COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

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物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

2020/06/10 倉庫専門用語

ピッキングって何?今更聞けないピッキングの種類と方法

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みなさんは、ピッキングと聞いて何をイメージしますか?あの、「鍵を使わずに錠を開ける」という、場合によってはちょっとグレーなことを思い浮かべたあなたは間違いです。物流業界におけるピッキングとは、物流倉庫での作業の1つで、伝票やピッキングリスト・作業指示書などをもとに商品を保管された場所から取り出し、指定された場所へ集める行為を指します。どこの倉庫会社でも比較的単純作業として位置づけられており、初心者でも取り組める仕事としてアルバイト募集され、「未経験の人でも応募可能、短時間からOK」といったキャッチフレーズをよく目にします。

確かにピッキング作業自体は難しい仕事ではありませんが、現場に工夫がされているかどうかで、こなせるノルマは大きく変わってきます。また、倉庫現場によっては、稀に普通の人の2倍の生産性でピッキングできる、まるで三面六臂の阿修羅のようなツワモノがいたりして、経験や慣れでピッキングのコツを習得することを求められる場合もあります。

本コラムでは、ピッキング作業とは具体的にどのような内容なのか、ピッキングの種類と特長についてご紹介いたします。

ピッキングとは

ピッキングとは、物流倉庫での作業の1つで、指示された商品を保管場所から選び取り、指定された場所へ集める行為を指します。ピッキング作業の流れとしては、一般的にまず作業指示書(伝票・ピッキングリスト)が手渡されます。そして、指示書の内容通りに商品を保管場所へ取りに行き、正確に探してピックアップし、次の工程の作業場所に集める、という作業の繰り返しになります。KPIとしては、「1時間あたりにどのぐらいの商品をピッキングできたか」が指標となるケースが多いようです。

ピッキングを効率化するために、倉庫現場で行っている工夫

倉庫現場では、より短時間に多くの商品を正確にピッキングするために、どのようなことをしているのでしょうか。ちょっと想像してみましょう。

作業者はきっと、アスリート並に毎日のトレーニングを欠かさず誰よりも早く走ることが要求され、受験生のようにすべての商品と保管場所を正確に記憶するための暗記力を求められる、、、。そして誰よりも早く商品をピッキングし続け結果を出す。。。

こんなスーパーマンを集めるとしたら、「時給5,000円での募集!!」なんて夢のような条件になっちゃうことでしょう。方向性違いも甚だしいですね。ピッキング作業を効率化するには、誰でもできる仕事にしないといけません。そのためには、「考えない」「歩かない」「探さない」工夫が必要になります。大事なのは、現場のレイアウトや作業方法を工夫することです。例えば、アパレルの現場で一番よく見られる工夫としては、「シングルピッキング(別名:摘み取り方式)」という方法と、「トータルピッキングを行い仕分けする(別名:種まき方式)」という方法の上手な使い分けが挙げられます。

シングルピッキング(摘み取り方式)

シングルピッキングとは、オーダー単位(発送単位)にピッキングすることです。おひとり様のようなイメージで、一人でピッキングすることを指すわけではありません。商品を巣箱(保管棚)から取る行為が「摘み取る」姿に似ていることから、別名「摘み取り方式」とも呼ばれ、多品種小ロットの商品を出荷する際に採用されます。 ネットショップ販売などのピッキング作業で採用されることが多くあります。

シングルピッキングのメリット

シングルピッキングのメリットは、商品を集めてから検品・梱包・出荷までを一つの作業単位に完結できるので、指示を受けてから出荷完了までのスピードが早く、間違いがあった場合もすぐに修正するなどの小回りが利くことです。

シングルピッキングのデメリット

シングルピッキングのデメリットは、作業者が倉庫内を移動して商品を集めるため、オーダー数と同じ回数分の往復移動距離と移動時間がかかることです。

トータルピッキング(種まき方式)

トータルピッキングとは、その名の通り、複数のオーダーの商品をまとめてピッキングしておき、仕分け場に持っていきオーダー単位に仕分けていく方式です。仕分け場でオーダー単位に並んだ箱に商品を入れる行為が「種をまく姿」に似ていることから、別名「種まき方式」とも呼ばれます。商品の種類はそれほど多くないが1商品あたりの一度に送る数量が多く、納品先が特定数に決まっている場合に採用されます。センター納品や、アパレルの初回投入時など大量に出荷することが求められるような場合に採用される方式です。

トータルピッキングのメリット

トータルピッキングのメリットは、シングルピッキングと異なり商品をまとめてピッキングするので、オーダー数と同じ回数の往復移動をする必要がなく、歩く距離の長さや時間が大幅に短縮できることです。

トータルピッキングのデメリット

トータルピッキングのデメリットは、ピッキング後すぐに検品梱包はできず、「仕分け作業」という工程が一つ増えることです。仕分け作業という工程が増えることにより、集めた商品を仮置して仕分けする作業場所を確保することが必要になり、さらには、仕分け作業をする人と時間がシングルピッキングに比べ余計にかかることです。
現場での業務フローを設計する上で、作業工程が一つ増えるということはとんでもないロスと、ミスの原因を作ることになります。トータルピッキングで得られるピッキング作業時間の短縮と比較し、どちらの方法を採用するか判断する必要があります。

マルチオーダーピッキング

マルチオーダーピッキングとは、複数のオーダー分をトータルピッキングのように、まとめてピッキングしながら、同時に仕分け作業を行う方式です。まとめてピッキングしたいけど仕分け場所もないし、仕分けミスをなくしたい、、、、。こんな悩ましいシングルピッキングトータルピッキングとのいいとこ取り、折衷案のような方式として採用されます。

一般的な方法としては、例えば「10人分のオーダーをまとめて作業する」というようなルールを作り、そのオーダー数分用意したダンボール箱やオリコンをピッキングカートに載せます。そして、ロケーション順にピッキングし、ピッキングカートに載せた所定のダンボール箱(またはオリコン)に投入していきます。

マルチオーダーピッキングのメリット

マルチオーダーピッキングのメリットは1回のピッキングで複数オーダー分をまとめてピッキングと仕分け作業まで実施することで、歩く時間と距離を短くできることです。また、仕分け作業を同時に行うことで、作業を効率化することができます。

マルチオーダーピッキングのデメリット

マルチオーダーピッキングのデメリットは、「ピッキング」と「仕分け」という異なる作業工程を同時に行うので、投入するダンボール箱を間違えるなどのミスを起こし誤出荷につながるリスクがあることです。その後の検品作業で確実に誤出荷を防ぐ工夫が必要になります。

まとめ

ピッキングには様々な種類があり、これらの運用構築や管理方式は当然現場によって向き不向きがあります。教科書通りにはいかないのが物流現場。ロジザードZEROでは、シングルピッキングからマルチオーダーピッキングまで様々な方法で作業効率を高め、ミスを削減する現場構築の実績が多数あります。自社のピッキング作業の効率化にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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