COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

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物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

2020/05/11 専門用語

データキャリアってなに?世界共通で使えるデータキャリアの種類

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データキャリアとは、JANコードなどの様々な識別コードを、バーコードスキャナーなどで読み取ることができる形で表示したものです。データキャリアには、一次元シンボル(バーコード) や、二次元シンボル(QRコード)、電子タグ(電波などの無線で通信ができるタグ)などがあります。

また、データキャリアには世界共通で使用できるものと、そうでないものがあり、世界共通で使用できるデータキャリアを「GS1データキャリア」と呼びます。GS1データキャリアは、流通標準化を推進する国際機関であるGS1 により、管理されています。

そこでロジザードでは、GS1に加盟する一般財団法人 流通システム開発センター(以下GS1 Japan様)へ取材させていただいた内容をもとに、世界共通で使えるデータキャリアの種類をまとめてみました。

一次元シンボル

一次元シンボルは、一般的にバーコードと呼ばれます。コード(数字、文字、記号など)を太さの異なるバーとスペースの組み合わせによって表現し、スキャナーなどで読み取れるようにしたものを指します。縦横の2方向ではなく、横のみの1方向に情報が表示されるため、一次元シンボルと呼ばれています。

JANシンボル

JANシンボルとは、JANコードをバーコードスキャナーで読みとれるように、商品パッケージに記載したものです。また、「JANシンボル」は日本国内での呼ばれ方で、国際的には「EANシンボル」と呼ばれます。

※詳しくはこちら
GS1 Japan:JANシンボル
https://www.dsri.jp/standard/barcode/jan_symbol.html

ITFシンボル

ITFシンボルとは、集合包装用商品コードをバーコードスキャナーで読みとれるように、ダンボールなどの外箱に記載したものです。ITFとは「Inter-Leaved 2of5」の略で、「差し込んだ5本のバーのうち2本が太い」という意味を表します。ダンボールの素材はバーコードの印刷制度が低いものが多く、また物流センターではバーコードを高速に読み取るため、ITFシンボルJANシンボルに比べて印刷制度の企画が比較的緩やかで読み取りやすいシンボルになっています。

※詳しくはこちら
GS1 Japan:集合包装用商品コードとITFシンボル
https://www.dsri.jp/standard/barcode/itf_symbol.html

GS1-128シンボル

GS1-128シンボルとは、商品に関する属性情報(製造年月日や賞味期限、ロット番号、シリアル番号などの様々な情報)を表現できるバーコードシンボルです。コードには、CODE128(半角英数字と記号の128文字を全て使用できるバーコード)を利用しています。アプリケーション識別子(AI)を使用して属性情報のデータ内容を表すことで、商品の属性情報を管理することができます。また、その他幅広い業界で利用されており、最大で48桁まで使用可能なバーコードです。

※詳しくはこちら
GS1 Japan:GS1-128シンボル
https://www.dsri.jp/standard/barcode/gs1-128.html

GS1データバー

GS1データバーとは、GS1標準シンボルの中で最も新しい一次元シンボルです。JANシンボルと同じ量のデータを、より小さいスペースで表現することができます。また、アプリケーション識別子(AI)を使用して商品の属性情報を管理できます。GS1データバーのシンボルは、小売業のPOSレジで読み取ることができる4種類と、POSレジでは読み取れずハンディースキャナーで読み取ることができる3種類の、計7種があります。

※詳しくはこちら
GS1 Japan:GS1データバー
https://www.dsri.jp/standard/barcode/gs1-databar.html

GS1データバーの7種類

POSレジで読み取れる4種類

POSレジで読み取れる4種類は、下記のような一般消費財の分野で利用されており、現在は主に海外で活用されています。

《 利用分野 》
  • バラ売り青果のソースマーキング
  • クーポンへの活用
  • 精肉等計量商品への、属性情報の表示(重量・価格・販売期限日など)
  • 日付情報を利用した自動値引き(ダイナミックプライシング)
  • 電子タグデータのバックアップ

GS1データバー標準型

GS1データバー標準型とは、GS1データバーの基本形のバーコードシンボルです。GTINのみを表示し、小売店のPOSレジで「どの事業者の、どの商品か」を識別するために使います。

GS1データバー標準二層型

GS1データバー標準二層型とは、GS1データバー標準型を上下2段で表示したバーコードシンボルです。例えば、りんごなどの球体で横幅が取りにくいものに使用します。GS1データバー標準型と同じくGTINのみを表示します。

GS1データバー拡張型

GS1データバー拡張型とは、GTIN属性情報を表示するバーコードシンボルです。最大で数字74桁(または英字41文字)が使用可能です。小売店のPOSレジで「どの事業者の、どの商品で、どんな属性情報か」を識別するために使います。

GS1データバー拡張多層型

GS1データバー拡張多層型とは、GS1データバー拡張型を多層(上下2段以上)で表示したバーコードシンボルです。GS1データバー拡張型と同じく、GTIN属性情報を表示します。最大で数字74桁(または英字41文字)を使用でき、最大11段まで表示可能です。

POSレジでは読み取れない3種類

POSレジで読み取ることができない3種類は、下記のようなヘルスケアー分野で利用されています。日本でも2015年以降活用が実現しました。

《 利用分野 》
  • 医療用医薬品(調剤包装単位、販売包装単位)

GS1データバー限定型

GS1データバー限定型とは、アプリケーション識別子(AI)を使用してGTINを表示するバーコードシンボルです。GTINの先頭1桁が「0」または「1」の場合のみ使用できます。主に、医療用医薬品の調剤包装単位や、販売包装単位で利用されています。

GS1データバーカット型

GS1データバーカット型とは、GS1データバー限定型と同じく、アプリケーション識別子(AI)を使用してGTINを表示するバーコードシンボルです。上下幅が狭いが横幅に余裕があるような、超小型商品に利用されています。

GS1データバー二層型

GS1データバー二層型とは、GS1データバー限定型と同じく、アプリケーション識別子(AI)を使用してGTINを表示するバーコードシンボルです。上下幅、横幅共に制限のある、超小型商品に利用されています。

二次元シンボル

二次元シンボルは、「スタック型」と「マトリクス型」の大きく二つに分類することができます。「スタック型」はバーコードを縦に積み重ねて表示したもの、「マトリクス型」はセルと呼ばれる正方形や点を格子状に並べて表示したものです。縦横の2方向に情報が表示されるため、二次元シンボルと呼ばれます。

世界共通で使える二次元シンボルは、PDF417※を使った「GS1データバー合成シンボル」と、「GS1データマトリックス」、「GS1QRコード」の3種類があります。また、アプリケーション識別子(AI)を使用して、GTIN(14桁)や属性情報などを表示することができます。JANコードなどGTINが13桁の場合は、GTINの先頭に「0」を付けて使用します。

※PDF417(PDF=ポータブルデータベースファイル)とは、EDIの標準シンボルとしても採用されている、スタック型の二次元シンボルです。

GS1データバー合成シンボル

GS1データバー合成シンボルとは、PDF417(二次元シンボル)とJANシンボルGS1データバー(一次元シンボル)を上下に組み合わせた形で使用するシンボルです。上段の二次元シンボルには有効期限やロット番号の情報、下段の一次元シンボルにはGTINの情報が入っています。主に医療用医薬品などで利用されています。

GS1データマトリックス

GS1データマトリックスとは、合成シンボルより小さな面積に大量の情報を表すことができる、マトリックス型のシンボルです。海外の医薬品、医療機器や、GRAI (リターナブル資産識別番号)、GIAI(資産管理番号)、GSRN(サービス関係識別番号)、GDTI(文書識別番号)などでの利用が認められています。また、一般的なデータマトリックス(マトリックス型の2次元コード)と区別するために、「GS1データマトリックス」と呼ばれています。

※詳しくはこちら
GS1 Japan:GS1データマトリックス
https://www.dsri.jp/standard/2d-symbol/gs1_data_matrix.html

GS1QRコード

GS1QRコードとは、GTINとWEBサイトのURLを表した二次元シンボルです。商品パッケージに表示してあるGS1QRコードを読み取ることで、商品に関連する情報(関連資料のダウンロードや取扱説明書など)のページや、その商品専用のWEBサイトにアクセスすることができます。一般的なQRコードと区別するために、「GS1QRコード」呼ばれています。

※詳しくはこちら
GS1 Japan:GS1QRコード
https://www.dsri.jp/standard/2d-symbol/gs1-qr.html

電子タグ

電子タグとは、無線電波により非接触の通信をすることができるタグで、データを格納するICチップと小型のアンテナで構成されています。ICチップには識別コードや様々な情報が書き込まれており、モノの管理に利用されます。電子タグに使われるICチップを利用した無線電波通信の技術を「RFID」を呼ぶことから、電子タグ自体を「RFID」や「ICタグ」と呼ぶこともあります。電子タグに書き込まれる識別コードを総称してEPC(Electronic Product Code)と呼び、EPCはGS1識別コード が基準となっています。例えばGTINのEPCは「SGTIN」と呼びます。

EPCについて、詳しくはこちら
GS1 Japan:EPC(Electronic Product Code)
https://www.dsri.jp/standard/epc/about_epc.html

まとめ

モノを管理するためには、識別するための番号や記号などのコード(識別コード)を割り振ります。また、そのコードをスキャナーなどで読み取るために表したデータキャリアの種類は、数多くあります。自社内のみで管理する場合は、世界共通の識別コードやデータキャリアを使用しなくても問題ありませんが、サプライチェーンの効率化のためには、世界共通で使用できるGS1識別コード(世界共通で使える識別コードの種類はこちら)やGS1データキャリアがおすすめです。ご自身の事業でバーコードやQRコード、RFIDなどでモノを管理する際は、ぜひ参考にしてみてください。