倉庫業 ロジザードZERO

旭新運輸開発株式会社
北海道営業部部長 岩田 祐二 様
北海道千歳営業所 水口 里紗 様
北海道
西日本エリアおよび北海道に拠点を持ち、多角的な物流サービスを展開する旭新運輸開発株式会社様。大手上場企業のグループ参画という転換期に同社が着手したのは、長年活用してきた「Excel管理」からの卒業でした。初のクラウドWMS導入という大きな変化に対し、現場の戸惑いをどう乗り越え、在庫精度の向上と事務処理の大幅な時短を実現したのか。今回はロジザードZERO導入に関わった北海道営業所の岩田部長と、千歳営業所で現場運営を担当する水口様に、クラウドWMS導入の背景と、導入の決め手となったロジザードの手厚いサポートについてお話を伺いました。
岩田様
当社は大阪に本社を置き、運送業と倉庫業を展開しています。約150台の多彩な車両ラインナップで、小ロット配送から家具配送、貸切チャーター便まで、幅広い物流ニーズに応えています。北海道進出のきっかけは、西日本のお客様からいただいた「北海道の輸送に困っている」という切実なご相談でした。その期待に応えるべく、2014年、北海道に拠点を構えました。現在は倉庫サービスと配送を組み合わせて、エンドユーザーまで荷物を届ける「ラストワンマイル」の役割を重視して活動しています。
水口様
千歳営業所では、約600坪の自社倉庫を運営しています。主に紙製品やベビー用品、雑貨、食品などを扱っており、常温倉庫での運用が基本です。イレギュラーですが、冬場は外気温が下がりすぎるため、「食品などが凍らないように、あえて冷蔵(定温)倉庫で保管」といった北海道特有の管理も行っています。


岩田様
大きな転換点は、2021年、SBSホールディングス株式会社という上場企業のグループに合流したことです。そこで、大手企業との圧倒的な「システム格差」に気付かされました。それまでは中小企業として、それなりにExcelを駆使して管理業務を行ってきたのですが、グループから「未だにこんなアナログなことを」との指摘を受けたのです。日々の業務に忙殺される日々の中、気付かないうちに時代の変化に取り残されていることを知らされ、そこから全社的な業務システムの刷新に着手しました。WMSもその流れの一環です。長年使い慣れたExcelを捨てることには、現場の抵抗も含めて勇気が必要でしたが、倉庫内のシステムを進化させる必要性は十分に感じていました。グループに相談したところ勧められたのが、ロジザードZEROでした。
岩田様
正直に言うと、当時は「自分たちが時代遅れだ」という認識は全くありませんでした。現場では長い間Excelを使って管理することが当たり前で、日々の業務もそれなりに回っていたので、特に大きな不便は感じていなかったんです。ただし、問題はありました。Excelへの手入力によるヒューマンエラーです。数字の打ち間違いで誤出荷が起きることもあり、ヒューマンエラーを防ぐためにいくつものポイントでダブルチェックをするなど、非効率な工程が生まれていました。
水口様
Excelのシステムは使用権限が1台のPCにしかなく、特定のPCでしか操作できなかったんです。誰かがそのPCを使っている間は、他のスタッフが在庫入力を進めることができません。作業がタイムリーに行えず後回しになることで、結果として入力漏れやミスを誘発していました。また、データの抽出スピードにも問題がありました。特に棚卸の前などは、膨大な在庫表を出力するだけで長い待機時間が発生し、これもとても非効率な状態でした。

岩田様
2023年の秋に問い合わせをして、2024年の4月からテスト運用、6月から本稼働というスケジュールでした。
導入決断の決め手は、ロジザードの担当者の「熱意」と「人柄」です。当社では初めてのWMS導入でしたし、とにかく現場に過度な負荷をかけないようにしたいと思いました。それまで独自ルールでやってきましたから、汎用的なパッケージソフトの運用に現場がなじめるかどうか、うまくイメージできなかったんです。ロジザードの営業担当やSEの方も、私たちの細かな(時には面倒な)要望に対して、しつこいくらい(笑)に丁寧に向き合ってくれました。従来の運用ルールを一つひとつ紐解き、ロジザードZEROの標準機能でどう再現するか、あるいは業務フローをどう改善すべきか整理してくれて、それは本当に助かりました。単なるツールの提供ではなく、私たちの業務を理解して伴走してくれたことは、大きな安心感でしたね。
岩田様
当社が扱う商材の中には、特殊な数量処理や請求ルールがあるものが存在します。これらはロジザードZEROの標準機能にはまらず、カスタマイズすべきかどうか悩みました。ロジザードの担当者も、「できません」で済ますのではなく、どうすれば実現できるか、カスタマイズの方法も含めて一生懸命考えて提案してくれました。検討の結果、あえてカスタマイズせず、現場のオペレーションをシステムに合わせる決断をしました。慣れ親しんだやり方を変えるのには、抵抗や不安もありましたが、最初から今まで通りの運用を目指すのではなく、まずはWMSという標準的な仕組みに自分たちが慣れることを優先しました。
水口様
実は私、WMS導入のタイミングでちょうど産休に入っておりまして。産休前は毎日Excelと格闘していましたが、復帰したらExcelがなくなってロジザードZEROに変わっていました。たぶん一番戸惑ったのは私です(笑)。でも、ロジザードZEROは、ルールさえ理解すれば操作は非常に直感的でした。分からないことがあっても、カスタマーサポートに電話すればすぐに教えていただけるので、日々の業務の中で自然と使いこなせるようになりました。
水口様
主に食品や紙のロール、段ボールなどの管理に使っています。特に、食品については賞味期限による先入れ先出しの管理が必須ですが、これをロジザードZEROの機能でデジタル管理できるようになったのは大きいです。「常に日付を意識し続けなければならない」という精神的なストレスから解放され、作業の確実性が格段に増しました。
岩田様
紙ロールや段ボールなどの「資材」は、商品と違ってバーコードがないものも多く管理ルールが複雑です。こうした特殊なアイテムについては、ロジザードZEROとは切り分けて別運用している部分もあります。将来的には全ての商材をロジザードZEROで一元管理できる体制を目指していきたいと考えています。

水口様
ロジザードZEROはWeb上で作業ができるので、自分のPCからでもログインして作業が可能です。これは大きな変化で、以前のように特定のPCが空くのを待つ必要がなくなり、入出荷の入力作業をルーティン化できました。作業を後回しすることがなくなったため、入力漏れなどのミスが解消され、確認のためのダブルチェックも不要になりました。
また、半期に一度行っている棚卸業務も、劇的に楽になりました。膨大な在庫データを出力するだけで長い待機時間が発生していましたが、今は一瞬です。棚卸表の準備から、実施後のデータ照合といった後処理までがスムーズになり、現場スタッフの精神的、肉体的な負荷は大幅に軽減されました。
岩田様
在庫精度の向上、特に食品の賞味期限管理などが確実に担保されるようになりました。これは単なる効率化だけでなく、お客様に対する物流品質の証明になり、信頼性の向上に直結しています。実際にお客様からも、「デジタル管理で賞味期限への心配がない、安心して任せられる」と評価をいただいています。
水口様
システムのレスポンスの速さや、直感的に操作できる使い勝手の良さもありますが、一番のメリットは「困った時にすぐサポートにつながる」という心理的な安心感です。初めてのWMSということもあり、特に導入当初はいきなり疑問が生じることがよくありました。そんな時、電話ですぐに相談できて的確なアドバイスが得られるという安心感はとても心強かったです。
岩田様
期待する機能としては、棚札(ドライバー用ピッキングリスト)の出力機能ですね。今は別運用をしている部分です。倉庫スタッフ、ドライバー、そして荷受人の全員が「これは何の山(荷物)か」を一目で判断できる仕組みを、ロジザードZEROでできるようになるとありがたいと思っています。
水口様
さらに、そのピッキングリストにJANコードや独自のバーコードを印字できるようになれば、バーコードのない資材関係も含めて、取扱商材を全てロジザードZEROで管理できるようになります。そうすれば、倉庫の運用もさらに効率化が図れ、物流品質の向上も望めます。

岩田様
一般的なシステム会社だと、電話窓口がない、窓口があってもなかなかつながらない、担当者が不在で解決しない、といったことがよくあります。ロジザードは、営業の方もSEの方も、きちんと電話がつながりますし、サポート部門が整備されているところが素晴らしいと思っています。誰に電話をしても状況を把握してくれて、ほとんどその場で具体的な解決策を回答してくれる。このスピード感に、いつも助けられています。
水口様
繰り返しになりますが、産休明けで操作が分からなかった時期、カスタマーサポートには本当にお世話になりました。特に月に一度の事務処理など、つい手順を忘れてしまいがちな作業も、リモートで同じ画面を見ながら操作を誘導してくれるので、非常に分かりやすかったです。 「以前も聞いたのですが......」と電話しても、いつも快く、的確に答えてもらえました。おかげさまで、今はあまりサポートにお世話にならずに使えています。
岩田様
冒頭でお話したとおり、当社は多様な物流サービスを展開しています。拠点が異なれば取扱商品も運用ルールも千差万別ですので、それぞれの営業所で個別に導入しましたが、どちらも標準機能で運用しています。これまで拠点ごとにバラバラだった作業手順が、標準化に向かって動き始めました。将来的な倉庫の増設や拠点間連携、そして本社での一元管理といった拡張性に対し、柔軟に対応できる土台作りの一歩が踏み出せたと思っています。
岩田様
今回のWMS導入は、物流DXのスタートラインに立ったにすぎません。まずは千歳営業所で扱う全ての商材を、ロジザードZEROで管理できる体制にもっていきたいですね。
水口様
これからも、現場の小さな困りごとにも親身に耳を傾けてくれる、温かいサポートを続けていただけるとうれしいです。ロジザードの「人の力」には、これからも期待しています!
岩田様
今回、ロジザードとのとても良い出会いがあり、導入に至りました。システムは入れて終わりではなく、ここから10年、20年と使い続けていくものです。ロジザードには、今後私たちの扱う商材や環境が変化しても、その都度相談しながら共に成長していける良きパートナーであり続けてほしいと願っています。

取材日:2026年3月18日
旭新運輸開発株式会社は、大阪に本社を置き、運送業と倉庫業を展開する企業である。SBSグループとの連携による盤石な基盤と、約150台の多彩な車両を保有し、小ロットから貸切便まで幅広い物流ニーズに応える。人材育成を重視し、Gマーク取得など安全性の高さも特長である。近畿・中国エリアから北海道に至る全国8拠点を展開し、質の高い物流サービスを提供し続けている。
| 社名 | 旭新運輸開発株式会社 |
|---|---|
| 代表 | 代表取締役 樋口 順一 |
| 本社所在地 | 〒532-0003 大阪市淀川区宮原4-5-41 第2NKビル7階 |
| 北海道千歳営業所 | 〒066-0077 北海道千歳市上長都1-12 |
| 設立 | 1991年11月(1989年創業) |
| 事業内容 | 一般貨物自動車運送事業 第一種貨物利用運送事業 倉庫業 |
| HP | https://www.sbs-kukl.co.jp/kukline-group/ |