COLUMNロジザードオリジナル EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。

2020/04/08 ECインタビュー・見学リアル店舗倉庫

JANコードについて知ろう① 基礎編・利用開始編

バーコードには様々な種類がありますが、中でも流通業界で広く利用されているのが「JAN(ジャン)コード」です。ロジザードにも、WMSの導入をご検討中のお客様から「JANコードを使ったほうがいいのでしょうか?」「JANコードを使い始めたいのですどうすればいいですか?」といったお問い合わせが寄せられています。

当たり前のように使われているけれど、知らないことも多い「JANコード」。基礎知識とJANコードの作成方法について、登録・管理・普及活動を行っている 一般財団法人流通システム開発センター(以下、GS1(ジーエスワン) Japan)様にお話を伺い、概要をまとめました。 また、JANコードの利用を始める際の「事業者登録」について、申請する9割の方が利用しているWEB申請を実際に試してみました。

そもそもJANコードとは

JAN(ジャン)コード※ とは、Japanese Article Numberの略で、「どの事業者の、どの商品か」をピンポイントで表す国際的な商品識別番号のことを指します。
通常、バーコードリーダーで読み取れるように商品またはパッケージなどに表示され、活用されています。
日本国内の登録事業者数は、現時点で約13万件、世界でもトップ5に入る多さです。大型ネットショップでの販売の普及により、ここ10年ほどは個人事業主の方からの登録申込も増加しています。

※GTIN(ジーティン)-13、GTIN-8など種類により表記が異なる場合があるが、日本国内ではJANコードという呼び名が一般的。

データの構成

①GS1事業者コード(9桁)※

商品のブランドを持つ事業者ごとに割り振られる番号です。国ごと・事業者ごとに異なる番号のため、世界中の他事業者の商品と重複することはありません。

※2000年までに登録した事業者を中心に7桁の場合もある。
※頭2桁の「45」(または「49」)は、日本の事業者であることを表す番号です。

②商品アイテムコード(3桁)

商品1つ1つに割り当てる番号です。番号の割り当ては事業者にて行います。

③チェックデジット(1桁)

入力や読み誤りを防ぐための番号です。所定の計算式を使用して算出します。

JAN1_01.png※GS1 Japan「はじめてのバーコードガイド」より抜粋

JANコードを利用するメリット~広がる商品販売領域~

リアル店舗

スーパーやドラッグストアを想像してみてください。各メーカー・卸売業者から仕入れた商品ごとに別々のJANコードが割り振られているからこそ、「どのメーカーのどの商品を売ったか・仕入れたか」を切り分けて、集計することが出来るのです。そのため、小売店に流通させる商品では、JANコードが使われることが一般的です。

EC

実店舗だけではなく、ECの領域でも、JANコードの活用が進んでいます。例えば通販大手Amazonは、商品を出品する際、原則的にJANコードの登録が必要です。
JANコードの登録が必須ではないモール型の通販サイトでも、JANコードを登録することで検索がされやすくなるなど、利用するメリットは大きいです。

世界進出

JANコードは国際的な商品識別番号のため、海外での販売をする際にも、他の国の商品とコードが重複することがなく、スムーズに出品することができます。
現在は自社サイトや自社店舗のみで販売している事業者であっても、小売店や他社サイト・モールでの販売をする可能性があれば、事前にJANコードを活用することをおすすめします。

JANコード利用の流れ

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①事業者登録

書類・WEBサイト(PC)の2つの登録方法があります。
入力時に不備のチェックがされるため差し戻しが少ないこと、受付・完了までがスピーディーなことから、毎月約1,000件の申請のうちの9割以上がWEBを利用しての登録です。

②JANコードの作成・印刷

GS1事業者コードが発行されたら、商品ごとに商品コードの割り当てとJANコードの画像データの準備が必要です。
割り当てや印刷は基本的に各事業者にて行う必要がありますが、商品の情報を登録することで番号の自動割り当て・印刷・番号の管理を依頼できるGS1 Japan Data Bank というサービスもあります。(2019年10月開始/無料)。

③取引先にJANコードを伝える

事前に情報を商品マスタといったデータベースに登録してもらうことで、POSレジや在庫管理システムでJANコードを読み取ったときに「この事業者のこの商品」ということが認識されます。

WEBで事業者情報の登録をやってみた!

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GS1様に許可をいただき、「JANコード利用登録の流れ」①にあたる、事業者情報の登録を実際に試してみました。
登録はとても簡単!規約の確認や入力情報の事前確認を除いた、情報の入力自体は15分もかかりませんでした。また、WEBページ上での入力を始める前に、事前に入力情報を把握し、まとめておくとスムーズに登録できると感じました。
そこで、「これから登録をするので流れを把握したい。」「どのような情報を確認しておけばいいか知りたい。」という方のために、全体の流れと画面、登録情報をまとめました。

※画像は、GS1Japan様の承諾を得て掲載しています。

登録に必要な情報

事前にご用意いただくと登録がスムーズです。

はじめてのバーコードガイド
・事業者情報(事業者名・代表者氏名、URL、本社所在地、本社代表電話番号)
・担当者情報(氏名、所在地、電話番号)
申請料算定区分
・今後3年間のJANコード設定予定アイテム数
・JANコードを利用する商品の品目

1.Eメールアドレスの登録

GS1事業者コードの新規登録手続きのページから、メールアドレスの登録を行います。

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登録したメールアドレスへ、申請用ページのURLが記載されたメールが届きます。

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メールの中のURLをクリックして、申請ページへ進みます。

2.重要事項と規約の確認・同意

重要事項と規約の内容をしっかりと確認した後、「同意します。」の欄にチェックを入れ、次のページへ進みます。


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はじめてのバーコードガイドの内容をしっかりと確認し、「読みました。」の欄にチェックを入れ、次のページへ進みます。

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事前に確認しておく情報

はじめてのバーコードガイド

3.申請情報の入力

まずは企業情報を入力します。

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事前に確認しておく情報

・事業者情報(事業者名・代表者氏名、URL、本社所在地、本社代表電話番号)


次のページでは、担当者の情報を登録します。 今後、更新の際などの通知の送り先となるため、確実に受け取れる宛先を入力しましょう。

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~

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事前に確認しておく情報

・担当者情報(氏名、所在地、電話番号)

次のページでは、事業者コード申請の区分と、事業者全体の年商を入力します。
「登録申請料を確認する」をクリックすると、その場で申請料が確認できます。

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事前に確認しておく情報

・申請料算定区分

※事業者の年商の50%以上が「製造業」「自社製品の販売事業」なのか、「卸売事業」「小売事業」「サービス事業等」にあてはまるかで申請料が異なります。
詳細はこちら

・年商

次のページで、事業者コードの利用用途、今後3年間のJANコード設定予定商品アイテム数※、利用する商品の品目等を登録します。

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~

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事前に確認しておく情報

・今後3年間のJANコード設定予定アイテム数※
・JANコードを利用する商品の品目

※商品アイテムとは、商品単品を識別する単位です。(例:色別・サイズ別・柄別等にまで分けた商品管理上の最小単位)

全ての情報を登録した後、入力内容の確認ページが表示されます。
内容に間違いがないか確認した後、「入力情報を確定し、次へ進む」をクリックします。

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~

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4.支払い方法の確認 お支払い方法

「銀行振込」にチェックを入れ、次のページへ進みます。

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次のページでは、登録申請料の支払い期限が表示されます。 確認したら、「はい」で次に進みます。

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以上で、WEB上での登録は完了です!
登録完了ページに振込先の銀行口座情報が記載されています。期日までに忘れずに入金しましょう。

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入金が確認され、申請内容に不備が無ければ、約7営業日でGS1事業者コードが記載された「GS1事業者コード登録通知書」が普通郵便(転送不可)で届きます。

まとめ

流通の多様化・グローバル化が進む中、「商品に世界でただ1つの番号を割り当てる」という大きな強みを持つJANコード。店舗だけではなく通販、そして世界の流通の場面でも広く活用されていることを知り、その活用領域の広さに驚きました。
これまでリアル店舗のみ・ECのみの運営をしていた事業者様が、複数チャネルの展開を始めたり、海外流通・越境ECを始めたりするケースも増えています。今すぐに取り掛かる予定はないけれどいつかは...とお考えの方はぜひこちらのコラムを参考にしていただけると嬉しいです。将来の物流の複雑化に備え、JANコードを取り入れていただきたいと思いました。

GS1Japan 上田様、小柄様、お話を聞かせていただき、ありがとうございました!

一般財団法人 流通システム開発センター(GS1 Japan)

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