COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
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在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

クラウドサービスの信頼性を示す指標として注目されているSOC2。
前回の記事「SOC2とは?Type1・Type2の違いやISMSとの違いをわかりやすく解説」では、SOC2の基本やISMSとの違いについて解説しました。
一方で、実際のクラウドサービス選定の場面では、「SOC2対応と書かれているが何が違うのか分からない」「ISMSやプライバシーマークだけでは足りないの?」といった声も少なくありません。
本記事では、SOC2対応のクラウドサービスの違いや、クラウドサービス選定時に確認すべきポイントについて、実務的な視点から解説します。
クラウドサービスの普及により、企業の重要なデータは自社内ではなく、外部のクラウドサービス上で管理されるケースが一般的になっています。
在庫情報や受注データ、顧客情報といった事業の中核となるデータが、日常的にクラウド上で扱われるようになったことで、「どのサービスを選ぶか」は単なるシステム選定ではなく、経営リスクにも直結するテーマになっています。
こうした背景に加え、近年ではランサムウェア攻撃や不正アクセスによる情報漏えいなどのセキュリティインシデントも増加しており、クラウドサービスの安全性に対する関心はさらに高まっています。
サービスの機能や価格だけでなく、セキュリティ体制や運用管理体制の信頼性を事前に確認することが重要視されるようになりました。
特に近年では、クラウドサービス導入時にセキュリティチェックが行われることが一般的になっています。大手企業や取引先から「クラウドサービス利用時のセキュリティ要件」を提示される場面も増えており、その中でSOC2報告書の提出を求められるケースが出てきています。
このように、クラウドサービスのセキュリティ等の運用に係る内部統制を "自己申告"ではなく、"独立した第三者である公認会計士(CPA)又は監査法人が検証した報告書"で確認する流れが強まっています。
SOC2は、そうしたニーズに応える指標の一つとして注目されています。
企業がクラウドサービスを導入する際には、機能や価格だけでなく、情報セキュリティや運用体制の確認が行われることが一般的です。
例えば、次のような項目について確認されることがあります。
これらは、サービスが安全かつ安定して運用されているかを判断するための重要なポイントとして一般的に求められています。
しかし、サービス提供企業の説明だけで、これらの体制が実際に適切に運用されているかを判断するのは容易ではありません。
そこで活用されるのが、独立した第三者である公認会計士(CPA)又は監査法人によるSOC2報告書です。
SOC2報告書は、米国公認会計士協会(AICPA)が定めたトラストサービス規準(Trust Service Criteria)に従って、クラウドサービスのセキュリティの内部統制について評価するものです。
クラウドサービスを選定する際には、個別のチェック結果に加えて、「そのセキュリティ対策や運用体制が、第三者によってどの程度検証されているか」という視点も重要になります。
単に「対策をしている」という説明だけでなく、「実際の運用として継続的に実施されているか」を独立した第三者である公認会計士(CPA)又は監査法人の視点で確認できるかどうかが、サービスの信頼性を判断する一つの基準となります。

SOC2に対応しているクラウドサービスの最大の特徴は、サービスの運用体制が独立した第三者である公認会計士(CPA)又は監査法人によって評価され、報告書として発行されている点にあります。
SOC2では、セキュリティポリシーや管理ルールの有無だけでなく、それらが実際の運用の中で適切に機能しているかどうかが評価されます。
例えば、
といった運用の実態が報告対象となります。
つまりSOC2 Type2対応サービスは、「セキュリティ対策をしている」という説明だけでなく、「その運用が継続的に実行されている」ことが独立した第三者である公認会計士(CPA)又は監査法人によって報告されているサービスと言えます。
また、従来のISMSやプライバシーマークは、企業としての管理体制の整備を評価するものであるのに対し、SOC2は特定のクラウドサービスとしての統制実態まで評価される点に特徴があります。
SOC2に対応しているといっても、その内容には違いがあります。
クラウドサービスを選定する際には、次のポイントを確認することが重要です。
すべてを詳細に理解する必要はありませんが、「設計だけなのか」「運用まで確認されているのか」は最低限確認しておくとよいでしょう。
倉庫管理システム(WMS)は、在庫情報や出荷データなど企業の重要なデータを扱う基幹システムです。特にクラウド型のWMSでは、システムが停止すると入出荷業務そのものが止まるリスクがあります。
ピッキングや検品、出荷作業が進められなくなることで、出荷遅延や誤出荷が発生し、企業活動に大きな影響を及ぼす可能性があります。
そのためWMSでは、安定稼働を支える運用体制や可用性の確保が非常に重要です。
こうした観点からも、内部統制の運用実態まで評価されるSOC2は、クラウドWMSの信頼性を確認するうえで参考となる指標と言えます。
クラウドWMSの中でも、セキュリティ対策とサービス運用体制の強化に取り組んでいるサービスの一つが「ロジザードZERO」です。
「ロジザードZERO」は、国内外1,900拠点以上で稼働するクラウド型倉庫管理システムであり、これまでISMSやプライバシーマークの取得を通じて、組織としてのセキュリティ管理体制の強化を進めてきました。
クラウドサービスの利用が一般化する中で、企業からは「実際にどのように運用されているのか」「日々の運用がどのように担保されているのか」といった、より具体的な運用状況に関する確認が求められる場面が増えています。
こうした背景からロジザードでは、サービス単位での運用体制を第三者が評価するSOC2報告書への対応を進め、2025年にSOC2 Type1報告書を、2026年にはSOC2 Type2報告書を初めて取得しました。
これらの取り組みについては、以下のプレスリリースでも詳しくご紹介しています。
2025年10月28日
クラウドWMS「ロジザードZERO」が「SOC2 Type1」報告書を取得2026年2月5日
クラウドWMS「ロジザードZERO」が「SOC2 Type2」報告書を取得
SOC2への対応により、セキュリティ対策の有無だけでなく、それが継続的に適切に運用されているかどうかまで含めて、サービスの信頼性をより客観的に示すことが可能になりました。
A. サービスの運用体制が第三者による評価を確認できるため、セキュリティ対策だけでなく、実際の運用が適切に行われているかまで含めて、信頼性を客観的に比較・判断しやすくなります。
A. 自社が利用するサービスや機能が評価対象に含まれているかを確認することが重要です。SOC2はサービス単位で評価されるため、対象範囲によって内容が異なります。
A. はい。在庫や出荷などサプライチェーンの重要なデータを扱うため、WMSにおいては運用体制や信頼性が重要になります。クラウドサービスでは、運用やセキュリティ対策をサービス提供側に委ねるため、その体制を第三者の評価で確認できることが重要です。
「出荷絶対」を支えるセキュリティ戦略 ~「SOC2 Type2報告書」取得に込めたロジザードの想い~
リンク:https://www.logizard-zero.com/columns/security-soc2interview.html
SOC2は、クラウドサービスの信頼性を判断するための有効な指標の一つです。
特にクラウドサービス選定の現場では、SOC2対応の有無がセキュリティや運用体制を確認するための判断材料として活用可能です。
サービスを選定する際には、単に「SOC2対応」と記載されているかだけでなく、その内容や対象範囲まで確認することが重要です。
クラウドWMSのように業務の中核を担うシステムでは、セキュリティ対策と安定稼働の両方を支える仕組みが求められます。SOC2のような第三者評価の有無も含めて、総合的に判断することが重要と言えるでしょう。
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ロジザードコラム編集チーム
クラウド在庫管理システムを中心に、小売業や流通業の物流・在庫管理に関する情報をわかりやすくお届けする編集チームです。導入事例、コラム、ホワイトペーパーなどのコンテンツを通じて、物流現場の課題解決や業務改善のヒントを発信しています。現場視点を大切に、皆さまのお役に立てる記事づくりを心がけています。