COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2022/01/14 システム在庫管理運輸業・倉庫業(3PL事業者)

物流倉庫のオペレーションの高度化、在庫管理方法 3つのステップと4つのポイント③

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このコラムは物流倉庫のオペレーションの高度化、在庫管理方法3つのステップと4つのポイント①の続きです。①では背景②ではステップ1となるアナログ物流業務の整理をご紹介しておりますので、ぜひ先に読んでみてください。

ロジザードが在庫管理についてご相談いただくことが多いのはこのステップです。アナログ化からシステム化への第一歩となるエクセルからの脱却、WMSと呼ばれる倉庫用の在庫管理システムを導入するステップについてご紹介します。

ステップ2:WMS(倉庫管理システム)による作業と管理の標準化

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出荷準備・出票:手動(CSV)、自動(FTP・API)のシステム連携

WMS(倉庫管理システム)を導入すると、営業サイドもしくは荷主さんの基幹システムや販売管理システムと出荷指図データを連携して、ピッキングリスト 納品書 送り状といった倉庫内での作業を支援するリストと出荷に必要な書類を出力します。
データの連携はCSVデータをそれぞれのシステムからダウンロード・アップロードする手動の方式と、FTPやAPIといった手法でデータ交換により人手を介さずに自動連携する方法があります。
3PLさんの場合はWMS(倉庫管理システム)を導入し、複数の荷主さんの基幹システムと連携することで、荷主毎のシステムを操作することがなくなり標準化されますので、出荷準備の作業が誰でも、どの現場でもできるようになるという点が大きな業務改善であり、メリットではないでしょうか。

ピッキング:考えない・探さない・歩かないが基本

WMSから出力される「ピッキングリスト」という在庫のある場所や必要個数の記載されたリストを使って商品をピックします。商品の保管場所がロケーション情報として印刷されますので、商品を探し回ることなく誰でもピッキングできるようになります。
また複数の商品をピッキングする場合、リストには商品コード順ではなく、ロケーション順に並んで出てきますので、倉庫内を行ったり来たりすることなく、ピッキングリストに表示された順番にピッキングすれば効率的な作業ができるようになります。
パートさんを即戦力化するには、商品がどこにあるか「考えない」、「探さない」、「歩かない」を実現すること。WMS(倉庫管理システム)を導入すると究極的に標準化されたピッキングができるようになります。

検品:商品のバーコードとハンディターミナル

WMS(倉庫管理システム)を導入する大きなメリットの一つがこの検品作業です。
人手で検品するのと違い、ピッキングリストのバーコードと商品のバーコードをハンディターミナルでスキャンすることで検品できます。大きなメリットとしては誰でも間違いなく素早い検品作業ができることです。複数人での検品が一人でより正確に速く、確実になります。

在庫管理:クラウドサービスでリアルタイム管理

WMS(倉庫管理システム)導入することで、エクセルで管理していた商品の入出荷の履歴はすべてシステムで記録されることになります。無線ハンディターミナルを使えば、入荷や出荷業務を行ったあとに、システムに入力するような二度手間は不要です。
入荷、出荷、棚入(保管場所登録)がすべてハンディターミナルのスキャン結果で蓄積されていきます。
さらには、クラウド型WMS(倉庫管理システム)を使えば、リアルタイムな情報更新がされますので、バッチ時間にならないと在庫が更新されない、というようなことはありません。WMS(倉庫管理システム)選定の際には「クラウド型」を選択されることを強くお勧めします。

まとめ

このようにWMS(倉庫管理システム)を導入することで、誰でもできる作業が増えます。入荷から出荷までの大半の倉庫オペレーションが高度に標準化していきますので、人手や熟練度に依存した現場ではなく、無駄のない効率的な現場ができあがります。

実際に弊社の提供するクラウドWMS「ロジザードZERO」を導入された株式会社M・Kロジ馬場様のお声を抜粋させていただきます。

ロジザードのWMSを導入することで、荷主様ごとに異なっていた業務の流れやルールを標準化することも出来ました。
これからはAIやロボットなどの導入も必要でしょうが、最後に作業をするのはやっぱり人。人の手で大切にエンドユーザー様へ送り届かなければいけない。間違いなく大切にお届けするには、どうしてもルールが必要です。システム導入をきっかけに、そういったルールも会社内で一元化することが出来ました。

株式会社M・Kロジ様 導入事例はこちら

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亀田尚克(かめだなおよし)

ロジザード株式会社 執行役員 営業部長

繊維商社、大手システム会社勤務を経た後、在庫管理分野のASPという事業スタイルに魅力を感じ2006年ロジザード株式会社入社。通販物流を中心として物流現場への訪問数はゆうに2,000に達する。徹底した現場主義によりサービス会社としてのロジザードのスタイルを確立する。在庫管理システムをもっと世の中に普及させたいという情熱のもと思索と行動の日々を送る。

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