COLUMNロジザード ノウハウ EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。
在庫管理の基本的な方法から効率化するポイントをロジザードのノウハウ、ロジザードの視点でご紹介します。

最終更新日:2022/07/19 インタビュー・見学システム小売業(リアル店舗)

取材:株式会社Dai様に聞く、BtoB-ECを支える『Bカート』活用のメリットとは?

株式会社Dai様に聞く、BtoB-ECを支える『Bカート』活用のメリットとは?

一般消費者がインターネットを利用して商品を購入するように、企業間における取引も、従来の電話やFAXといったアナログの手法が見直され、EC化の動きが進んでいます。BtoB-ECの導入には、専用のカートシステムが欠かせません。今回は、株式会社Dai(ダイ)取締役の鵜飼智史様に、同社が提供する『Bカート』を例に、BtoB向けECカートの機能について、BtoCとの違いなども交えながら解説していただきます。

1,000社以上が導入するクラウド型BtoB-ECシステム『Bカート』

― Daiが提供されている『Bカート』の概要をご紹介ください

『Bカート( https://bcart.jp/ )』は、BtoB取引を前提に開発された、BtoB用ECサイト構築サービスです。BtoB-ECは、「メーカーと卸」や「卸と小売店」といった企業間(BtoB)での注文や決済などの取引を、インターネット上で行うものです。

Bカートは、BtoC向けのカートシステムでは対応が難しい、企業間ならではの複雑な取引条件やシステム要件に対応しています。SaaSとして提供しているため、スクラッチ開発や各種カスタマイズなどの開発も必要ありません。本格的なBtoB-EC・Web受発注システムが、月額9,800円~という低コストでスモールスタートできる点が評価され、現在1,000社以上の企業で導入され、BtoB向けECカートとしては業界No.1の運営実績を誇ります。

Bカートが選ばれる理由


BtoB-ECに求められる3つの管理機能

― 通常のECカートとは、どのような点が異なるのでしょうか? BtoCとの違いを教えてください。

BtoB取引がBtoCと決定的に異なる点は、取引先との個別条件が複雑かつセンシティブであることでしょう。価格・販路・決済の3つの側面から、お客様ごとに取引ルールを管理する必要があり、その点がBtoCのECとは異なります。

それぞれの側面における管理機能を具体的にご紹介します。

① 価格の管理

BtoBの商流ではA社は◯◯円、B社は××円と、同じ商品でも取引の実績や条件によって販売価格が異なります。Bカートは、取引先ごとの掛け率や単価などの細かな価格設定に柔軟に対応します。また、営業による商談価格など例外的な価格にも対応することができます。

② 販路の管理

BtoCは原則として顧客を区別しませんが、BtoBでは誰にでも販売することはありません。取引実績や条件により、「Aさんには販売します」「Bさんには販売できません」というケースが生じます。商材によっては免許の有無を確認するなど、承認を必要とする場合もあります。Bカートは、取引開始に承認制(会員制)のフローを設けることで、取引先(グループ・顧客単位)ごとに商品の表示・非表示が設定できます。また、Webの商品カタログのように一般に商品を公開しながら、情報の一部(画像や販売価格)はログインしないと見ることができない、といった設定も可能です。

③ 決済の管理

BtoBでは掛け売りが基本となりますが、ECにおけるすべての取引を掛け売りにするわけにはいきません。実績ができるまでは代引きや先払いという手段も必要です。BtoCは買い手側が決済手段を選べますが、BtoBでは取引実績などに応じて、取引先ごとに決済方法を出し分ける必要があります。Bカートは、顧客ごとに異なる支払い方法も、設定ひとつで管理することが可能です。

Bカートの機能を2分程度の動画に分かりやすくまとめましたので、ご覧ください。


幅広い業界で導入が進むBカート

― 現在の導入状況について教えてください

運営実績No.1(日本ネット経済新聞社調べ)のBtoBの受発注業務をクラウド化するカートサービスとして、導入実績1,000社超、延べ35万社超の法人および事業者のお取引にご利用いただいています。メーカー、問屋、商社などの卸業者様が中心で、取扱商品は多岐にわたります。

従来の電話やFAXを使ったアナログの注文方式を止めること、データ入力ミス等ロスにつながる手作業の防止、業務効率化、ECによる販路の拡大を目的に導入されるケースがほとんどです。スクラッチシステムからSaaSであるBカートに移行されたお客様も少なくありません。


DXから取り残されていた受発注業務

― Bカートを通じて、Dai様ではBtoBにおけるDXをどう見ていますか?

コロナ禍で、BtoBのDXは進んでいます。旧態依然としていたアナログ体制の企業でさえも業務プロセスのデジタル化に着手し、BtoBにおける業務の形が急速に変化しています。業務の自動化とデジタル化の促進は、企業として生き残るために不可欠だと誰もが気付き、長い間「やれたらいいな」と漠然と思い描いていたデジタル化が、「今すぐやるべきこと」へと重要度がシフトしました。ビジネスの起点となる名刺交換から、顧客管理、販売管理、受発注管理、在庫管理、会計、税務まで、多くの業務が次々とオンライン化、クラウド化しています。
ところが、多岐にわたるBtoB業務がデジタルに移行する中で、なぜか「受発注業務」だけがFAXというアナログ手法で取り残されていました。Bカートはこの部分を担います。遅れていた受発注業務の部分をBカートがサポートすることで、BtoBの業務プロセスがすべてオンラインで完結できるようになります。無料のトライアルを用意していますので、まず使い勝手を確認し、自社の取引手法や条件が適用できるかを試してみてください。


受発注業務のデジタル化を促進することで、「はたらくを変える」

― Bカートと「ロジザードZERO」との連携も、BtoBビジネスにおけるDX推進の一翼になりますね。最後に、御社の今後の展望を聞かせてください

BtoB-ECは、単に受発注業務をオンライン化することではなく、営業やマーケティング、経理処理など多岐にわたる事業活動におけるアナログスタイルからの脱却を促し、業務効率化や生産性の向上を図りながら、働く人々の環境をよりよくする仕組みです。当社では、「はたらくを変える」というミッションを実現するため、Bカートに加えて「Bカートアプリストア」をリリースしました。アナログかつオフラインで働く人々の業務環境をよりよくしたいと、BtoB取引における様々な業務をカバーできるようなBtoB-ECプラットフォームの構築を目指しています。

「はたらくを変える」については、自分たちの仕事についても進化させようと様々な試みに挑戦しています。場所を選ばずに仕事ができる環境のもと、北海道から沖縄まで、日本全国に住むメンバーと共に働いています。いろいろなことを試しながら、業界の標準をアップデートしていきたいと考えています。


まとめ

時代の要請で、BtoB取引に関わる業務プロセスのデジタル化は、「やるべきこと」へと重要度が変化しています。これからDXに着手するならば、まずFAX注文をネット注文に置き換えてみてはいかがでしょうか? SaaSなら、導入リスクが少なく、低コストで今すぐにBtoB-ECを始められますから、検討の価値があるでしょう。 ロジザードが提供する、クラウドWMS(倉庫管理システム)『ロジザードZERO』とも連携する『Bカート』についてもっと知りたい!と興味をお持ちの方は、どうぞご遠慮なくロジザードにご相談ください。

クラウドWMS(倉庫管理システム)『ロジザードZERO』に関するお問い合わせ
https://www.logizard-zero.com/contact/

鵜飼智史氏プロフィール

株式会社Dai 取締役 B2BソリューションDiv. マネージャー
BtoB-ECの第一人者として黎明期より活躍。Eコマースの展示会での特別講演や全国規模でのセミナー活動、BtoB-EC界隈に参入を計画する企業への社内勉強会やアライアンスなどに、積極的に取り組む。株式会社Daiは、「はたらくを変える」をミッションに、日々の業務のあり方に変革を起こすBtoB×SaaSの提供と、働き方の選択肢を提供するフランチャイズメディアの運営を行っている。
https://bcart.jp/

会社概要

会社名:株式会社Dai(ダイ)
所在地:
京都ヘッドオフィス:〒604-0866 京都市中京区 西方寺町160-2 船越メディカルビル
東京オフィス:〒162-0843 東京都新宿区市谷田町2-29 こくほ21ビル5F
創業/設立:創業 昭和55年4月1日/設立 平成6年9月1日
代表者:木脇和政
事業内容:BtoBソリューション事業 メディア事業
Bカート無料トライアルhttps://bcart.jp/trial/