COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

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物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

2019/04/08 倉庫在庫管理

物流をスムーズにするWMSとは? 導入のメリットとポイント

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物流の作業をスムーズにするための方法の一つとして、WMSを導入することが挙げられます。WMSを導入すれば、業務の効率化などの効果が期待できるでしょう。また、WMSを導入する際は現状の問題点を事前に認識しておく必要があります。今回は、WMSとは何かということや、導入するメリット、導入する際の注意点などについて解説していきます。

WMSとは一体何のことか?

物流業務を今よりもスムーズに運営したいのであれば、まずはWMSについて基本的な知識を押さえておきましょう。WMSとは、Warehouse Management System(ウェアハウス・マネジメント・システム)の頭文字を取った略称です。ウェアハウス(倉庫)をマネジメント(管理)するシステム、つまり倉庫管理システムのことを意味しています。倉庫における商品や資材などの入出荷や保管を管理するための機能を搭載しており、情報をデジタル化して処理することで生産性や物流の質を向上させられるシステムだといえるでしょう。

なぜWMSを導入する必要があるのかというと、物流業界は扱う商品の量が多いだけに特にヒューマンエラーが目立ちやすい業界だといえるためです。従業員が目視で在庫を管理している倉庫の場合、データ上では存在するはずの商品の出荷を依頼されて探してみたら実際には存在しなかったといったようなことが起こり得ます。こうしたことが起こってしまうと、期限通りに商品を納めることができず、企業の信頼が著しく損なわれる結果につながるでしょう。また、存在しない商品を探すために従業員の手間と時間を割くことになり、無駄なコストが発生してしまうというデメリットもあります。

一方、WMSを導入している倉庫の場合はコンピュータがデータを管理しているのでヒューマンエラーによるミスが起こり得ません。物流の業務の正確性を向上させたいのであれば、WMSの導入は効果的な対策だといえるのです。WMSの主な機能としては、在庫管理と入出荷管理の2つの機能が挙げられます。ヒューマンエラーがもっとも起こりやすいのは、商品を取引先から入庫するときと取引先へ出荷するときです。特に、似たような見た目の商品を大量に入庫する際などは、人の手で管理を行っているとどうしても間違いが起こってしまうものです。物流という業務の性質上避けられないはずのヒューマンエラーによるミスを防ぐためには、在庫管理機能と入出荷管理機能を備えたWMSの導入が必要不可欠だといえます。

なお、WMSとよく似たものに基幹システムの在庫管理機能がありますが、WMSは基幹システムとは別で導入されている場合が多いです。どちらも倉庫の在庫を管理することができるシステムなので、より広い範囲をカバーできる基幹システムで統一したほうが効率的だと考える人も多いでしょう。しかし、WMSと基幹システムを別で導入することには、現場の実情を反映したプラクティカルな理由があるのです。


基幹システムとWMSを分ける理由

WMSの重要性を考えていくうえでは、基幹システムとは何かということや、WMSとの違いについて押さえておく必要があります。また、WMSと基幹システムを使い分けるべきだといえる理由についても知っておくことが重要でしょう。まず、基幹システムとは企業の業務全般を支えるための、根幹にあるシステムのことです。ビジネスの世界で流通している概念として、総務・会計・人事・販売などに関する総合的な基幹情報をリアルタイムで処理して効率的な経営を目指すべきだという考え方があります。これはERPと呼ばれる概念ですが、ERPを実現するためのシステムが基幹システムだということになります。WMSが倉庫の管理に特化している一方で、基幹システムは企業の業務全般を管理するためのシステムなのだといえるでしょう。

基幹システムで業務全般を管理することができるのであれば、それに加えてWMSを導入することに疑問を感じる人もいるでしょう。確かに、基幹システムで物流業務の管理まで行っている場合、在庫や入出荷に関する情報を一元管理できるというメリットが生じます。また、基幹システムの特性として物流に関する情報をリアルタイムで処理できるということもメリットの一つに数えられるでしょう。これらのメリットを考えると、物流業務の規模が小さい間は基幹システムのみで物流まで管理するというやり方も現実的だといえます。しかし、物流業務の規模が拡大していくにつれて、基幹システムのみですべてを管理するというやり方の現実味は薄れていくでしょう。

規模の大きな物流業務においては、在庫や入出荷に関する膨大な情報を処理していく必要があります。物流に関する管理項目が詳細になることで、基幹システムだけでは情報の処理に時間がかかるようになるというデメリットが生じます。また、ERPの運用を行う時間や基幹システムの稼働する時間に物流業務が影響を受けてしまうというデメリットについても考慮しなくてはなりません。さらに、外部のシステムと連携するときやシステムの内容を改変する必要が生じたときなどにテスト工数が増大することもデメリットの一つだといえます。

例えば、会社の規模が大きくなると社員全員を参加させて会議を行うのは現実的に難しくなります。こうしたケースでは、少人数で会議を行って決定内容を上から下に伝達するというやり方がより現実的だといえますよね。基幹システムに加えてWMSを導入するのも原理的には同じことです。WMSを導入することで、事業の規模が拡大しても物流を管理するシステムの柔軟性を確保し、状況に応じた細やかな対応を実現させることができるのです。

取引先から物流におけるデータの内容を変更してほしいという要望があった場合、基幹システムだけで管理している企業では業務全般にかかわるシステムを見直さなくてはなりません。当然システムの改変も大がかりになるので、それだけ手間や時間を要することになるでしょう。一方、WMSを導入していれば物流に関するシステムだけを改変することが可能です。その結果、基幹システムのみの場合と比べると大幅に手間や時間を省くことができます。また、物流業務で扱う商品の量が増えれば、それぞれの商品の状態に応じて細やかに対応する必要性が生じてきます。大量の商品の置き場所を効率的に配置するためにも、基幹システムとは別でWMSを導入する必要があるのだといえます。

物流で数百種類の商品を扱っており、1日の出荷の明細が数百行にも及んでいる企業であれば、基幹システムのみですべてを管理するのは困難だといえます。WMSとは、極言すれば在庫の置き場所を管理するためのシステムです。基幹システムと同期しつつ、それぞれの商品をどこに配置するのか、その配置によっていかに業務効率を向上させられるのかということにWMS導入の重点を置くべきでしょう。WMSを導入する際は、基幹システムとWMSを分けて運用することのメリットを把握したうえで検討していく必要があるのです。


WMSを導入するメリットとは?

大規模な物流業務を行っている企業は、WMSを導入することでさまざまなメリットが得られます。WMSを導入するメリットとしては、作業の効率化が図れること、経費の削減が図れること、在庫が把握しやすくなることの3つが主に挙げられます。ここからは、それぞれのメリットの内容について具体的に解説していきます。

WMSのメリット1:作業の効率化が図れる

WMS導入の1つ目のメリットは、作業の効率化が図れるということです。WMSを導入している物流倉庫では、入出荷や在庫管理などの作業時に商品の情報をデータベース化して扱うことになります。具体的には、バーコードリーダーで情報を読み取ったり、あるいは端末に数値をキー入力したりすることで商品を管理しているのです。こうした作業は平準化されており、誰でも簡単に行えるように設計されています。作業が簡単に行えることで、時間当たりに処理できる作業量が増えて業務効率が向上する効果が期待できるでしょう。作業の簡略化に加えて、入力を間違えたときにアラーム音を鳴らすなどの方法でシステムがサポートしてくれるため、作業ミスが少なくなるというメリットも生じます。

そして、WMSが導入されていない倉庫では商品の保管場所があいまいになりやすく、長く在籍しているベテラン社員の記憶力に頼らざるを得ないような場面があります。しかし、常にベテラン社員に現場を監督させておくのは難しいうえに、わからなくなるたびにベテラン社員を探していたのでは業務もはかどりません。一方、WMSを導入していれば求める商品がどこにあるのかをシステムがすぐに教えてくれるため、手間や時間をかけずに商品に辿り着くことができます。すなわち、倉庫内の商品の配置などに関して、ベテラン社員に依存することなく一定性が保てるというメリットが得られるのです。

WMSのメリット2:経費の削減ができる

次に、経費の削減ができるということが2つ目のメリットとして挙げられます。物流の現場においては、人件費にかかるコストが経費のうちで大きな割合を占めています。そのため、物流の経費削減のためには人件費を圧縮するということが重要なポイントなのだといえるのです。WMSを導入すれば、それまでは人が行っていた管理作業をシステムに任せられるようになります。その結果、作業人員の数が減って経費が削減される効果が期待できます。また、入出荷や在庫の管理のための作業が効率化するということもWMSを導入する利点の一つです。人の手による作業が効率的に行われるようになることで、無駄な労働時間をなくして人件費を抑えられます。
ここで削減できた商材の知識のある人材は、さらなる現場の効率化や売上アップの施策を考えるなど次のステップへ進んでもらうことができます。

また、WMSを採用することで、商品や資材をフリーロケーションで適切に管理できるようになります。この機能によって保管に割くべきスペースの広さを明確に把握することができ、必要以上に倉庫を借りて無駄なコストがかかるという事態が避けられるのです。

WMSのメリット3:在庫を把握しやすい

WMSの導入に伴う3つ目のメリットは、在庫が把握しやすくなるという点にあるでしょう。WMSを導入することで入出荷のデータなどがリアルタイムで反映されるようになり、最新の在庫状況を正確に把握することができます。最新の在庫状況が把握できるということは、何かのトラブルが起こった際に迅速に対応しやすいということでもあります。作業の進捗が遅れている部署に他の部署から社員を派遣するなど、内部からの指示で柔軟な対応が可能になるでしょう。

また、物流業務に複数の倉庫を利用している場合、すべての倉庫の状況をリアルタイムで把握できるようになります。在庫状況が把握しやすくなって情報の「見える化」が向上すれば、発注の調整や適切な人員配置、仕入れの計画修正などに情報を有効活用することができます。そして、これらの情報は権限さえ与えれば誰でも自由に参照できるので、社員だけではなく取引先の人に開示することも可能です。すなわち、WMSの導入は統括的な意思決定を促進するという目的のためにも効果的な施策なのだといえるのです。


WMSを導入する際のポイント

WMSを導入する際のポイントとして、まずは自社の抱えている問題を明確にすることが重要です。特に、エクセルや手書きなどの方法で管理を行ってきた企業はWMSの選定の基準がぶれないように問題点について周囲と認識を合わせることを意識しましょう。また、新規でECサイトなどを立ち上げるつもりなのであれば、WMSの機能はどこまでのものを導入するのかを決めておくことも大切です。卸もあるようでしたら、ECだけでなく卸にも対応したWMSが必要です。次に、課題や希望に見合ったシステムの候補をピックアップしていくことになります。このとき、具体的なコストや詳細な内容について確認しておくのも重要なポイントの一つです。


自社に合ったシステムを探す方法

自社の問題点や課題について分析したあとは、自社に合ったシステムを探していく必要があります。それまではアナログな方法で在庫管理を行ってきた企業では、実際に利用するシステムを探すということも重要な問題となるでしょう。「WMS」というキーワードからインターネットで検索をかければ、さまざまなシステムがみつかります。それらを比較したうえで実際に資料請求や問い合わせを行い、自社の要望に近いものを洗い出していくというのも一つの方法です。ところで、最短で1カ月から導入することができる「ロジザードZERO」はさまざまな業種にも柔軟に対応可能なシステムです。WMSの導入を検討しているのであれば、まずは「ロジザードZERO」に相談してみるのもよいでしょう。