メーカー・卸業 ロジザードZERO

沖縄発!ロジザードZEROで作業工数75%削減。モズク製品トップシェア企業の「脱アナログ」物流改革

株式会社マルキン海産
業務企画室長 嘉数(かかず)裕樹 様

九州・沖縄

昭和36年創業。沖縄県民に親しまれる「モズキッズ」をはじめとするモズク製品や紅いもといった特産物の加工・供給を担う株式会社マルキン海産様。食品製造と卸売の二本柱で沖縄の食文化を支えている同社ですが、製造現場の「深刻な人手不足」と、物流現場の「アナログな運用」という大きな課題を抱えていました。業務効率化が急務となる中、同社が選択したのが「ロジザードZERO」です。今回は改善の一歩を踏み出されたマルキン海産様を訪ねて沖縄県を訪問し、導入の経緯から改善効果、そして未来への展望まで、担当の嘉数様にお話を伺いました。

導入前の課題・導入目的
  • すべてが紙ベースの「目視・手書き」の運用に、現場が限界
  • 入荷伝票を夕方に1時間かけて手入力、残業が常態化
  • 複雑な注文単位や在庫把握に経験が必要で属人化、人が定着しにくい
導入後の効果
  • バーコードとハンディターミナルによるデジタル管理で、業務標準化と効率化を実現
  • 入力作業が15分に短縮。現場の負担軽減と残業削減を両立
  • 商品マスターの整備とシステム化により業務を標準化、新人でも迷わず作業できる体制を構築

沖縄の豊かな幸を供給。「モズキッズ」でおなじみのマルキン海産

― 株式会社マルキン海産様についてご紹介ください。

株式会社マルキン海産は、沖縄県浦添市に拠点を置き、食品製造と卸売の二本柱で事業を展開しています。卸売部門では、県内の主要量販店様へ鮮魚や海藻を届けるほか、離島を含む沖縄県内すべての小中学校に加え、老人福祉施設や保育園に給食食材全般を届けています。
製造部門の主力は、25年のロングセラー商品であるカップモズクの「モズキッズ」です。沖縄県産のモズクを使用し、お子さまでも食べやすいようシークワーサーやゆず風味の優しい味付けがヒットの理由です。お子さまはもちろん大人の方にも愛され、県内トップシェアを誇る自慢の製品です。私たちのこだわりは、製造から配送までを「自社一貫体制」で行うこと。沖縄の豊かな海の幸を、自社製造・自社配送で新鮮なままお届けすることをモットーにしています。


紙ベースの運用に限界

― 2025年からロジザードZEROをご利用いただいていますが、そもそもWMSを検討するにあたり、どのような背景があったのでしょうか?

WMSを検討し始めたのは2024年頃です。当時、食品卸売の物流現場はまさに「アナログの極み」で、いろいろな弊害が出ていました。最大の問題は、情報の伝達がすべて紙ベースだったことです。あらゆる指示や情報が紙に書かれ、それを次の工程や担当に手渡しでつなぎ、さらにその内容を基幹システムに手入力していました。数年前までは、ベテランの経験とマンパワーで、紙でもなんとか現場を回せていました。しかし、物量が増え続ける一方で、スタッフの残業時間が日に日に増えて、現場が疲弊していました。

こうした事情を、県の物流コンサルティングサービスに相談したところ、解決策としてWMSの導入を勧められました。 インターネットなどでWMSについて調べつつ、日頃から付き合いのあるITベンダーの担当者にも相談しました。その際にご紹介いただいたシステムの一つが、ネット検索で名前を目にしたことのあった「ロジザードZERO」です。 幸い、そのITベンダーでも取り扱いが可能とのことで、利用している基幹システムとの相性も良さそうだったことに加え、担当者の誠実な対応にも背中を押され、導入を決めました。  


提案のスピード感と電話対応が可能なサポートが決め手。

― ロジザードZERO導入の決め手について教えてください。

最優先事項は、「現場の誰もが抵抗なく使えるシンプルさ」と「導入失敗のリスクを最小限に抑えること」。そのもとに複数のサービスを検討し、最終的に2社まで候補を絞り込みました。決め手は「使い勝手の良さ」と「電話ができる安心感」でした。多くのクラウドサービスがチャットやメールのみの対応である中、ロジザードは営業、SE、サポートセンターもみな電話でのサポートが可能でした。現場は止めることができません。緊急時にすぐに相談できる体制は、他社にはない圧倒的なメリットでした

導入までのプロセスもとても誠実でした。2025年1月にWebで概要を伺い、翌2月には営業とSEの方がわざわざ沖縄まで来てくださいました。複雑な現場業務や、既存の自社システムの特徴を理解した上で、最適な運用を具体的に提案いただけたことが強く印象に残っています。
全国に多くのお客様を抱えるロジザードならではの豊富なナレッジがあり、私たちの細かな疑問に対しても的確で早いレスポンスをいただき、安心感がありました。沖縄県のIT導入補助金を活用できたことも後押しとなり、9月には本稼働を迎え導入は非常にスムーズに進みました。


― ロジザードZERO導入にあたり、印象的なエピソードがあれば教えてください。

「10キロ」か「100匹」か。単位をそろえ、マイナス20度の冷凍庫内で商品コードを設定

導入にあたって最も大変だったのは、システムの土台となる商品マスターの整備です。マイナス20度以下の冷凍倉庫内でのマスター整備は、想像以上に過酷でした。私たちの取引先は多岐にわたります。量販店様とはEDI(電子データ交換)でおおむね標準化されていますが、学校給食や離島の自治体、個人商店様などは、注文の形式がバラバラです。 例えば、ある自治体では「魚10キロ」という重量単位での発注ですが、別の島では「魚100匹」という個数単位。アナログで行っていたこうした発注管理を、一つのシステムに統合しなければなりません。

さらに、量販店向けの製品にはJANコードがありますが、学校給食用食材や自社原料にはバーコードがないため、冷凍倉庫内で一つ一つの商品を調べ、コードを付与していく作業が必要でした。極寒の環境下での作業は体力的につらいものでしたが、ここで手を抜くと後の効率化につながらないためみんなで頑張りました。4〜5桁の短縮版商品コードに設定するようロジザードからアドバイスをいただき、バーコードがない商品もその場でハンディターミナルに手入力しやすいよう、徹底して「現場の使い勝手」を優先して、マスターを作り込みました。

物流から「製造現場」へ波及

実は、導入後に面白い動きがありました。当初、WMS導入は物流部門のみの予定でした。しかし、その様子を見ていた生産加工部(製造部門)の部長が、「うちの現場でも使えるんじゃないか?」と言い出したのです。原料を入庫し、加工して製品として再び入庫させるという複雑な工程の管理に、ロジザードZEROの汎用性が活きると気づいたようです。現在、生産部門でもロジザードZEROの導入準備が始まっています。「製造と販売」という当社の二本柱が、WMSでつながることになるとは、想定外の波及効果でした。


業務後1時間のデスクワークが15分に。作業工数75%削減で、残業抑制に成功

― ロジザードZEROの導入で得られたメリット、導入後の変化について教えてください。物流現場では、まずは入荷作業から利用されていますね。

ロジザードZEROには使いたい機能がたくさんありますが、最初からすべての機能を使うのは難しいと思い、「入荷作業」に絞ってスタートしました。入荷業務はシンプルな作業ですが、実は最も「残業の原因」になっていたからです。現場にシステムの有用性を実感してもらうには、まず「目に見える結果」を出すことが不可欠だと考えました。

以前は、現場作業が終わりデスクに戻る夕方5時頃から、在庫計上として伝票を基幹システムに手入力していました。1時間近くかかるこの作業が、現場作業で疲れているスタッフの帰宅時間を遅らせ、負担になっていました。ロジザードZERO導入後は、現場でハンディ端末を使って入荷検品を行うだけでデータ化が完了します。あとはそのデータをCSVで基幹システムにインポートするだけ。結果、1日平均60分かかっていた入力作業が15分に短縮され、約75%の工数削減を達成しました。作業が終わればすぐに帰れるようになり、入力ミスも激減し、現場の雰囲気も明るくなりました

また、ハンディターミナルの画面デザインが分かりやすく文字も大きいため、新しく入ったスタッフでも迷わず作業ができるという「標準化」のメリットも実感しています。誰が担当しても同じスピードと精度で作業ができるようになりました
入力業務のための残業がなくなり、安定した作業品質が保てるようになったことは、経営陣にとっても現場にとっても「いいこと尽くし」です。ロジザードZEROには、在庫管理の合理化や棚卸差異の防止など使いたい機能がたくさんあります。まずは「入荷」でシステムに慣れ、成功体験を積み上げながら、一歩ずつ活用範囲を広げていこうと思っています。


導入しやすい敷居の低さと汎用性の高さ。ロジザードZEROは中小企業の希望

― ロジザードZEROに対する評価、使い勝手やサポート体制も含めてお聞かせください。

ロジザードZEROの良い点は、「Excelの次のステップ」として中小企業が導入しやすい絶妙な敷居の低さと、「汎用性の高さ」です。高額なシステムを提案されて断念してきた企業にとって、月額5万円からスタートできる安定した価格体系は、まさに「中小企業の希望」です。また、物流倉庫の管理に留まらず、製造工場の在庫管理など、工夫次第で活用の幅が広がりそうです。当社はまだ「脱Excel」の途上にあります。今Excelで行っている管理を、簡単にシステムへ置き換えられるような機能の充実を期待しています。

ロジザードのサポート体制については、100点満点と言っていいほど満足しています。「こういう使い方がしたい」と相談した際、単なる操作説明ではなく、実務に即した具体的なアドバイスをいただけるのが本当に心強いです。特に、サポートセンターの方々が非常に優秀です。元々ロジザードZEROのユーザーだった方もいらっしゃるとのことで、こちらの状況や「今すぐ解決したい」という焦る気持ちを深く理解してくれます。「電話がつながらない」「返信が2日後」といったストレスが一切なく、即座に電話がつながる安心感は、物流という止まることが許されない現場を支える上で、最も重要な価値ではないでしょうか。

部門、組織の垣根を越えた物流・製造現場のDXに挑戦

― 今後の展望をお聞かせください。

社内では、部門の垣根を越え、「全社的な効率化」への機運が高まっています。さらに挑戦していきたいのが、学校給食分野のDXです。現在取り組んでいるAI-OCRによる学校給食のFAX注文データ化と、ロジザードZEROを完全に連携させ、受注から出荷、在庫管理までを一気通貫でデジタル化することをめざしています。

そして、その成功事例を沖縄県内の他の企業様にも広めていきたい。沖縄県内には、まだExcel管理に限界を感じながらも、システムへの一歩を踏み出せず、在庫管理に苦しんでいる企業がたくさんあります。WMSという言葉がすでに難しい。「倉庫管理」とか「在庫管理」とかの方が響きます。興味がありながら導入を迷っている方がいれば、私に問い合わせていただいても構いません。地元のシステムベンダーや地銀の皆様とも協力しながら、私たちが実体験を伝えるセミナーや勉強会を開催し、沖縄全体の物流・製造現場を元気にしていく一助となればと思っています。

― 最後にロジザードへの期待など、ひとことお願いいたします。

ロジザードには、これからも「中小企業の希望」であり続けてほしいです。大手向けの高額で複雑なシステムではなく、私たちのような現場が等身大の課題を確実に解決できる、「手が届く、かつ本物のサービス」をお願いしたい。脱Excel管理の一歩として、在庫管理に悩む企業がロジザードにつながるよう、さらなる普及活動と進化を期待しています!

取材日:2026年2月26日


会社概要

昭和36年創業の沖縄県を中心にモズク製品および紅いも、田芋等、沖縄の特産物の加工品や原料の供給を主に取り扱っている会社です。主な得意先として沖縄のすべての量販店様(モズクをはじめ水産関係の食品を納める)、学校給食センターや老人福祉施設、保育園等に食材全般を供給しています。経営理念として「一生を託すのにふさわしいやりがいのある会社をめざす」や得意先および従業員満足を最優先事項に、人や関係する得意先が何を求め、喜ぶかを常に考えて、これからも品質第一の商品創り、質の高いサービスを追求し続けます。

社名 株式会社マルキン海産
代表 金城 裕治
設立 1961(昭和36)年10月1日
本社所在地 〒901-2123 沖縄県浦添市西洲2丁目10番地4号
事業内容 ・食品卸売業 ・食品製造業
HP https://e-marukin.com/