COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2020/04/21 システム在庫管理運輸業・倉庫業(3PL事業者)

物流倉庫のオペレーションの高度化、在庫管理方法 3つのステップと4つのポイント①

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当社ロジザードでは約20年に渡り、依頼数多くの物流倉庫の現場の改善のご相談を受けてまいりました。物流は人でやりくりしてナンボ。人海戦術の現場が圧倒的に多く、「如何にミスをなくすか?」「作業精度や在庫管理精度を上げるか?」という課題にフォーカスしたお悩みやご相談を沢山いただき、WMS(倉庫管理システム)の導入につながるご支援をしてきました。

では、どのような方法で省人化、効率化を目指すのでしょうか。本コラムでは、ロジザードの視点で、基本から高度化までの3ステップを4つのポイントを押さえながらご紹介いたします。
3PL、倉庫業の方へ向けた内容となりますが、自社物流の方でも当てはまることが多いのでぜひ読んでみてください。

物流倉庫への投資を検討する2つの背景

 最近では大手企業様中心に、今まで人海戦術でこなしていた物流倉庫の責任者様から、人に依存した運営に危機感を持たれたご相談が散見されはじめました。今までは「倉庫や物流にあまりお金をかけたくない・・・」という本心が見え隠れしていたのですが、今回は事情が違い、「投資してでもなんとかしないといけない。」という切迫した思いが伝わってきます。
その根本の原因は2点あります。

1:人手不足

そもそも物流業界はあまり人気がない業界です。(笑)なかなか働き手が集まらないという傾向がここ数年続いています。「長年働いてくれたパートさんも近くに建ったショッピングセンターの人員募集に取られてしまった。それも一人二人じゃなく数人まとめて、」、なんて悲哀ただようセンター長さんの愚痴もよく聞くようになりました。

2:働き方改革

働き方改革の趣旨は本来、ブラックの撤廃、働き手の環境改善だったように思いますが、「残業は悪」「休日出勤なんてとんでもない」と、いう規制面だけが主張されるようになってしまいました。その結果、働きたい人も時間を制限されてしまい、当てにしていた社員の現場投入も制限され、今まで以上にパートさんの人数を集めないと人海戦術が成り立たない。そんな状態に拍車がかかっているようです。

物流ロボットやRFID導入の前に必要な準備

「いよいよ今までのやり方じゃ駄目かも...」
人が集まらないことを前提に生産性をあげていかないといけない。
巷では物流ロボットやRFID、そしてRPAなどいろんなテクノロジーが現れているので、「物流ロボットやりたいです。」「RFIDでパァッと読み込んじゃえないかな」なんていうご相談も増えてきました。

物流改善を継続してきた倉庫現場では、導入することで人員を劇的に減らす成功事例があるのですが、実際にお話を伺い現場を拝見すると。

  • そもそもRFIDはおろか、バーコード管理すらできていない。
  • 一人で二人分働いちゃうようなメッチャ現場のスペシャリストが多すぎて、新人さんがとても真似できる業務じゃない。(しかもそれをセンター長さんが嬉しそうに話ししたりしていて・・・)
  • 営業さんや荷主さんの言いなりで、業務がドンドン複雑化していってしまっている。
  • 使うシステムは荷主さんによってバラバラ。覚えるだけでもシンドイ。

と凄惨な現状があり、現場は少数精鋭でとても奮闘している、というなんともな状態です。
そこで、物流倉庫のオペレーションの高度化にも3つのステップがあることをご案内します。

main.pngステップ1:アナログ物流業務の整理
ステップ2:WMS(倉庫管理システム)による作業と管理の標準化
ステップ3:オートメーション化

さらに各ステップにおいて、出荷準備・ピッキング・検品・在庫管理の4つの観点から物流倉庫のオペレーションを高度化していくことをお勧めしています。

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亀田尚克(かめだなおよし)

ロジザード株式会社 執行役員 営業部長

繊維商社、大手システム会社勤務を経た後、在庫管理分野のASPという事業スタイルに魅力を感じ2006年ロジザード株式会社入社。通販物流を中心として物流現場への訪問数はゆうに2,000に達する。徹底した現場主義によりサービス会社としてのロジザードのスタイルを確立する。在庫管理システムをもっと世の中に普及させたいという情熱のもと思索と行動の日々を送る。

 

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