1事業者コードとは
https://www.dsri.jp/jan/about_jan.html
GS1プリフィックスとは、国を表す2~3桁のコードです。GS1事業者コードの先頭の数字が該当します。日本は、アメリカ、フランス、ドイツに次ぐ4番目に国コードを多く持っている国で、これは日本がそれだけ沢山のモノを識別コードで管理しているということを表します。
商品アイテムコードとは、JANコードなどのGTINに使用される3桁のコードです。GS1事業者コードの後に続くコードで、事業者が独自に設定し、管理します。商品の種類や色、サイズなどを単品ごとに区別するためのコードです。
インジケーターとは、集合包装用商品コードの先頭1桁目に使用される数字です。ダンボールなどに梱包されている数の違いを表します。例えばAという商品に対し、内箱と外箱を区別する場合は内箱に「1」、外箱に「2」を振り分けます。そして内箱の中でも6個入りのものには「3」、10個入りのものには「4」を振り分けます。更に、カートン包装のものには「5」、シュリンク包装のものには「6」を振り分けます。
このように、1~8までの数字を順番に振り分けていきます(9は計量用のため一般的な梱包形態には使用しません)。
※集合包装用コードの構成について、詳しくはこちら
属性情報とは、製造年月日や賞味期限、ロット番号、シリアル番号などの、商品に関する様々な情報です。GTINと併せて使用することで、より細かい商品情報を管理することができます。
アプリケーション識別子とは、属性情報のデータの内容や長さ、使用可能な文字を管理するコードです。GS1-128シンボルやGS1データバー拡張型が表すコードに含まれる属性情報の、先頭に付ける2~4桁のコードが該当します。英語ではApplication Identifier(アプリケーション アイデンティフィァー)と言い、頭文字を取ってAI(エーアイ)とも呼ばれます。例えば、AIが「01」の場合は、次に続くコードは商品識別コードを表します。AIが「10」の場合は、次に続くコードはロット番号を表します。
AIが使えるバーコードシンボルやAIの項目一覧については、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:GS1アプリケーション識別子
https://www.dsri.jp/standard/identify/ai/
チェックデジットとは、JANコードの下1桁の数字で、バーコードが汚れていた場合などの読み取り誤りを防止するための数字です。他にも様々なGS1識別コードで使用されています。JANコードや集合包装用商品コードのチェックデジットは、下記サイトで計算することができます。
チェックデジットについては、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:チェックデジットの計算方法
https://www.dsri.jp/jan/check_digit.html
流通BMS(Business Message Standards)とは、流通業界でのEDI※の標準規格です。メーカー、卸売業、小売業が入出荷などのデータをやり取りする際に、データフォーマットや通信の方式を標準化することにより、スムーズに接続して業務効率化を図るためのルールです。
※EDI(企業間取引の電子データ交換)とは、企業間で取引するためのデータを、通信回線を利用してコンピューター間で交換することです。
GEPIR(ゲピア)とは、GS1事業者コードを取得している事業者の情報を、インターネットを通じて一元的に提供するサービスです。GS1が管理・運営を行っています。
GEPIRの利用方法については、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:GEPIRとは
http://gepir.dsri.jp/modules/gepir/
JICFS/IFDB(ジクフス/アイエフデービー)とは、GS1が管理・運営を行なっている、JANコードと商品情報を一元的に管理するデータベースサービスです。通称、JANコード統合商品情報データベースと呼ばれ、商品メーカーが商品のデータ(JANコード、商品名、内容量など)を登録することで、そのデータを流通業界全体で利用することができます。利用例として、店舗でのPOSシステム導入時やECショップ運営時の商品マスタ登録などが挙げられます。
JICFS/IFDBについては、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:JANコード統合商品情報データベース(JICFS/IFDB)
https://www.dsri.jp/database_service/jicfsifdb/
GS1 Japan Data Bank(略称 GJDB )とは、商品メーカーがGJDBに商品情報を登録することで、JANコードの発行や商品情報の管理を簡単に行うことができるデータベースサービスです。GS1が管理・運営を行なっています。主な機能としては、下記の通りです。
GJDBについては、こちらがおすすめです。
GS1 Japan:GS1 Japan Data Bank(GJDB)とは?
https://www.dsri.jp/gjdb/about_gjdb.html
今回は、バーコードに関する様々な用語をまとめてみました。バーコードを構成している数字の意味を知ると、そのバーコードが表している情報がわかります。まずは身近なところでバーコードを目にした際に、どういう構成になっているのか気にして見てみると、理解が深まるかもしれません。また、GS1ではバーコードを管理する事業者に向けた、様々なサービスを提供されています。ご自身の事業でバーコード管理をする際は、サービスを使うことで管理が効率化できるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
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