COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
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WMS(倉庫管理システム)を比較するときは、機能数や価格だけではなく、自社の業務に合うか、標準機能で運用できるか、外部システムと連携できるか、現場で使いやすいか、導入後も支援を受けられるかといった視点が重要です。
本記事では、WMSの選定基準となる7つのポイントと、比較・選定を進める5つのステップ、よくある失敗、実務で使えるチェックリストをまとめて解説します。
WMSの基本から知りたい方はこちら
WMSを比較する前に、まず「WMSを導入して何を改善したいのか」を明確にします。目的が曖昧なまま製品比較を始めると、機能数や価格など、分かりやすい条件だけで判断しやすくなるためです。
あわせて、現在の業務フローと課題を整理し、「業務上なくてはならない必須要件」と「あると便利な希望要件」を分けておくと、比較しやすくなります。
| 最初に整理すること | 具体例 |
|---|---|
| 導入目的 | 誤出荷削減、在庫精度向上、処理能力向上など |
| 現状の業務・課題 | 手入力、二重入力、属人化、外部連携の手作業など |
| 要件の優先順位 | 必須要件/希望要件に分ける |
WMS導入によって期待できる効果を詳しく知りたい方はこちら

WMSの比較では、単純な機能数や価格だけではなく、実際の物流現場で無理なく運用できるかという視点が重要です。
ここでは、特に確認しておきたい7つのポイントを紹介します。
| 選定ポイント | 確認すること | 主な確認例 |
|---|---|---|
| 1.必要な機能 | 自社業務・商材への適合 | 入荷、在庫、出荷、ロット・期限・シリアルなど |
| 2.標準機能 | カスタマイズに頼りすぎないか | 標準機能、設定変更、追加開発 |
| 3.外部連携 | 現在・将来のシステムとつながるか | 基幹、ERP、EC、OMS、CSV、FTP、API |
| 4.操作性 | 現場で無理なく使えるか | 画面、ハンディ、教育しやすさ |
| 5.サポート | 導入時・稼働後の支援 | 設定、テスト、教育、問い合わせ対応 |
| 6.セキュリティ | 機能と提供会社の管理体制 | 多要素認証、権限、ログ、第三者保証 |
| 7.将来性 | 事業拡大に対応できるか | 倉庫追加、物量増加、ロボット連携 |
WMSには入荷管理、在庫管理、出荷管理、ロケーション管理、棚卸管理、バーコード検品などの機能があります。ただし、実際に必要な機能は企業や商材によって異なります。
食品であれば賞味期限・消費期限、製造業であればロット・シリアル、アパレルであればカラー・サイズ、ECであれば大量の小口出荷など、自社の業務要件を具体的に整理して確認しましょう。3PL事業者の場合は、荷主ごとに異なる在庫管理方法や出荷ルール、帳票などに対応できるかも確認します。
必要な業務を標準機能でどこまで実現できるかも重要です。多くのカスタマイズが必要になると、導入費用や導入期間、将来の改修費が増える可能性があります。
現在の業務をそのまま再現することだけを目的にせず、標準機能を活用しながら業務を整理できるか、標準機能で足りない場合には設定変更・アドオン・追加開発で対応できるかを確認します。
WMSは、基幹システム、ERP、販売管理システム、ECカート、OMS、配送管理システム、店舗管理システムなどと連携して利用するケースがあります。
現在利用しているシステムとの連携だけでなく、今後システムを変更した場合や連携先が増えた場合にも対応できるか、CSV・FTP・APIなど必要な連携方法に対応しているかを確認しましょう。
WMSを日常的に操作するのは、倉庫管理者や現場スタッフ、パート・アルバイトスタッフなどです。機能が多くても、操作が複雑で現場に定着しなければ十分な効果を得にくくなります。
画面の分かりやすさ、必要な情報へのアクセス、ハンディターミナルの操作性、新人でも覚えやすいかなどを確認し、可能であれば現場担当者にもデモを見てもらいましょう。
WMS導入時には、現状業務の整理、システム設定、マスタ登録、外部連携、テスト、操作教育、本稼働などの工程があります。提供会社がどこまで支援するのかを確認します。
本稼働後も設定変更や操作方法の確認が必要になることがあるため、問い合わせ方法、対応時間、サポート範囲も比較ポイントです。
WMSでは商品情報、在庫情報、入出荷情報、配送先情報、取引先情報などを扱います。多要素認証、IPアドレス制限、ユーザー権限、操作ログ、個人情報のマスキングなどを確認しましょう。
サービス提供会社の情報管理体制も重要です。ISMSやSOCなどの第三者による認証・保証制度も、比較時の確認材料になります。
WMSのセキュリティについて詳しく知りたい方はこちら
現在必要な機能だけでなく、倉庫追加、取扱商品増加、EC開始、店舗とECの連携、基幹システム変更、物流ロボット導入など、将来の変化も想定して比較します。
複数拠点への対応や外部連携、物流設備との連携など、拡張性を確認しておくことで、事業拡大時の再選定リスクを抑えやすくなります。
物流ロボットについて詳しく知りたい方はこちら
提供形態も選定条件の一つです。クラウド型は自社でサーバーを用意せず利用しやすく、複数拠点展開にも対応しやすい一方、オンプレミス型は自社要件に合わせて構築しやすい特徴があります。どちらが適するかは、業務内容、セキュリティ要件、予算、運用体制などによって異なります。
WMSの種類や基本的な仕組みを詳しく知りたい方はこちら

WMSを効率的に比較するためには、最初から複数製品の機能一覧を比較するのではなく、順序立てて検討することが重要です。
誤出荷、在庫差異、作業者ごとの生産性の差、Excel管理の複雑化、手入力・二重入力、外部システム連携の手作業など、現在の物流業務で発生している課題を洗い出します。現場担当者へのヒアリングも行いましょう。
業務上なくてはならない「必須要件」と、あると便利な「希望要件」に分けます。例えば、賞味期限管理が業務上不可欠なら必須要件ですが、帳票デザインを現行と全く同じにすることは希望要件として再検討できる場合があります。
機能、費用、標準機能の範囲、カスタマイズ性、外部連携、導入期間、サポート、セキュリティ、拡張性などを比較します。価格だけでなく、導入後の運用まで含めて検討します。
資料だけでは操作感や自社業務との適合性までは分かりません。「この機能がありますか?」だけでなく、「現在この作業をしているが、導入後はどのような運用になるか」と具体的な業務フローを伝えて確認します。
初期費用、月額費用、機器費用、連携費用、カスタマイズ費用、保守・サポート費用などを確認します。同時に、作業時間、誤出荷、人員配置などをどの程度改善できる可能性があるかも含めて判断します。
WMS導入による効果や事例を確認したい方はこちら
WMS選定では、機能や価格だけに注目すると導入後に課題が発生することがあります。
多機能なWMSが、自社にとって最適とは限りません。利用しない機能が多ければ、操作が複雑になったり、費用が高くなったりする可能性もあります。重要なのは、必要な機能が揃っていて、自社の物流業務に合っていることです。
現在の業務には、長年の運用によって不要な工程や独自ルールが増えている場合があります。すべてをカスタマイズで再現しようとすると、導入費用や保守費用が増える可能性があります。WMS導入を機に、「本当に必要な工程なのか」「標準機能に合わせられないか」という視点で業務そのものを見直すことも重要です。
情報システム部門や経営層だけで選定すると、「現場では使いづらい」という問題が発生する可能性があります。実際に利用する現場担当者にもデモを確認してもらい、操作性や業務との相性を確認しましょう。
WMSの導入後に、「基幹システムとの連携に想定以上の工数がかかった」「必要なデータを自動連携できなかった」とならないよう、外部システムとの連携は選定段階から確認する必要があります。
現在必要な機能だけでWMSを選ぶと、数年後の事業拡大に対応できなくなる可能性があります。将来的な拠点増加、物量増加、新規事業、システム刷新、自動化まで考慮して選びましょう。
候補となるWMSを比較するときは、下記の項目を使って確認すると整理しやすくなります。すべてを満たす製品を探すのではなく、自社にとって優先順位の高い条件を明確にして比較することがポイントです。
| 比較カテゴリ | チェック項目 |
|---|---|
| 業務・機能 | 自社の商材に対応しているか/必要な入出荷業務に対応しているか/ロット・期限・シリアル管理ができるか/複数拠点の管理に対応しているか/必要な帳票が出力できるか |
| システム連携 | 基幹システム・OMS等と連携できるか/CSV・FTP・APIなど必要な連携方法に対応できるか/連携実績はあるか |
| 操作・運用 | 画面・ハンディ操作は分かりやすいか/設定変更は容易か/現場で無理なく運用できるか |
| 導入・サポート | 導入支援・操作教育があるか/稼働後の問い合わせ先はあるか/サポートの対応時間は自社の運用に合うか |
| セキュリティ | ユーザー権限設定はできるか/多要素認証に対応しているか/操作ログはとれるか/提供会社の情報管理体制は十分か |
| 費用 | 初期費用/月額費用/機器費用/連携費用/カスタマイズ費用/保守費用 |
| 将来性 | 倉庫追加に対応できるか/物量増加に対応できるか/連携先追加は容易か/物流ロボットなどとの連携による自動化に対応しているか |

A.まず、WMSを導入して何を改善したいのかを明確にし、現在の業務課題を整理します。そのうえで、必須要件と希望要件を分けると製品を比較しやすくなります。
A.多機能であることが自社に最適とは限りません。実際に必要な機能が標準で利用でき、現場が無理なく運用できるかを重視することが重要です。
A.業務適合性、標準機能、外部連携、操作性、サポート、セキュリティ、拡張性に加えて、導入後に発生する費用や期待できる改善効果まで確認します。
A.一律にどちらがよいとは言えません。業務内容、セキュリティ要件、予算、運用体制、拠点展開などを踏まえて選びます。
A.はい。実際にWMSを操作する現場担当者にもデモを確認してもらい、画面やハンディターミナルの使いやすさ、業務フローとの相性を確認することが重要です。
WMSの選定では、単純な機能数や価格だけではなく、自社の物流業務に対応できるか、標準機能で運用できるか、外部システムと連携できるか、現場で使いやすいか、サポートやセキュリティが十分か、将来の事業拡大に対応できるかを総合的に確認することが重要です。
まずは現在の物流課題と導入目的を整理し、必須要件と希望要件を分けたうえで、候補となるWMSを比較します。資料だけでなくデモやヒアリングで実際の運用を確認し、費用と導入後の改善効果の両方を踏まえて判断しましょう。
WMSについてさらに詳しく知りたい方
クラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」は、入荷・在庫・出荷・棚卸などの倉庫業務を支援しています。
WMSの導入をご検討中の方は、自社の物流課題や必要な機能を整理したうえで、実際の運用に合うシステムかどうかを確認してみてください。
ロジザードZERO お問い合わせ
https://www.logizard-zero.com/contact/
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ロジザードコラム編集チーム
クラウド在庫管理システムを中心に、小売業や流通業の物流・在庫管理に関する情報をわかりやすくお届けする編集チームです。導入事例、コラム、ホワイトペーパーなどのコンテンツを通じて、物流現場の課題解決や業務改善のヒントを発信しています。現場視点を大切に、皆さまのお役に立てる記事づくりを心がけています。