メーカー・卸業 ロジザードZERO 通販事業

宮崎の化粧品会社がWMSと基幹システムの自動連携で、在庫調整の作業を8割削減

株式会社エクシーズジャパン
取締役副社長 徳澤 奨 様
管理本部 情報システム 河野 真幸 様
管理本部 物流センター 鶴田 翔也 様

九州・沖縄

インタビュー動画


今回は、宮崎県にある美容と健康の総合商社、株式会社エクシーズジャパン様を訪問しました。エクシーズジャパン様は、美容・エステティックサロン向けプロユースの化粧品や健康食品の卸販売、サロン運営の支援をメイン業務に、半世紀以上の歴史を誇る企業です。ロジザードZEROを導入される背景にはどのような課題があったのか、システム導入から現場での運用に関わられた皆様にお話を伺いました。

1972年創業、50年以上にわたり宮崎から全国の美容・エステティックサロンを支援

― エクシーズジャパン様の業務内容と特徴をご紹介ください。

徳澤様
全国の美容・エステティックサロンに向けて、化粧品や健康食品、関連商品の提供および技術支援など、サロン経営に関わるサポートを行っています。1972年にここ宮崎で創業、現在は北海道から沖縄の約5,000件のサロン様とお取引しており、さらに台湾へも進出しています。1社1社と丁寧なコミュニケーションを図りながら、サロンニーズにお応えしているのが当社の強みで、特に老舗サロンとのお取引が多く、上位サロンはすべて10年以上、なかには3~40年続いているサロンもあります。

― ロジザードはどのような経緯で知られたのでしょうか?

河野様
当社は、自社で物流業務を行っています。もともと、基幹システムと倉庫管理システムを自社のサーバー上で運用していましたが、運用コストやデータ保全の観点から、クラウド化を検討することになりました。システム連携も含めて、機能強化のためにもクラウド化は必須でした。基幹システムのリプレイス候補として、アラジンオフィスを選定。この機にWMSもリプレイスしようと考え、アラジンオフィスと連携ができるWMS(倉庫管理システム)をWeb上で検索しました。ロジザードZEROが上位に表示され高い評価だったことから、問い合わせフォーム経由で資料請求をしたのが始まりです。


基幹システムとWMSの連携がないために起きる齟齬を解消したい!

― 基幹システムのクラウド化に伴い、WMSリプレイスを検討されたのですね。それまでの現場運用では、具体的にどのような課題がありましたか?

河野様
これまでの基幹システムとWMSは在庫などが連動しておらず、それぞれで操作していました。受注から発送までを正確に行うためには様々な手順があり、人手も時間も要していたうえに、毎月の棚卸で誤差が平均5件ほど発生していました。基幹システム上では受注になっていても、出荷指示が連携できずに注文先に届かないというトラブルもわずかですがあり、システム連携していないために起きる齟齬を解決したいと思っていました。また、オンラインでの受注以外にも、電話やFAX受注を希望されるサロン様もありました。それぞれ納品書や送り状発行システムが異なり作業が非効率だったので、受注から出荷(送り状発行)まで一気通貫で連携したかったのです。


クラウドWMS「ロジザードZERO」導入の決め手は、レスポンスの速さと豊富な業界知識

― ロジザードZERO導入の決め手は?

河野様
2020年の12月にWebから問い合わせをしたところ、すぐに担当営業の方から連絡をいただき、年内にロジザードZEROを導入している熊本の倉庫様を見学させていただきました。そのレスポンスの良さに、とても好感を持ちました。実は、基幹システム候補として考えていたアラジンオフィスは、先方のルールで九州には導入できないかもしれない、という懸念があったのですが、ロジザードにアドバイスをいただいて先方と交渉し、導入が可能になりました。基幹システムのリプレイスに少々時間がかかったので、ロジザードZEROは2023年3月から稼働しています。アラジンオフィスとロジザードZEROの自動連携機能を利用する第1号だったこともあり、ロジザードにはしっかりサポートしていただきました。


棚卸後の在庫調整時間が8割減。WMS導入で業務を効率化

― ロジザードZEROを導入して、どのようなメリットを感じられましたか?

河野様
棚卸のたびに、基幹システムとの差異の原因調査や在庫調整などに時間を取られていた問題も、ロジザードZEROと基幹システムで在庫数が連動した結果、在庫の差異が激減。原因調査や在庫調整にかかっていた時間が、8割も減少しました。また、以前は送り状を基幹システム側で出していましたが、納品書と送り状の発行をWMS側に一元化できたので、送り状の追加発行作業が容易になり、ピッキング開始までの時間も短縮されました。さらに、以前は専用アプリをすべてのクライアントPCにインストールする必要がありましたが、ロジザードZEROはブラウザでアクセスできるため、運用がとても楽になりました。総じて、業務効率の向上に大きく寄与しています。

鶴田様
現場では、ピッキング業務が劇的に改善されました。以前は、ピッキングリストに表示された順番に商品を取りに行かないといけなかったのですが、ロジザードZEROは最短ルートでピッキングができるようにリストに表示されるので、作業時間の短縮や作業負荷の軽減につながっています。UIも直観的で分かりやすく、初心者にも理解しやすい表示で、覚えやすい点が良いですね。棚卸にかかっていた時間も、以前は特定の端末でしか作業ができなかったのですが、今はリストを出して一斉に棚卸ができるので、体感的には棚卸時間が3割くらい削減し、とても楽になりましたし、原因究明が必要だった誤差もほぼ解消しています。


WMSと基幹システムの在庫差異がなくなり、コミュニケーションもスムーズに

― WMS(ロジザードZERO)と基幹システム(アラジンオフィス)の自動連携で、御社にはどのようなメリットがありましたか?

河野様
運用面でも、管理面でも、導入前に抱えていた課題が改善されました。在庫数が実際に出荷されたデータと連動するようになり、受発注担当者が基幹システム上で把握している在庫と倉庫にある実在庫に差異がなくなりました。問い合わせ対応も、どの注文がどの送り状No.で出荷されたかがわかるので、画面を確認しながら回答でき、コミュニケーションにストレスがありません。
後にアラジンECも導入したのですが、今まで手作業で行っていた送り状の発行が、アラジンオフィス⇒アラジンEC⇒ロジザードZEROと連携して、送り状のデータがECのマイページと連動するようなったので、正確性が担保されるようになりました。発送までの時間も短縮されるので、お客様のお手元に届く時間も短縮されて喜ばれています。基幹システムとしてはリーズナブルなアラジンオフィスを宮崎でも使えたのは、ロジザードのアドバイスのおかげですし、スムーズに自動連携できたこともありがたく、最初にロジザードに問い合わせて大正解でした。


2023年から、台湾での事業をスタート

― 台湾での事業も、日本と同様のサービスを提供されているのでしょうか?

徳澤様
日本と同様のサービス提供を目指し、2023年4月に、当社初の海外拠点となる「怡希迪股份有限公司」を台湾に設立しました。宮崎から台北への直行便もあり、距離的にも近い親日国です。現在、現地のエステティックサロンに向けたサロン専売の化粧品の卸と、エステティシャンの教育支援を行っています。将来的には現地の直営サロンの展開も、視野に入れています。

河野様
現在はまだシステムの導入には至っていませんが、今後販路や物量が拡大すれば、国内同様に受注管理・在庫管理もシステム化する必要があると考えています。ロジザードZEROが東南アジアでも使われていて、多言語にも対応していると聞いています。

― 商品マスタが同一であれば、ロジザードZEROのアカウントを追加し、「複数倉庫管理」機能で拠点設定を増やすだけです。同じマスタを利用するのであれば、安価で手軽にロジザードZEROを利用していただけます。

河野様
商材は、国内と同じ商品マスタで管理しています。宮崎側でアカウントの追加や初期設定をすれば、台湾でもロジザードZEROが使えるのですね。現地のメンバーは日本語も分かりますが、ロジザードZEROは繁体字への切り替えも可能とのことですので、運用もスムーズに導入できそうです。


ロジザードの「顔」が見えるクラウドサービスへの絶大な信頼

― 使い勝手やアフターフォロー、サポート体制についてはご満足いただけていますか?

鶴田様
ハンディターミナルも含めて使い勝手が良く、現場は助かっています。おかげさまで以前よりもピッキングの作業効率が良くなり、生産性が上がっています。

河野様
サポートには、大変満足しています。問い合わせなども、クラウドサービスにありがちなチャット対応ではありません。きちんと「人」が対応してくれますし、レスポンスも速い。当方の運用状況をしっかり理解したうえで、対応策を提案してくださるのでとても助かりますし、信頼できます。

― 同じ課題を持つ事業者様に、ロジザードZEROを勧めるとしたらどんな点があげられますか?

河野様
ロジザードZEROを導入して、在庫管理はバックオフィス側と倉庫側の在庫数が連動していることが重要だと、実感しています。また、以前使っていたスタンドアロン型のアプリは、複数拠点それぞれのクライアント端末にインストールしなければならず、かつアップデートするのも大変でした。クラウド型はブラウザでログイン、アップデートもクライアント側で行う必要がないので、とても便利です。地方拠点が多い場合は、ロジザードZEROのようなクラウド型の方が、利便性は高いと思います。


台湾での事業も含め、会社の成長に合わせたWMSの機能強化に注力

― 今後期待したい機能やロジザードへの期待など、ひとことお願いいたします。

河野様
ロジザードZEROは、常に機能強化が図られていて素晴らしいですね。私たちも導入して1年経過し、基本機能は理解できました。今後は、導入後にバージョンアップされた機能も使っていくつもりです。OCR機能が追加されたそうなので、使ってみたいと思っています。ロジザードZEROの活用に関する勉強会も定期的に開催されており、参加してもっと便利な使い方を自分たちでも工夫していきたいので、これからもよろしくお願いします。

徳澤様
月間平均出荷数は3,000~4,000件ですが、スムーズに対応できているのは、システム連携が良好だからだと思っています。ビジネスの成長に合わせて、物流面をシステムでサポートしてくれるロジザードは、心強いパートナーです。今後成長が見込まれる台湾事業においても、支援を期待しています。


ロジザードからひとこと

ロジザードZEROは、「顔が見えるクラウドサービス」として、常にお客様と向き合っています。エクシーズジャパン様は、まず「理論在庫と実在庫を合わせる」という喫緊の課題解決に注力されてから、成長に合わせて段階的に機能を強化し、業務改善を重ねていらっしゃる点が理想的だと思います。日本と台湾の2カ国をまたぎ「ロジザードZERO」を活用いただくお客様の第1号になっていただけるよう、当社も尽力いたします。

取材日:2024年11月28日


株式会社エクシーズジャパン 会社概要

エクシーズジャパンは、サロン運営のサポートからサロンスタッフ教育、オリジナル商品の開発、自社管理における商品発送センターまで、一貫した事業体系を展開しています。創業当時から今日まで、「すべての人にキレイの種を届けたい」を企業理念に掲げ、丁寧にサロンのニーズに応えてきました。細やかなホスピタリティーの向上を目指し、皆様にご満足いただけるよう美容と健康を探求し続けます。

社名 株式会社エクシーズジャパン
代表 徳澤 美穂子
本社所在地 〒880-0123 宮崎市大字芳士826番地
設立 1972(昭和47)年9月1日
事業内容 美容・エステティックサロン化粧品健康食品卸販売、関連商品卸販売
HP https://www.exseeds-j.co.jp/