COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

2021/04/26 倉庫物流ロボット

事例にみるAMRを活用した次世代物流ソリューション

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コロナ禍で生まれた新しい生活様式によるEC需要の高まりは、折から深刻化していた物流現場の人手不足に追い打ちをかけました。物流倉庫で人の作業を代替する物流ロボットの導入は、もはや待ったなし。物流ロボティクスは、今後の倉庫運用の「新常識」となっていくはずです。こうした背景から、物流ロボティクス化のハードルを下げる動きが出始めています。このコラムでは、物流ロボティクス基盤RaaS(注1)と自律走行ロボット(AMR)を組み合わせた最新導入事例から、次世代の物流ソリューションを考察します。
(注1)RaaS:Robotics as a Service ロボットに関わる機能をサブスクリプション型で提供するサービス全般を指す

サブスクリプション型RaaS登場

「人手不足の解決に、ロボットを入れたらいいのはわかっている。でも現場の運用は止められないし、投資できる予算もあまりない。どうすればロボット導入の入口に立てるの?」

近年、物流ロボット導入を勧めているロジザードには、中小企業のお客様からこうした声や悩みが寄せられます。
  • 運用を止められない
  • 複数の荷主さんを持ち、それぞれバラバラの対応をせざるを得ない
  • 大きな投資はできない
  • 物流ロボットなど、倉庫の自動化について相談できる専門家がいない
物流ロボットの導入に心を惹かれながらも決断できないのは、上記のような理由からではないでしょうか?

物流ロボティクス基盤RaaSのように、サブスクリプション型で提供する事業者も登場しています。たとえば、「ロジザードZERO」がこのたび連携したAMRの開発企業である、ラピュタロボティクス株式会社とパートナーシップを組むプラスオートメーション株式会社では、ロボットを活用した課題解決型のRaaSを「初期投資ゼロ円」&「月額定額制」のサブスクリプション型で提供。物流ロボット導入や運用にあたって、最適な活用方法の提案や難しい調整などを、リーズナブルなコストで担ってくれます。

プラスオートメーション株式会社

「テクノロジーで次代のロジスティクスを共に創る。」をコンセプトに、あらゆるロボットを活用したRaaSで、お客様の課題を共に解決していくロボットソリューションパートナー。三井物産、日本GLP、豊田自動織機三社によるJ/Vで、2019年創業。
https://plus-automation.com/

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ラピュタロボティクス株式会社

「ロボットを便利で身近に」をビジョンに掲げ、チューリッヒ工科大学からのスピンオフとして創業したロボットプラットフォーム開発企業。
世界最先端の制御技術及び人工知能技術を活用した次世代クラウドロボティクス・プラットフォーム「rapyuta.io」の提供や、当該プラットフォームから開発された協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタAMR」などのソリューションの提供を通し、ロジスティクス領域に注力した現場のDXを支えている。
https://www.rapyuta-robotics.com/ja/

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フレキシブルな対応ができるAMRの活用

物流は、オペレーションの中身の変化が激しいのが特徴で、多種多様な対応が求められます。季節波動があり、「柔軟性」「機動力」「人との共存」が必要な物流の現場では、自動倉庫のような固定設備による自動化を目指すよりも、物流ロボットの方が有用です。特に、現状の倉庫運用のまま人とロボットを協働させながら、必要に応じてフレキシブルに拡張していけるAMRの導入は、倉庫のロボティクス化の第一歩として現実的な手段でしょう。

「ロジザードZERO」が物流ロボットとの連携を進めるように、プラスオートメーションも物流ロボットとの連携で、物流現場の課題を解決しようと動いており、顧客ニーズに合わせて国内外のさまざまなAGV、AMRを提案しています。なかでも先のコラムで紹介した、ラピュタロボティクス製の『ラピュタAMR』とプラスオートメーションとの取り組みに、ロジザードは注目しています。ラピュタロボティクスは日本の企業で、国産のAMR『ラピュタAMR』の開発と、次世代クラウドロボティクス・プラットフォーム『rapyuta.io』を提供しています。ラピュタAMRが、日本の旧来ある狭小な倉庫でも効率的に運用できる国産AMRであることに加え、「現場の改善効果を確実に出すために日本語で深いコミュニケーションを交わせること、事業ビジョンが共有できることが決め手となった」と、プラスオートメーション代表の飯間卓氏は両社の連携について語っています。

StockTalk

RaaS×AMR×WMSの取り組みで描く、物流自動化の未来
https://www.logizard.co.jp/article/13.html


事例にみる物流ロボティクスの導入効果

2020年5月、プラスオートメーションは、日本通運の平和島センターに、『ラピュタAMR』をRaaSとして提供を開始しました。以下の導入効果が期待され、一部はすでに実証されています。

  • 初期投資を抑えてAMRを活用できる(ロボット使用料・メンテナンス料等必要なすべてを含む月額定額料金のみ)
  • 未経験作業者への教育時間や間接コストの削減
  • 作業者の能力に依存しない作業品質の均一化
  • ピッキング能力の向上
  • 物量の増減に合わせた柔軟な活用
  • 人の確保に依存しない安定した稼働(BCP対策)

images/column_210426_2.jpg現場からは、「今までのピッキングは、ピッキングリストとハンディターミナルを持ちながら、台車を押して倉庫の中を行き来していた。現在は、AMRとの協働により、作業者は何も持たずにAMRが止まっている場所に行き、画面の指示にあるものをピッキングしてカートに入れるだけ。業務スピードを上げることに注力できるのは大きい」と、具体的な効果に喜びの声が上がっているそうです。

また、2020年11月には、京葉流通倉庫株式会社に『ラピュタAMR』を導入。RaaSとして提供を開始しました。導入現場は、スーパーマーケット、ホームセンターなど量販店向け日用雑貨品のピッキング仕分けが作業の中心です。商品サイズや重量の個体差が大きい日用品のピッキングに対して効率的な運用が行えるよう、カスタマイズが為されました。

images/column_210426_3.jpg京葉流通倉庫からは、「過去にAGVロボットの導入を検討したが、大規模工事が必要なため稼働中の物流倉庫への導入は難しく、投資回収の目途が立たず計画を断念した経緯がある。ラピュタAMRは、稼働中の物流倉庫であっても、電源とネットワークの必要最低限の工事だけで現場を止めずに短期間で導入することができた。ピース単位での取り扱いが多いため、人手に頼らざるを得ない状況が続いている。今回のAMR導入を足掛かりに、他拠点への展開も視野に入れている」と評価は高く、今後もロボティクス化の拡張が期待されています。

参照

ニュースリリース「ラピュタロボティクス製ピッキングアシスト用AMRを日本通運にRaaSとして提供開始」
https://plus-automation.com/doc/20200504PR.pdf
導入事例
https://www.rapyuta-robotics.com/ja/case-nittsu/
ニュースリリース「ピッキングアシストロボット:ラピュタAMRを京葉流通倉庫に導入」
https://plus-automation.com/doc/20201130PR.pdf


AMRで次世代物流ソリューションへの第一歩を

これら2件の事例が従来の物流ロボット導入事例と異なるのは、拡張性、可用性の高さです。物量が多ければ追加投入し、少なければ撤収するといった調整が容易な点が大きな強みといえます。ロジザードの場合、ハンディターミナルをレンタルで提供していますが、波動に合わせて利用台数をコントロールできる点が、お客様から大変高い評価を受けています。ロボットも同様で、RaaSモデルでの提供は、ユーザーにとって柔軟性のある運用ができることから、より現実的なソリューションになるでしょう。

RaaSの機動力と柔軟性を活かし、波動に対するAMRの増減や、ロボットを複数顧客間で融通しながら活用する、ロジスティクスシェアリングプラットフォームを構築していこうとするプラスオートメーションのビジョンは、ロジザードの物流ソリューションに対する考え方と一致します。ロボット導入の現場では、お客様のWMSとロボットを連携させる部分の自動化が難しいとも聞いています。ラピュタAMRとロジザードZEROとの連携基盤構築により、中小規模の物流企業様にとっては、より導入しやすい環境が整うものと期待しています。


まとめ

物流現場や中小物流会社を熟知するロジザードは、ロボティクス無くして今後の物流業の発展はないとみています。物流ロボットは早く導入すればするほど、その効果が期待できます。現状の倉庫環境を変えずに、人との協働を目的に導入できるAMR、さらに定額のサブスクリプション型で導入できるとなれば、ロボティクス導入のハードルはぐっと下がります。物流ロボティクスについてもっと知りたい!と興味をお持ちの方は、どうぞご遠慮なくロジザードにご相談ください。

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