COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。
ロジザードは2019年、クラウドWMS(倉庫管理システム)で培った在庫管理のノウハウを活かし、実店舗向けの在庫管理システム「ロジザードZERO-STORE」をリリースいたしました。
実店舗で使用するシステムだから、「店舗でよくお買い物をする方の意見を伺ってみたい!」そう考えた私たちは、急遽、2019年12月に原宿・表参道の路上にて、お買い物に関する街頭アンケートを実施しました!
・実施日時:2019年12月23日(月) 26日(木)
・実施場所:原宿・表参道 神宮前交差点
・対象者:ショップ
・街頭アンケート人数:101名(女性76名、男性25名)
・質問数:3問
質問① 便利にオンラインで商品が買える中、なぜ店舗で買い物?
質問② 店員さんが在庫確認!何分待てる?
質問③ 他店なら在庫がある。どうする?
ECという大変便利な選択肢もある中で、あえて実店舗でお買い物をする人は、「ファッションなどに関心のある、お洒落に敏感な人」という仮説を立てました。お洒落な人が集まる街といえば、原宿・表参道!
実際にシステムを導入していただいている店舗さんがあることもあり、神宮前交差点前で街頭アンケートを実施しました。
街頭アンケートを行ったのは12月下旬の2日間。寒風吹きすさぶ中、震えながら街行く方々に声をかけるロジザード一同...。師走の忙しい時期にも関わらず、2日間で101名の方にご協力いただきました!
突然のお声がけにも関わらずご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
大型パネルを用意し、当てはまるところにシールを貼っていただきました。
皆さまに回答していただいた結果がこちらです!
※赤色のシールが女性、青色のシールが男性です。
冬休み期間の日中に実施したこともあり、学生の方が多かった印象です。
それでは、集計結果を見てみましょう。
男女共に、店舗で買い物する理由の7割以上が、「実際にサイズ・色を見たい」でした。「買い物が楽しい」「店員さんに会いたい」といった理由は、意外にも約2割に留まりました。
通販はよく利用するし洋服もサイトで購入するけれど、ジャストサイズで着用したい服は店舗で試着してから購入するという方や、靴だけはサイズをぴったり合わせたいので実店舗で購入する、という方もいらっしゃいました。
・子どもはすぐに大きくなるから試着が必要。
・雑貨類はネットで買うけど洋服は実物を見ながら買いたい。
・友人と一緒にショッピングを行き、話しながら買い物をすることが楽しい。
意見の分かれる結果となりました。待てる時間が「5分」以下の方が4割いる反面、「10分待てる」「それ以上待てる」という方も約5割いらっしゃいました。
男女別では、待てる時間「5分」以内の回答が女性54%に対し男性36%、「10分」以上の回答が女性50%に対して男性56%と、比較すると若干ではありますが「男性より女性のほうが時間にシビア」という結果になりました。
長時間待てる方に、待ち時間をどうやって過ごすのか伺ったところ、「店内の商品を見ながら待つ。」「スマホを見ていればあっという間に時間が過ぎる。」とのことです。
・何分待てるかは日による。
・どうしても欲しいもの、気になっているものなら待てる。
・あらかじめ、どのくらい待つのか教えてもらえると助かる。
「在庫のある店舗に取り置きしてもらい、そのまま買いにいく。」という方が約4割、「今いる店舗に取り寄せ、後日改めて買いに行く。」という方が約3割。全体の約7割の方が「どこに在庫があるか分かるなら購入する。」と回答しました。「他店に在庫があっても、その場に無いならあきらめる。」と回答したのは全体のわずか6.1%でした。
男女別でみると、男性は「在庫のある店舗に取り置きしてもらい、そのまま買いに行く。」という方が約6割、女性は「今いる店舗に取り寄せ、後日改めて買いに行く。」という方が約6割と、男性のほうが比較的「今すぐ商品を手に入れたい」、女性は「同じ店舗で購入する」傾向であることが分かりました。
・在庫のある店舗が定期圏内なら自分で取りに行く。
・交通費が追加でかかるなら取り寄せる。
・1駅~2駅の距離なら別店舗を見に行く。
・自分の住んでいる県内なら別店舗を見に行く。
今回は年齢をお伺していませんが、学生か社会人なのか、お買い物に使う時間の余裕があるのか無いのかによって考え方が異なることが推測できます。
下図のように、3つの層に分けられるのではと考えました。
「時間に余裕があるので、自分の好きなものを選ぶのにはじっくり時間をかける。」というご意見が多かったです。そのため、在庫を確認するのに多少時間がかかっても気にならず、「10分以上待てる。」と回答する方が多いように感じました。
購入する商品は低価格帯がメインですが、おしゃれに興味の高い層は価格帯も上がる傾向にありました。
また、待ち時間について「いくらでも待てる。」と回答したのは比較的学生さんが多いように感じました。待ってくれるということは、在庫がどこにあるかを提示してさえあげれば、購入に繋がる可能性が高いということではないでしょうか。また、「買い物が楽しいから。」との回答が多かったのもこの層です。「すぐに在庫を調べてくれた。」といった、想定以上の購買体験を提供することで、店員さんや店舗、ブランドに愛着が沸き、そのままリピーターになってくれる、といったことも期待できます。
考え方は少々異なるようです。
お仕事をしている分、学生の方と比べると買い物に割く時間があまり取れない傾向にありますが、お仕事がある日であっても、退勤後の時間を活用して買い物に行くようです。
例えばすぐに着たい服や実物を確認したいプレゼントなどは、仕事が終わってから店舗が閉店するまでの1時間で買い物をする、と決めています。そのため、在庫の確認など時間がかかることをリスクととらえる傾向にありそうです。
反面、休日は楽しみも兼ねて、じっくりと見たいものをショッピングとして楽しむというお声も多く、平日と比べると在庫確認の時間も待てる、という傾向にありそうです。
また、学生よりも購入する商品の価格帯が上がりますが、休日になるとより時間をかけて、高額の商品を購入する傾向にあるようです。
高価格帯の商品やギフト商材を取り扱っている店舗、セレクトショップ系の店舗は、特に店舗間の在庫情報を共有すると、より効果がありそうです!
お話をお伺いしての主観になりますが、有名ブランドショップでお買い物をした帰りの方や、高級そうなお洋服をお召しになっている「マダム・紳士」は、在庫確認のために待てる時間が短い傾向でした。(口を揃えて「待てるのは3分!」と仰っていたのが印象的でした。)
(けっこう怪しい)路上アンケートに快くご協力いただけるような、お気持ちに余裕のあるマダム・紳士であっても店舗で待てる時間は短い...。お買い物の出来る選択肢の多いこの層の方々にとって、「素早く在庫情報を提供できる」ということは、他の店舗と差別化を図るうえでの大きな強みになるのではないでしょうか。
今回の街頭アンケートでは、最大でどの程度の時間なら待てるのか、本当に好きな商品を購入する時にどう考えるか?ということについて伺いました。
在庫確認には時間がかかるもの、と思っている方であっても、すぐに情報を提供してもらえたという体験はプラスにはたらきますし、待っていただいた後に欲しいものがなかった、という体験が、お客様をがっかりさせてしまうことは間違いありません。また、仮にお客様の求める商品が無かったとしても、そのことがすぐに分かれば、他の商品のご提案をするなど、ショップの店員さんの接客の幅も広がります。
今回は学生の方の多い場所・時期に街頭アンケートを行いましたが、場所や条件を変えるとまた違った結果になりそうです。
ロジザードでは、今後も気になるトピックスにまつわる街頭アンケートを実施してまいります!