COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2022/04/28 EC・通販事業者海外

現地で聞いてみた! 中国一大ECイベント 独身の日・W11(ダブルイレブン)とは?

w11.jpg

「W11(ダブルイレブン)」とは、中国で毎年11月11日に行われている「独身の日」を祝うイベントで、「独身の日」や「シングルデー」と呼ばれています。
「独身の日」は正式な祝日ではないのですが、「11月11日」と1が4つ並ぶことから、独身者の間でのプレゼントやイベントが行われていました。中国の大手グループ「アリババ」のECモール「天猫(Tmall)」が「独身の日」にちなんだショッピングセールを始めたことで、中国のオンライン上のイベントとして全土に広がりました。
この「独身の日」を間近で体験した、中国現地の方にお伺いしたお話をお届けします。

※このコラムは2013年12月20日発刊「ほぼ月刊ロジザード」第5号に掲載した内容です。

話題の中国「独身の日」イベント

日本での報道も増えた中国のネット通販(EC)ですが、去る2013年11月11日の「独身の日」では一日の売上が300億元(約5,000億円)を超えたというニュースが大きな話題となりました。当社も中国のEC市場へ参入すべく、業界周辺をうろうろとしています。今回は中国のEC業界ネタを差し支えのない範囲でご披露させていただこうと思います。

「独身の日は中国の某大手ECモールの仕掛けで、昔からの風習とはまったく関係ありません。」と、当社の中国人社員に教えてもらいました。某お菓子メーカーが仕掛けたというバレンタインデーの仕掛けのようですね。

この"販促企画"の話、実は「独身の日」だけで終わりというわけではなく、中国では12月12日、1月11日と春節(中国のお正月)に向けて、怒涛のイベントラッシュが続くそうです。ただ、認知度も売上高も本家本元はやはり11月11日。他の"二匹目のどじょうイベント"はまだまだ盛り上がりには欠けるようです。

午前0時に開始された「独身の日」ですが、イベントの目玉は"数量限定商品"。イベント開始直前からPCやスマートフォンで準備万端に整えた老若男女が0時の時報とともに一斉にECモールへ飛び込んだそうです。結果、普段はにぎわう街の盛り場も、この日ばかりはより良いネット環境を求めて自宅やネットカフェで戦闘準備に入ったため、閑古鳥が鳴いていたそうです。

この日の売上、一日の金額もすごいものでしたが、イベント開始一時間で売上が1億元(16億円)に達するネットショップさんがあったようです。受注管理システム、それを裏側でささえている(はずの)在庫管理システムが、「よく耐えたなぁ。」と勝手に感心してしまいました。

ある日系の会社さんによると、ECモールの担当者は24時間体制でサーバー監視、不正監視を続けていたそうです。24時間体制といえば、宅配業者さんもその一つ。システム担当者は数日間徹夜続きだったとか。また、某大手配送業者さんでは、イベントの影響で11月末の時点でも通常荷物の遅配が続いていたそうです。ネットショップユーザー、モール担当者、宅配事業者などなど、この日は相当数の人が"24時間体制"で関わっていたようです。

banner_840x250_china.jpg

独身の日・W11(ダブルイレブン)に関するおすすめコンテンツ