COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2022/11/16 EC・通販事業者メーカー・製造業

2022年トレンドのラッピング・梱包資材とは?SDGs・脱プラに効くパッケージ術

2022年トレンドのラッピング・梱包資材とは?SDGs・脱プラに効くパッケージ術

10月のハロウィンから、年末年始に向けてイベントが続きますが、なかでもギフト商戦となる「クリスマス」は、何か特別な購買体験を提供したい、という小売業の方が多いと思います。「クリスマス」と言えばクリスマスツリーやプレゼント、「クリスマスの色」と言えば赤と緑、とイメージがしっかりとついているため、普段とは異なるラッピング*資材、パッケージ*を用意するのではないでしょうか。
今トレンドとなるラッピング資材、パッケージなどの梱包資材*について、オリジナルパッケージ作成プラットフォーム「shizai」を提供されている、株式会社shizai取締役油谷様にお話しをお伺いしました。これからクリスマス向けの資材をご検討中の方は、ぜひご参考にしてください。

*梱包資材:梱包に使用される資材全般のこと。
*パッケージ:包装、荷づくり用の袋やダンボール等の容器のこと。
*ラッピング:贈呈用に美しく、見栄え良く包装すること。

2022年のトレンドは「UGC」に繋がるパッケージ

ブランドを体現できるパッケージが今のトレンドです。オンラインではface to faceの接客が生じないため、接客による差別化ができずに感動を与えることが難しいです。しかし、接客に変わる体験がオンラインでの取引には存在します。それが商品のパッケージ、ラッピング資材といった梱包資材です。商品が届いたときに、オリジナルパッケージにより感動を与えることができます。

オリジナルパッケージを作る際は、ただ可愛いもの、かっこいいものを作るのではなく、ブランドを表現して、受け取ったお客様が「やっぱりこのブランドが好きだな」と思っていただける購買体験を提供できるものを作りましょう。ブログやSNSで商品について投稿、拡散されたコンテンツは「UGC」と呼ばれ、販促活動にとても有効です。このUGCは、顧客が想像以上の感動体験をしたときに獲得できます。

UGCについてはこちらのコラムがおすすめです。

SNS時代ではUGCの活用がヒットの種
https://www.logizard-zero.com/columns/warehouse05.html#2


クリスマス向けのラッピング・梱包資材

shizai様では、10~11月にかけてクリスマス向けのパッケージ・梱包資材に関するご相談が増える傾向にあると言います。特に既存のお取引先様は、もとから資材に世界観を持たせている企業様が多いため、通常注文、ギフト注文に関わらず、クリスマス専用の資材を使って梱包することもあるようです。

このようなお客様の目に触れるものすべて、細部にこだわりを持つ企業様では、クリスマス以外にも四季に合わせてパッケージを変えるそうです。季節ごとのパッケージをユーザー様も楽しみしているとのこと、商品だけでなく梱包資材が通販の楽しみの一つになるとは素敵ですね。SNSで拡散したくなることも納得です。


shizai様がご提案する環境配慮のマーク

サステナビリティへの取り組みは、製品企画にもはや欠かせなくなっているのではないでしょうか。環境配慮の各規定やルールをクリアして作った製品や資材には、マークを入れることができるため、パッケージもサステナビリティへの取り組みを表現できる場にもなっています。
shizai様では、コストを抑えながらの地球環境に配慮したパッケージをご提案されており、具体的には下記3つの環境配慮のマークを取り扱っています。

① 環境に良い植物由来成分のインキ「BOTANICAL INK(ボタニカルインキ)」

サカタインクス様が提供する、樹木や種子、米ぬか等から得られる植物由来成分を積極的に使用したボタニカルインキです。ボタニカルインキを使用することで、カーボンオフセットの観点から二酸化炭素の削減に貢献できます。
特別なインキを使うとデザインの幅が狭まるのでは、というご心配は不要です。ボタニカルインキは通常のインキと同等の発色・性能を持っています。

② 廃棄される予定のサトウキビの搾りカス「BAGASSE(バガス)」

五條製紙様が提供する、バガス(サトウキビの搾りカス)パルプを使用して作った紙であることを証明するマークです。木材の代わりにバガスを紙原料として利用することで、木材の使用量を減らすことができます。

③ shizaiが提供するエコマーク「TREES PLANTED PACKAGING」

shizai様では、パッケージを製造する際に消費した木を自然に戻す循環を作るため、「ONE TREE PLANTED(世界中に木を植える活動)」をサポートしています。shizai様で製品パッケージや梱包資材を作ると、その売り上げの一部が寄付される仕組みとなっているため、shizai様とお取引を行うだけで、この活動をONE TREE PLANTEDの支援に繋がります。TREES PLANTED PACKAGING マークは、shizai様が無料で提供されています。


梱包資材における「脱プラ」の動き

脱プラスチック、海洋汚染の原因となる使い捨てプラスチック製品の利用を制限しようとする動きが活発化しており、製品企画だけでなく物流面にもその影響があります。今からでも取り組める、4つの動きをご紹介いたします。

① テープレス

「脱プラ」に手軽に取り組むなら「テープレス」です。例えば、みかん箱タイプの梱包資材やダンボールは、箱の底面、上部にテープをたくさん使います。梱包資材を工夫してワンタッチタイプに切り替えるだけで、底面のテープレスが実現し、脱プラに貢献できます。

② 梱包資材のサイズの調整

製品サイズに合わせた梱包資材を作ることも脱プラに繋がります。製品と梱包資材のサイズが合えば緩衝材を入れずに済むからです。コスト面でも緩衝材はプラスチックが採用されやすいため、緩衝材が不要な梱包資材を作ることも流行っています。

③ 紙の仕切り

配送箱をできるだけ、少ない種類で商品に合わせて作成することで、無駄な緩衝材を減らす工夫をすることができます。商品と商品の間は紙で仕切り、空きのスペースができた部分は同じように紙を四角柱に切断したものを入れることで、緩衝材の削減に繋がります。

④ 紙の緩衝材

緩衝材に紙を使用する企業様も増えているようです。使用する紙に再生紙を使ったり、ロゴマークをランダムに印刷した緩衝材にしたりすると、ラッピングにも使用できます。ここでもブランドの世界観が表現できます。


「ラッピング梱包=配送箱」が次のトレンド!?

EC市場が拡大し、プレゼントをECで購入する方も増えていると思います。そこで課題になるのが、「ラッピング」です。ECでラッピングを頼むと、配送箱の中にギフトラッピング、もしくはギフト用の箱が施され、さらにその中に製品のパッケージ、とマトリョーシカ状態になります。実際に頼んだことがある方は、「過剰包装だな」という印象を持ったことがあるのではないでしょうか。

そこでshizai様では、ラッピング梱包したまま配送箱としても使える資材が次のトレンドだと考えています。過剰包装を避けられる他、梱包資材を削減できるためとてもエコな取り組みとなりますし、削減した分のコストを抑えることもできます。
ただし、ここは非常に見せ方が重要ですし、ノウハウがいります。配送箱と内装の箱をどう一体型にするか、どのようなパッケージであればエンドユーザーのブランドイメージを変えずに、受け取った方が喜んでくれるのか。自社で考えることももちろん可能ですが、shizai様のようなパッケージのプロに相談することがおすすめです。パッケージ、ラッピングといった梱包資材の変更の際はぜひご相談してみてはいかがでしょうか。

取材にご協力いただいたshizai様

会社名:株式会社shizai
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27-5 リンクスクエア新宿14階
代表取締役:鈴木暢之
設立:2020年10月
URL:https://shiza1.com/
お問い合わせ先:support@shiza1.com

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