COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2022/03/17 インタビュー・見学運輸業・倉庫業(3PL事業者)

取材:清長様 2つの物流アウトソーシングサービスで荷主様に最適なご提案を

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通販の需要拡大により物量が増加、これを機に物流アウトソーシングを検討するメーカー様や通販事業者様が増えています。そして、通販物流に強い3PL事業者といえば、千葉県を中心に物流センターを構える株式会社清長様です。
清長様は、クラウド型物流アウトソーシングサービス「LogiMoPro」カスタマイズ型高品質物流アウトソーシングサービス「LOGI PREMIUM」 の2つの物流アウトソーシングサービスを提供しており、皆さまも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この度、清長様にインタビューをする機会をいただくことができました!清長様がなぜこんなに人気があるのかを紐解くべく、取締役兼物流事業本部本部長の朝比奈様と営業部部長の日朝様にお話をお伺いしました。

2軸のサービス展開と先を見据えたご提案

―ずばり、清長様の強みを教えてください。

images/column_210910_2.jpg日朝様
営業面のお話をさせていただきますと、一つ目は「LogiMoPro」と「LOGI PREMIUM」の2つのサービスを展開しているので、2 軸で荷主さんに最適なご提案が可能なことです。これは荷主さんにとっても選択ができるというメリットがありますし、例えば、スタートアップはクラウド型の「LogiMoPro」、受注が増えてきたら「LOGI PREMIUM」に切り替える、ということが可能。同じ会社なので在庫の引っ越し作業もいらないですし、物流センター内の移動もスムーズです。
また、現場のスタッフからも出荷件数が伸びてくると「LogiMoPro」から「LOGI PREMIUM」に変更した方が荷主さんにメリットがありそう、提案した方がいいのでは、と声が上がってきます。これにより、荷主さまにもスピーディーにより良いご提案ができるような仕組みになっています。

二つ目は、清長では物流のスマート化や省人化に取り組み、RPA、自動梱包機といったツールを他社と比べて早い段階から導入をしてきたことです。実際にご提案をしていく中で荷主さんはさまざまなシステムを持っていて、運用の一部を自動化しないと荷主さんのご要望に対応できない、荷主さんにも手間がかかってしまう、ということがあります。ただ導入していることがアピールになるだけではなく、さまざまなツールにおいてすでに実績を持つ清長では、そういった案件にもすぐに具体的なご提案が可能です。

「うちの倉庫はきれいです」とか、「人力でなんでもやっちゃいます」というご提案では荷主さんの課題解決にはならない、できない場合があります。その先どうするのか、3年、5年先を見据えたご提案が営業面の文化となっています。そしてそれをしっかりと現場に落とし込んでいくことが得意です。ただ、他社さんがまだ取り組んでいないことも多いので、ご提案中のお客さんに理解されないこともありますが。(笑)

この先を見据えた提案を続けるために、どんどん新しい情報や技術、仕組みを取り入れています。例えば、配送面でも佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便だけでなくロジザードさんに紹介してもらったJAD、といった配送方法をご提案できるようにもトライしています。


自社の運用力を発揮できる現場造り

―新しい技術や仕組みに取り組むことについて、実際に導入、活用している物流現場のお考えを教えてください。

images/column_210910_3.jpg朝比奈様
現在、清長では特にオートメーション化に着目しており、局面で部分的に最適化、効率化を、と着手している状態です。
メーカー倉庫みたいに自分たちの意思で物流をつくれません。メーカーであれば、物流も想定して商品企画、流通や在庫の持ち方も考えて倉庫を未来的なものに作れますし、物流倉庫は自動化の極限まで行けると思います。
しかし、我々のような取り扱う商材が多岐に渡る、規模感も大小さまざまな3PL事業者では、お客さんによって取り扱う商材が違う、どのような案件が来るのかがわかりません。なので、お客さんごとに個別に最適なものを提案できるような現場造りを心がけています。

新しい仕組みやツールを採用するときは、なるべくほかのお客さんにも展開できるものを。梱包や入荷など業務プロセスごとに最適化して、それを連携できるとより良い現場になると考えてオートメーション化を進めています。

3PLの現場造りは好きなようにできないところが難しいのですが、誰でもできるわけではありません。ここが我々の運用力を発揮できる、自分たちだから作れる現場だと自負しています。

日朝様
この現場造りのおかげで、清長はご提案の幅が広いと思います。あとは、お客さんに言われたことを断らない、というスタンスです。ご提案の際はだいぶ入り込んでお話をお伺いしていて、現場で対応できるかな、と思うような難しい案件でも、役立ちそうなシステムやツールを調べて打開策を考えて、悩んで、ベンダー企業に相談して、という繰り返しで知識と経験が増えていきました。
過去の経験によって、これから何かあってもどうにかなるでしょう、と。(笑)現場もそれを受け入れてくれますし、懐の深さも清長の強みですね。


8割はスタッフ皆の意識

―お話を聞いていて、営業と現場をはじめ、スタッフの方々の連携がとても上手くとれていると感じました。

朝比奈様
何かを新たに実行するのは体力がいる、場合によっては、今までのやり方や考え方を180度変えないといけないかもしれません。かといって成果がでるまでに時間がかかるので二の足を踏む方も多いと思います。例えば、オートメーション化、効率化の未来が見えていても、「今じゃない、まだ早い」が5年続く、ということがあると思います。そこで、一歩踏み出す勇気をだせるかどうかです。

覚悟を持って、仲間の方と成功させるまで続けられるか、一緒に取り組んでくれる仲間がいるか。絶対にはじめから上手くいくものではないですし、失敗すれば「なんでやったの?」とやろうと言った人が非難されちゃうこともあるかもしれません。しかし、ここで絶対やる。検証してみてだめだったら止める、で良いんです。ちゃんと最後までやってみるのが大事で、成功までの8割は皆の意識だと思っています。

清長では、2019年頃に自動梱包機を導入しましたが、検討から導入までの意思決定がとにかく早かったです。自動梱包機は導入すると、出荷の運用フローがガラッと変わります。現場としては、今の状態でも忙しいがなんとか回っているし、運用が変わるのは嫌と思うスタッフもいるかもしれない。そこで、1時間で何件梱包できる、と計算ができるから今日は何個出荷ができて...と先が読めることをしっかりと説明して、とにかく導入するぞ、と。導入した結果、かなりの効果が出ています。今まで出荷件数が多そうだから、と人を多めに投入してしまっていたようなことが無くなりましたし、現場のスタッフの負荷も減らすことができました。

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荷主さんに最適なご提案ができる現場構築

―ロジザードでは、清長様の物流現場はさまざまな工夫が凝らされている、という話をよく聞きます。

朝比奈様
自社ツールを何も持っていないので、今世の中にあるシステムや仕組みをどう組み立てて最適化するか、という発想を持っています。
よく配送業と倉庫業を一緒に提供されている企業もありますが、清長では配送用のトラックすらありません。しかし、これも柔軟な提案ができる理由になっています。例えば、自社で配送業を行っている場合、なるべく自社の配送会社を使うと思いますし、大手であれば他社の配送会社に依頼はできないと思います。清長ではそういった縛りがないので、お客さんの希望に応じた提案が可能です。設備もしかり、縛りがないのでフラットに選定できます。

たくさんのベンダーの中からシステムを選んで、組み合わせたりカスタマイズしたり...これが工夫しているように見えるのかもしれません。3PLならではの発想で、独立系の物流会社の立ち位置として、最適化だけを考えて現場を構築出来ているところはお客さまにとってもメリットになっています。

―清長様の現場力、組織力に感服いたしました!この度は、ご提案や現場の強み、お考えをたくさんお伺いさせていただき、誠にありがとうございました。


まとめ

清長様では、お客さまの多岐にわたるご要望にただお応えするだけではなく、新たなツールや仕組みを導入することで、より最適なご提案ができるようにどんどんチャレンジしていることがわかりました。そのこともあり、通販やECはもちろん、通販で利用されているさまざまなシステムについての理解度が圧倒的に高いのだと思います。
通販事業者やメーカー側のことをよくわかってくれているので、事業者様も安心してご相談、荷物を預けることができているのですね。
物流アウトソーシングをご検討中の通販事業者様はぜひ清長様の「LogiMoPro」、「LOGI PREMIUM」をご検討されてはいかがでしょうか。

改めまして、インタビューにご対応いただいた朝比奈様、日朝様、誠にありがとうございました!

導入事例

清長様ではクラウドWMS(倉庫管理システム)「ロジザードZERO」をご利用いただいています。
導入事例はこちら:https://www.logizard-zero.com/cases/seicho.html

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株式会社清長様 会社概要
社名 株式会社 清長
代表 代表取締役社長 曽我部 完
事業内容
  • 物流アウトソーシング事業
  • 物流コンサルティング事業
本社所在地 〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-1-20
お茶の水ユニオンビル3F
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