COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2019/08/06 インタビュー・見学再配達

バンブルビー「Gu-Box(グーボックス)」とは?

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当コラムでも何度か問題提起している再配達問題。私たちができることとして、配送日時指定をすることや、自宅ではなく必ず受け取れる場所、例えば職場への配送、また、宅配BOXの設置があります。そこで今回は千葉印西市を中心に宅配BOX「Gu-Box(グーボックス)」を提供する株式会社バンブルビー(以下、バンブルビー)東様へお話をお伺いしました。

スマート宅配ボックス「Gu-Box(グーボックス)」

独自開発の認証技術(特許取得)を搭載している宅配BOXで、千葉県印西市から始まったサービスです。

使い方はとても簡単。エンドユーザーはバンブルビーへお問い合わせをして、宅配BOXを設置、アプリをダウンロードすれば準備完了。商品を注文してお届けの際はドライバーがアプリで鍵を開き、宅配BOXへ商品を入れて配送完了。荷物番号と宅配BOXを紐づけてあるため、お届けが完了した時点で完了メールがエンドユーザーへ送信されます。

3つの工夫

① 物理キーを使った開錠

エンドユーザーが宅配BOXを開ける際はアプリではなく物理キーを使用します。これはアプリの起動を待つ時間など、エンドユーザーのストレスを軽減するための工夫です。

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② サイズは「紙おむつが2つ入る大きさ」

「紙おむつが2つ入る大きさ」で設計されているとのこと。こちらは、お子さんのいらっしゃるご家庭で毎週のように週末おむつを2つ買いに行くお父さんに配慮したそうです。通販で頼んで宅配BOXに届くことで、休みの日は少しでもお子さんと自宅で過ごしてほしい、という思いが込められています。

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③ リリーススイッチ

小学生ぐらいであれば入れてしまえる大きさのGu-Box。かくれんぼをしていて入ったら開かない、なんてことが起きないようにリリーススイッチがあります。中からレバーに触れると開錠する仕組みになっており、お子さんの安全面に配慮しています。

再配達を「現場から変える」がコンセプト

今までも宅配BOXはありましたし、「置き配」もニュースで取り上げられるなどよく耳にするようになりました。再配達が減り、希望通りに商品が最短で手に入るため、満足されている方も多いのではないでしょうか。

その一方で、何かしらトラブルが起きてしまっていることも事実。例えば、商品が届いていない、届いたが破損していた、といったことが起きると商品が購入された通販会社でなく、ドライバー・配送業者へのクレームが多いそうです。一度トラブルが起きるとドライバーは、宅配BOXや置き配への対応を躊躇してしまいます。そこでGu-Boxでは、盗難・紛失に備えて三井住友海上の保険(対象:10万円以下の商品)を用意、保険料はバンブルビーが負担します。

さらに、2019年夏以降には、宅配BOXにカメラを搭載予定とのこと。商品を入れて宅配BOXの扉を閉じた際に三方向から写真が撮られて保存されるため、何かが起きた際に確認をすることができるようになります。

エンドユーザーはもちろん、ドライバーの使い勝手に考慮したサービスとなっています。

千葉印西市・市川市、エリアを絞った広告サービスを開始

Gu-Boxを設置したエンドユーザーへのアンケートをもとにリスト化。この顧客データをもとに広告を配信するサービスも行っています。ローカルで新しく店舗を作ったが知名度がない、という方は出荷完了メールに広告分を出したり、お試し商品を一緒に配送してもらったり、ということも可能。例えばお子さんのいらっしゃる家庭のみ、といったフィルターをかけてピンポイントに広告を配信することができます。事例として、釣り堀の広告を掲載したところ新規のお客様が10組以上いらっしゃったそうです。ポスティングよりも安く試せるそうなので、地域密着型の広告をお考えの方には最適な広告ではないでしょうか。

最後に

ますますEC化が進み、宅配個数が45億個に迫る今日。再配達が減れば再配達分のCO2は削減され、特に人手不足で悩む物流会社、配送会社の負担を減らすことができます。まずはできることから!千葉県にお住まいで戸建て住宅の方はぜひGu-Boxをご検討ください。


株式会社バンブルビー https://www.bumblebees.co.jp/