COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2026/05/26 DX物流業務の効率化運輸業・倉庫業(3PL事業者)

倉庫・物流現場の“見えないムダ”をどう見つける?はじめてのカメラ活用と現場改善の考え方

はじめてのカメラ活用と現場改善の考え方

人手不足が深刻化する中、倉庫・物流現場ではこれまで以上に業務改善の重要性が高まっています。
一方で、「改善したいが、どこに問題があるのか分からない」といった声も少なくありません。
WMSの導入や業務のデジタル化が進んでいるにもかかわらず、なぜ改善が進まないのでしょうか。
その背景にあるのが、“現場の実態が見えていない”という課題です。
本記事では、倉庫・物流現場に潜む見えない課題に着目し、それを可視化して改善につなげるための考え方とアプローチをご紹介します。

倉庫・物流現場で起きている見えない課題

例えば、現場では次のようなことが起きていないでしょうか。

ある倉庫では、パートのAさんが同じピッキング作業をしているにもかかわらず、他のスタッフよりも時間がかかっていました。
しかし、どの工程で時間がかかっているのかは本人にも周囲にも分からず、具体的な改善につなげることができませんでした。
また別の現場では、ピッキングミスが発生しても原因が特定できず、「気をつけよう」という注意喚起だけで終わってしまい、同じミスが繰り返されていました。
さらに、特定の時間帯だけ作業が滞るものの、どこがボトルネックになっているのか把握できず、対策が打てないケースもあります。

これらに共通しているのは、結果は見えているが、過程が見えていない状態です。


なぜ見えない課題が生まれるのか

近年、多くの現場でWMS(倉庫管理システム)が導入され、在庫数や入出荷実績、作業進捗といったデータは可視化されています。
そのため、「何が起きたか」という結果の把握は以前よりも容易になっています。

しかし一方で、「なぜそれが起きたのか」という原因までは見えていないケースが多いのが実情です。
例えば、作業時間が長い理由、ミスが発生した瞬間の状況、作業の流れのどこで停滞しているかといった現場の動きは、数値データだけでは把握しきれません。
その結果、数値はあるが原因が分からない、現場確認は一時的で再現性がないといった状態に陥り、改善が属人的になってしまいます。

つまり、データだけでは現場改善は不十分であり、現場の実態そのものを可視化する必要があるのです。


見える化の考え方

では、どのようにして現場の実態を可視化すればよいのでしょうか。
ポイントは、単に情報を増やすことではなく、現場の状況を継続的かつ客観的に把握できる状態をつくることです。
具体的には、現場の状況をリアルタイムで把握できること、遠隔からでも状況を確認できること、問題が発生した後ではなく前に気づけることが重要です。
この考え方は、「見に行かない管理」とも言えます。


見える化を実現するための主なアプローチ

現場の見える化を実現する方法は一つではありません。企業の状況や課題に応じて、さまざまな手段が活用されています。

作業データの可視化では、WMS(倉庫管理システム)やBIツールを用いて入出荷や作業実績データを分析し、作業時間や処理件数の傾向を把握します。これによりボトルネックの特定や業務改善のヒントを得ることができます。

作業の標準化やマニュアル整備では、業務手順を明確にし、誰でも同じ品質で作業できる状態を目指します。属人化の解消や教育効率の向上につながります。

現場観察や定点チェックは、管理者が定期的に現場を確認し、作業の流れや課題を把握する方法です。現場の実態を直接把握できる一方で、時間や人手がかかるという課題があります。

カメラを活用した現場の可視化では、作業の流れや現場の状況を映像として記録・共有することで、客観的な視点で現場を把握することができます。現場に行かなくても状況を確認できる、作業の流れを振り返ることができる、複数拠点の管理にも活用できるといった特徴があります。

このように、見える化には複数の手段があり、それぞれを組み合わせることでより効果的な現場改善につながります。


カメラ活用で実現した現場改善の事例

ここで、実際に見える化を進めた現場の一例をご紹介します。

クラウドWMS「ロジザードZERO」とクラウドカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」を組み合わせることで、現場の状況を可視化し、業務改善につなげている企業があります。
例えば、株式会社西京物流サービス様では、現場の状況をリアルタイムで把握できる環境を整備し、作業内容の振り返りによって改善点を明確化し、現場管理の効率化を実現しています。
データだけでなく現場の実態を把握することで、より精度の高い改善が可能になっています。

株式会社西京物流サービス様

導入事例:株式会社西京物流サービス様

WMS導入で九州の名産品など出荷ミスほぼ0に。クラウドカメラとの連携で顧客からの信頼度も向上
https://www.logizard-zero.com/cases/saikyo.html


なぜカメラ活用が現場改善につながるのか

カメラは、防犯用途以外にも現場改善を支える仕組みとして機能します。
映像という客観的なデータを用いて、トラブル発生時に事実を正確に把握できること、作業者を守る証拠として活用できること、改善のヒントを得ることができることなどがその理由です。
これにより、感覚や経験に頼った判断ではなく、事実に基づいた改善が可能になります。


クラウドカメラで実現できること

上記のような活用を実現する手段の一つがクラウドカメラです。
例えば、Safie(セーフィー)のようなクラウド録画サービスを活用することで、遠隔からの現場確認や映像データの共有、過去映像の振り返りによる改善が可能になります。
特に、リアルタイム性と共有性の高さは、従来の現場管理にはなかった価値と言えます。


現場での具体的な活用シーン

カメラを活用した見える化はさまざまな場面で効果を発揮します。
安全管理では、危険作業の状況を把握し、事故の未然防止につなげることができます。
教育では、熟練者の作業を共有することで、作業の標準化や教育効率の向上に役立ちます。
遠隔確認では、本部から現場の状況を把握できるため、管理の負担を軽減できます。
現場改善では、作業の流れを可視化することで、ボトルネックの特定が可能になります。


トラブル発生時の対応力を高める

見える化の効果が特に発揮されるのが、トラブル発生時です。
ミスや事故が発生した際に原因特定がスムーズになり、再発防止策を具体的に検討できるようになります。
これにより、なんとなくの注意ではなく、具体的な改善アクションにつなげることが可能になります。


見える化はスモールスタートで始められる

カメラ活用というと大がかりな投資をイメージされることもありますが、近年ではクラウド化により比較的手軽に導入できる環境が整っています。
必要なエリアだけ導入したり、段階的に拡張したりすることが可能なため、まずは一部の業務から試すこともできます。


見える化を成功させるためのポイント

一方で、見える化を導入しても効果が出ないケースもあります。
目的が曖昧なまま導入する、映像を確認するだけで終わる、活用ルールが整備されていないといった場合です。
見える化は、どのように活用するかまで設計して初めて効果が出る取り組みです。


まとめ

倉庫・物流現場における見えない課題を解決するためには、
現場の状況そのものを可視化することが不可欠です。
本記事では、見える化の考え方や代表的なアプローチをご紹介しましたが、実際に現場で活用するためには、

  • どの手段を選ぶべきか
  • どのように運用すれば効果が出るのか
  • 他社はどのように活用しているのか

といった、より具体的な情報が重要になります。


セミナーのご案内

ロジザードでは、クラウドカメラサービスを提供するセーフィー社と、倉庫・物流現場における見える化とカメラ活用をテーマにしたセミナーを開催します。
本セミナーでは、

  • カメラは、防犯用途に加えてどのように活用できるの?
  • 実際どんな効果があるの?
  • 導入って大変じゃないの?

といった率直な疑問に対して、実際の活用事例を交えながら、現場改善につながる活用方法を解説します。

「現場の課題は感じているが、どこから手をつけるべきか分からない」
「カメラ活用に興味はあるが、防犯以外の具体的な活用イメージが持てない」
といった方にとって、実践的なヒントを得ていただける内容となっています。
ぜひこの機会にご参加ください。

ロジザード現場改善シリーズ 第1弾
現場の見える化をはじめるクラウドカメラ活用入門

開催日時:5月26日(火)15:00〜16:00
場所:オンライン(Zoomウェビナー)
参加費:無料(事前登録制)

▶本セミナーのお申し込み受付は終了しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

監修
セーフィー株式会社 営業本部 其田 宙太郎 様

Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェアNo.1*のサービスです。「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。