COLUMNロジザードオリジナル EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。

2018/07/26 再配達特別コラム

再配達問題に挑む、置き配バッグ&アプリ 『OKIPPA』に迫る!

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当コラムでも問題提起している、宅配便の再配達問題。物流に大きな影を落とすこの課題解決のために、配送会社はもとよりECサイドも含む多くの事業者が知恵を絞っていますが、決定的な打開策を見出せていないのが現状です。この再配達問題に一石を投じているのが、注目のベンチャー企業「Yper(イーパー)株式会社」。業界にはない新たな発想で、宅配の「ラストマイル」における再配達を無くそうと取り組みを始めています。取材の機会をいただきましたので、今回は同社が開発し普及を進める、置き配バッグ及び荷物管理アプリ 『OKIPPA(オキッパ)』に迫ります!

『OKIPPA(オキッパ)』とは?

『OKIPPA』は、再配達問題を解決するために、不在でも配達員が荷物を持ち帰らずに済む置き配を、安心かつスマートに導入できるよう考えられた、アプリ連動型宅配バッグです。コンパクトにたたんだ状態で玄関に吊り下げ、荷物はこの袋を広げて置き配してもらいます。OKIPPAアプリと併用することで、荷物がバッグに入り配達員が端末で配送完了処理をするとスマホに配送完了通知が届くなど、ユーザは手元で荷物の配送状況を確認できます。

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置き配バッグOKIPPA(以下、OKIPPAバッグ)はIoT化されていません。OKIPPAアプリは、各配送会社が提供している配送状況情報を活用しています。配送状況を自動でトラッキングできる既存のシステムとアナログのバッグを組み合わせることで、IoT化された宅配ロッカー並みの機能を低コストで実現しているところがミソです!

配達員が、荷物を持ち帰らずに済むだけではありません。受け取る側にもメリットがあります。買い物の仕方が多様化する中で、商品の受け取り方法は非常に限られています。駅やマンションにある宅配ロッカーで受け取るか、コンビニ受け取りか、それ以外は家で届くのを「待つ」しかありません。「待つ」行為は受け取る側にとってもストレスですよね。特にそれが水やトイレットペーパーといった日用品など、待つことに心がときめくものでなければなおさらです。OKIPPAは、在宅であろうが不在であろうが「待たなくてよい」選択肢を提供するサービス。受け取り側の「待つ」ストレスを無くし、配送側の再配達問題を軽減する、双方にメリットのあるサービスとして注目されているのです。


置き配バッグ『OKIPPA』の特長

OKIPPAバッグは、創業明治5年の老舗メーカーである、株式会社マーナの大ヒットエコバッグシリーズ「Shupatto(シュパット)」を元に、改良を重ねて完成されたそうです。特長を伺いました。

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1. コンパクトでおしゃれ!設置も簡単!

収納時は13cm 四方の手のひらサイズですが、広げると120サイズの箱が楽に入ります。これは、Shupattoの特長であるプリーツ加工のなせる業。たたむ時は、両端を持って引っ張るだけで"シュパッと"一瞬で帯状にまとまる構造で、簡単に手のひらサイズにたためます。スマートな形状で玄関に吊り下げておけるので、簡易型宅配ボックスと比較しても場所を取らないばかりか、「不在とわかってしまう」といった不安も解消できます。

2. 盗難防止策も万全!

玄関口や玄関周辺に固定する"OKIPPA"専用ロック、防犯ファスナー、内鍵として南京錠が付属しています。専用ロックのセキュリティワイヤーは、一般的なハサミでは切断が困難な亜鉛素材を採用しています。また、後述しますが、東京海上日動と開発した「OKIPPA盗難保険」を付保することができます。

3. 撥水加工生地で荷物を雨から守る!

撥水加工生地と止水ファスナーの採用で、万が一の雨から荷物を守ります。(※完全防水ではありません。直接雨が当たると浸水の可能性があります)

4. 高いクオリティ!

様々な工夫が施されているOKIPPAバッグは、機械での大量生産ができません。一つひとつ人の手でミシンをかけて作られた、丈夫でクオリティの高い製品です。


『OKIPPA』アプリ連動で、配送管理を容易に

OKIPPAはバッグだけにとどまりません。iOS/Androidいずれにも対応する無料の荷物管理アプリ『OKIPPA』の併用で、自宅にいても、外出先でも、OKIPPAバッグに荷物が入ると携帯に配送管理通知が届きます。さらに、Amazonや楽天で購入した商品の追跡や万が一の再配達依頼も、OKIPPAアプリから手配が可能。ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便、西濃運輸、Amazonデリバリープロバイダに対応済みで、それぞれの会社別のアプリを起動して再配達を依頼するような手間とはおさらばです。受け取り側の配送管理がとても楽になるので、特にネットショッピングのヘビーユーザなら、これを利用しない手はありません!

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盗難などのリスクへの対応は?

置き配に対するユーザの不安はやはり「盗難」。そこで、OKIPPAバッグ預け入れ中の商品に関する盗難保険が開発され、付保できるようになりました。引受先は、東京海上日動火災保険です。アナログなバッグだけでは保険の適用が難しかったところ、トラッキング情報がわかるOKIPPAアプリとの組み合わせで保険の要件が満たせ、開発にこぎつけたとのこと。そのため、アプリで追跡できる商品に限定されますが、保険利用のためのOKIPPA登録、請求等はアプリで手軽に行えるほか、2018年7月現在の方針としては、1,000円以下は無料補償とし、それ以上に関してはアプリのプレミアムプランで、年払いの保険料で3万円までを補償の上限とする予定。さらに、不在とわかる不安を払しょくするための対応も検討中で、OKIPPAをより安心して使える環境を着々と構築中だそうです。

<プレスリリース>
日本経済新聞 2018年6月28日掲載
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32337900Y8A620C1XY0000/


再配達問題に新発想で取り組む『OKIPPA』

今回、OKIPPAについて説明してくださったのは、Yper代表取締役の内山智晴氏。「物流とは全く無縁の我々だからこそできる発想で、当事者では解決しきれない再配達問題に切り込んでみたかった」とおっしゃいます。国土交通省が2018年に発表したデータによると、1日に配達される宅配荷物のうち都心部では約16%の荷物が再配達されています。受け取り側が不在でも配達員が荷物を持ち帰らずに済む方法を考え、低コストで普及できれば、再配達問題の解決の一助になると内山社長は語ります。コストがかかるIoT化は普及の妨げになると判断し、既存のサービスを組み合わせるアイディアで、宅配ロッカー並みの機能を持つOKIPPAを誕生させました。一般ユーザにとっても、荷物を「待つ」ストレスから解放されるメリットは大きく、受け取りの選択肢として歓迎されそうです。

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「オキッパ」の名称は、公募で選ばれました。ロゴマークは、BAGの中に荷物が入って配送されますという意味を絵で見せているものですが、ここに描かれている花はくちなしをイメージしているそうです。くちなしの花言葉は、「喜びを運ぶ」。OKIPPAも、「モノが運ばれる中に喜びを」という配送方法になるようにとの思いが込められているとのこと。それぞれの立場にある人の心からストレスを軽減することで、ゆとりと喜びで再配達問題を解決したい、という内山社長の心意気がロゴマークにも表れているようです。

バッグは、4月よりMakuakeなどを通じて始まった先行予約販売ですでに2000個以上が売れて、2018年9月頃の納品を待つ状態です。正式な販売が開始されれば、一般購入も可能になります。1個3,980円(税込)+配送料一律360円、配送はポスト投函可能なゆうパックを予定しています。荷物を受け取る側から再配達問題を解決する一つのアクションとして、当社でもOKIPPAの普及を応援してまいります!


イーパー株式会社:https://www.yper.co.jp/
OKIPPA:https://www.okippa.life/
OKIPPA販売サイト:https://store.okippa.life/

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