倉庫業・3PL事業者様 ロジザードZERO

WMSによる業務の標準化・平準化が、
サービスの強み「運用力」に寄与。

株式会社清長
取締役 兼 物流事業本部 本部長
朝比奈 大輔様
事業本部 物流事業本部 副本部長
岡田 康宏様

WMS導入のきっかけは人力の限界と業務の標準化

―ロジザードとの出会いについて教えてください。

岡田様:
2007年に第1センターでロジザードPlusを初めて使いました。
当時から清長ではさまざまな荷主様を物流から支援させていただいていて、アナログ管理でしたが工夫を凝らしながら業務を効率化していました。ただ、いわゆる自社物流の事業者さんと同じように記憶と経験でなりたっている現場だったので、さすがに人力の限界が徐々に出始めていました。

そこで、「業務の標準化」を目的にWMSの導入を決めた記憶があります。どんなツールがあって、どのような機能があるか調べるなかでロジザードさんと出会いました。

システム2割、運用8割、の考え

WMS稼働における注意点や、アナログからシステム化するときの運用のポイントなどがありましたら教えてください。

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岡田様:
ロジザードさんのWMSの導入により、アナログからシステム管理に、例えば、目視検品からバーコード検品ができるようになりました。ただ、稼働当初はいきなり全てが上手く切り替わるわけではありません。このWMSというシステムの機能や性能をちゃんと理解して、「実効性あるものとして使えるようにするにはどうすればいいのか」、ということをかなり考えていました。

WMSといった業務管理システムはツールにすぎません。WMSを導入して入荷時に検品をしても、シールを貼り間違えたら終わり、エラーをスルーしても在庫のずれが生じますし、棚移動に関してはシステムを通さなくても物理的に移動できちゃいます。
こういった作業時に起こりうる抜け漏れを考えて、整備することに苦労していました。上手くいかないな、というときは理由を紐解いていくと、ここが悪かった、というのが見えてきます。WMSを入れていても在庫が合わない、というのはやるべき手順をふんでいないんですね。

WMSありきの運用の組み立てを考えながら、この作業でエラーが出たらこうしよう、このエラーの場合は在庫をそのまま棚に戻しちゃだめ、入荷時のシールを貼る工程も取り決めて徐々に運用ルールを作っていきました。感覚ではシステム2割、運用が8割。この考えをベースにした運用を作っていかないと性能を発揮しないんだな、という印象を持ちました

朝比奈様:
手順を守ることは毎日のように言われていましたね。平準化するためには、どこに抜け漏れがあるか、どんなときに在庫差異が起きやすいのか、新人のスタッフにもどんどん教えていかないと。何かしらトラブルやエラーが起きたときは対策、共有、それを繰り返して現場を改善してきました

慣れてくれば導入はすんなり

―清長様はたくさん荷主様がいらっしゃいますし、ロジザードZEROの設定も自社で行われています。荷主様を追加設定する時に大変なことはありますか。

岡田様:
稼働当時、最初の設定で厄介だったのは商品マスタです。ちゃんと整備しないとそもそも話が進みません。商品マスタの整備は、現場の立ち上げで一番大きな作業を占めていて、荷主さんの規模に関わらずハードルが高かったです。

朝比奈様:
まだ受注管理システムを導入している通販事業者さんも少なく、ECサイトごとに商品マスタの中身も異なっていました。現在は受注管理システムといったECサイトを一元管理する仕組みを入れていたりするので商品マスタも整っています。そう考えると一番手間のかかっていた商品マスタ整備の作業が今は全くなくなりましたね。(笑)

岡田様:
ロジザードさんが3PL向けに従量課金のプランを提供し始めて、2012年にはロジザードPlusからロジザードZEROに移行していき、どんどん荷主さんの数が増えていきました。清長では自分たちでWMSの環境設定を行っているのですが、システムが切り替わったときもメニューのネーミングでほとんどイメージがつきましたし、抵抗も無かったです。45社ほど設定すると慣れてくるので、導入はすんなりいきます

現場のメンバーがたまに操作や機能についてわからないことがあり、サポートチームに電話をしているようですが、親切にご対応いただけているようです。

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業務の標準化・平準化による「応援」の地盤

―ロジザードZEROを使うメリットはどんなところで感じていただけていますか。

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朝比奈様:
現在、清長では全部で8つの物流センターを保有しています。その全センターにロジザードZEROを導入しているので、分業ができることはメリットの一つだと思います。例えば、ロジザードZEROが入っていれば1人でできる検品作業が、入っていない場合は21組になって、品番・サイズの確認...とやっていると2倍人手がかかっているわけで他の現場を手伝えません。アナログだと2人必要だった作業が1人で済む、さらに、出荷業務であればピッキングリストと送り状の突合作業、ピッキング、検品といった作業がどの現場でも一緒なので応援に行けます。

生産性良く回していくため、1センターに荷主様は約15社、1センターにつきスタッフは4060名、普段から1センター内は3グループに分けて対応しています。応援の考え方としては、グループ内で過剰、不足が出た場合はセンターの中でまずは補う、さらにセンターで応援が必要になれば他のセンターが補う、といった地盤が出来上がっています。

これはロジザードZEROで業務の標準化、平準化ができているからだと実感していますし、荷主さんの物量の変動にも対応ができるため、清長のサービスの強みにもなっています

RPA・自動梱包機といったツールとの連携

―ロジザードZEROに今後期待することをお聞かせください。

朝比奈様:
清長はRPAや自動梱包機、自動採寸計量器を早い段階から積極的に導入しており、3年後、5年後、10年後を見据えた運用を考えて、それを日々突き詰めています。すでに導入している自動梱包機とロジザードZEROは連携ができていますが、より荷主様ごとに最適なご提案ができるよう、連携ツールを増やしてもらいたいです

3PLは、メーカー倉庫のように自分たちの意思で物流を作りこめません。しかし、好きなようにできないところが難しくもあり、清長の運用力を発揮できるところでもあります。その中で梱包、入荷などのプロセスを最適化して、それらを連携させていけるとよりよくなる、と考えています。ロジザードさんもぜひ一緒に効率化・省人化を進めてほしいと思います。

現場の立ち上げ・稼働のスピードアップが期待できる

―最後にロジザードZEROをご検討中の3PL事業者様へひとことお願いいたします。

岡田様:
ロジザードZERO45社めから設定・導入が楽になると思います。設定作業や荷主さんへの質問にも慣れてきますし、社内のリソースも読めるようになります。ロジザードZEROによる標準化・平準化の効果として、現場の立ち上げ・稼働のスピードアップが期待できると思います

朝比奈様:
WMSといった仕組みを導入するのは、正直体力がいります。場合によっては、今までのやり方や考え方を180度変えないといけないかもしれません。かといって成果がでるまでに時間がかかるので二の足を踏む方も多いと思います。
清長のようにとはいいませんが、成功されている企業を見て、覚悟をもって一歩前進する勇気を出してみてください。

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株式会社清長様 会社概要
社名 株式会社 清長
代表 代表取締役社長 長谷川 伸也
事業内容
  • 物流アウトソーシング事業
  • 物流コンサルティング事業
本社所在地 〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-1-20
お茶の水ユニオンビル3F
拠点・物流センター

第1センター
〒277-0861
千葉県柏市高田1066-2

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第9センター
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