通販事業 メーカー・卸業 ロジザードZERO

就労支援×通販物流×ロジザードZEROで、「誰もが活躍できる」独自の物流モデル構築に挑戦

株式会社NEXREAM
DXグループ 平野政隆 様

関西

美容品や食品、雑貨を中心に通販・卸売事業を展開する株式会社NEXREAM(ネクリム)様。大阪府河内長野市の物流拠点では、グループ会社である株式会社クローバーの就労支援事業と連携しながら、通販商品の検品・梱包・発送業務を行っています。導入前は、頻発する原因不明の誤配送が大きな課題となっていました。「ロジザードZERO」導入後は、誤配送がほぼゼロとなり業務品質が向上しただけでなく、就労支援の利用者の方々のやりがいや自信の向上にもつながっています。DXグループの平野様に、導入の経緯や現場の変化について伺いました。

導入前の課題・導入目的
  • 月30〜50件の誤配送が発生、高額商品の誤配送による損失や信頼低下が深刻化
  • 誤配送対応に追われ、現場とカスタマー対応双方の心理的負担が増大
  • 目視確認中心のアナログ運用では、原因追跡や事業拡大への対応に限界
導入後の効果
  • 導入当月から誤配送がほぼゼロに。出荷品質と顧客からの信頼が向上
  • 正確な出荷体制により不安や確認負担を軽減。現場の雰囲気も改善
  • 標準化された運用で出荷能力が向上。月1万件の出荷増にも同人数で対応

通販×就労支援という独自の物流モデル、課題は誤配送

― はじめにネクリム様の事業内容について、ご紹介ください。

当社は、美容品を中心に、日用品、食品、家電など幅広い商材を取り扱う総合商社です。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECモールを通じて、通販事業と卸売事業を展開しています。社名には「ネクストドリーム」という思いが込められています。若い世代が挑戦、成長できる場を創出し、世の中に新たな価値を提供することを理念に活動しています。
最大の特徴は、就労支援事業を行うグループ会社「株式会社クローバー」と連携し、物流拠点に就労支援事業所(A型・B型)を併設している点です(※注)。以前は外部の就労支援事業所へ発送業務の一部を委託していましたが、「自社で運営したほうが、メリットが大きい」と考え、2025年から河内長野の拠点で自社運営を開始しました。通販事業と就労支援を組み合わせることで、就労支援の利用者様がEC物流の実務を通じてスキルを身に付け、キャリアアップを目指せる、他にはない独自の仕組みづくりに取り組んでいます。

※注:就労支援事業とは、障害のある方が働くための知識やスキルを身につけ、社会参加を目指すための福祉サービスで、雇用契約を結んで働く「就労継続支援A型」と、体調や特性に合わせた柔軟な働き方を支援する「就労継続支援B型」がある。いずれも、利用者が働く経験を通じてスキルを身につけ、自分らしいキャリアを築くことを支援する制度。

― WMS(倉庫管理システム)を検討されたきっかけは何だったのでしょうか。

目視によるアナログな作業が限界を迎えていたからです。当時は伝票と商品を人の目で突き合わせて確認していましたが、原因不明の誤配送が頻発し、返送、再送に無駄なコストが発生してました。なかにはドライヤーと猫の餌を取り違えるような考えられないミスもありました。高額なブランド商品の誤送もあり、この時にお客様から「違う商品が届きました」と正直に申告いただいたことで、実は「見えていないだけでもっと多くの損失が起きているのではないか」と強い危機感を抱きました。

そんな折、代表の中島がSNSの物販コミュニティで「ロジザードというシステムがいいらしい」という評判を聞きつけてきました。当時の私はWMSという言葉も存在も知りませんでした。自分たちでロジックを組み立てようと四苦八苦していましたが、どうにもうまくいかない。そこで「一度話を聞いてみよう」と問い合わせたところ、すぐにロジザードの営業担当の方が来てくださったのです。


スピード対応と安心感、現場に寄り添う機能が導入の決め手に

― たび重なる誤配送を自力で解決するのは難しく、WMSの導入は必須だったのですね。ロジザードZERO導入の決め手を教えてください。

もともと評判がよかったという点もありますが、決め手となったのは、ロジザードの「スピード感」と「安心感」です。問い合わせるとすぐに営業担当の方が駆けつけてくださり、私たちの悩みに親身になって耳を傾けてくれました。さらに、IT導入補助金の申請もサポートしていただき、初期費用のハードルを下げられたことも大きかったです。相談したのはちょうどお盆の時期で、申請締め切りの9月まで時間がない状況でしたが、迅速に対応していただき無事に間に合わせることができました。

実は、私は当初「システム化で利用者様の仕事が減るのでは」と、導入に反対したんです。しかし代表から、「空いたリソースで新しい価値を生むのが本当の効率化だろう」と言われて自分の勘違いに気付きました。システムの導入は、より価値の高い仕事へつながることだと理解し、そこから一気に動き出しました。

機能面では、管理者権限と作業者の権限を細かく設定できる点が、私たちの運用に適していました。就労支援の現場では、利用者様が操作に迷わないよう、「必要なボタンだけを表示できる」というシンプルさが重要で、ロジザードはこの設定ができました。他のWMSと比較検討はせずにロジザード一本で検討を進めましたが、迅速かつ的確で誠実な対応を通じて、「この会社なら安心して任せられる」という確信を持つことができました。


適性に合わせた工程設計とハンディ運用が生みだした、仕事への自信

― 就労支援と連携した、ネクリム様ならではの運用の工夫を教えてください。

導入前は、パートスタッフ3~4人とクローバーの利用者様20人弱という体制で、モールから出力したCSVデータをヤマト運輸の伝票発行システムに取り込み、伝票に記載された棚番や数量を確認しながらピッキング・梱包・検品を行っていました。伝票と現物のみで完結する作業だったため、履歴を追うことが難しく、誤配送が発生しても原因を特定できなかったのです。ロジザードZEROの導入後は、バーコード管理により「誰が・どこで」作業したかが明確になり、万が一問題が発生しても、クローバーの支援員が作業履歴に基づき、具体的なアドバイスや指導ができるようになりました。

現在は、就労支援A型・B型の利用者様が、入荷からピッキング、検品、梱包までの業務を担っています。意識しているのは、障害の特性に応じた柔軟な運用調整です。A型の利用者様には一連の出荷工程を担当していただく一方、B型の利用者様には4SKUほどに商品を絞り、「この商品の発送をお願いします」という形から始めて、徐々に担当範囲を広げています。ネコポス用の箱の組み立てや缶詰の小分け、緩衝材を使った梱包など、工程を細かく切り分けて、一人ひとりの適性に合わせて役割を割り振っています。

― 印象的なエピソードはありますか。

導入当初は「基本に忠実に」と考え、1件ごとに棚へ向かうシングルピッキングを徹底しました。しかし、想像以上に時間がかかり、出荷が追いつかないという壁に直面しました。そこでトータルピッキングリストを活用する運用へ切り替えたのですが、今度は利用者様の中に「自分たちはできない」と受け止め、落ち込んでしまう方が出てきたのです。利用者様の多くはとても真面目で、「できない」と感じることを必要以上に重く受け止めてしまいます。そこで支援員と相談しながら、朝礼で「みんななら絶対にできる」と励まし続けました。そうした声掛けを積み重ね、操作にも慣れることで徐々に自信を取り戻し、今では、ハンディ端末でバーコードを読み取る作業が、「かっこいいプロの仕事をしている」と、仕事へのやりがいや誇りを感じてもらえるようになりました。


誤配送ゼロが生んだ安心、物流品質と仕事のやりがいが向上

― ロジザードZERO導入後、具体的にどのような変化やメリットがありましたか。

あれほど悩まされていた誤配送が「ぴたっ」と止まりました。月30~50件発生していた誤配送は、2025年12月の運用開始月からほぼゼロになり、特にカスタマー対応を担当していたスタッフが驚いています。クレーム対応用のLINEグループも、導入を境にほとんど動きがなくなりました。以前は発送が集中する月曜日の出荷分について、水曜日頃になると問い合わせが相次ぎ、現場の雰囲気が沈みがちでした。今では「正しく出荷できて当たり前」という状態になり、スタッフの不安も大きく軽減されています。出荷件数が前年に比べて、ひと月あたり1万件増えたにもかかわらず、新たな人員を増やすことなく対応できています。

また、リアルタイムで正確な在庫数を把握できるようになり、Amazon FBAへの納品プラン作成も自動化できました。以前はスプレッドシートを使って管理していましたが、現在はデータを抽出してボタン一つで完了します。私自身の業務負担も大幅に軽減されました。別拠点では今もアナログ運用を続けていますが、トラブルが頻発しており、その経験からもロジザードZEROの効果を実感しています。

― 就労支援事業所側では、どのような変化がありましたか。

クローバーからも、ポジティブな声が多く寄せられています。利用者様は、ハンディ端末でバーコードを読み取るだけで正しく出荷作業を進められるため、文字を追い続ける作業ストレスや支援員の確認負担が大幅に軽減され、出荷スピードも向上しました。

また、ハンディ端末を使った作業は利用者様にも好評です。他の事業所から来た方からは「他と全然違う。ここの仕事はかっこいい」との声も聞かれます。デジタル化は就労支援にありがちな「単純作業」というイメージを変え、働く喜びや社会とのつながりを実感できる環境づくりにつながっています。今後も、利用者様の活力を生み出す物流現場を目指して進化を続けたいです。


「100点満点以上」のサポート、現場に寄り添う機能も高評価

― よく利用されている機能を教えてください。また、今後期待する機能はありますか。

最も活用しているのは「通販検品」と「CSVインポート」ですが、パッケージとしての自由度が高く、「卸機能」を応用してAmazon FBAの在庫管理に活用するなど、自社の運用に合わせて柔軟に使っています。期待したいのは、管理者画面のUIがさらに直感的になること。マニュアルのページ数も多く初めて使う人には少しハードルが高く感じます。設定項目も多岐にわたるため、名称や違いがより明確になったり、ダッシュボードや設定画面が分かりやすくなれば、さらに使いやすくなると思います。

― ロジザードのサポート体制についてご意見をお聞かせください。

とても満足しています。特にカスタマーサポートの方には、いつも助けられています。現場目線でこちらの意図をしっかり汲み取り、解決策を提示してくださるだけでなく、「次にこの件で聞きたいときは私を呼んでください」と言っていただけるので、話がスムーズに進みます。教え方も丁寧で、仕組みを説明したうえで「こういう使い方もできます」と提案してくれて、とても勉強になります。物流の現場は止められませんから、電話をすれば迅速に対応していただけることは本当に心強く、100点満点以上をつけたいくらい満足しています。


物流のプロを育てる新たな就労支援モデルへ、ロジザードと描く未来

― 今後の展望と、ロジザードへの期待をお聞かせください。

次に新しい倉庫を構える際も、就労支援事業所を併設することがグループとして決まっています。通販事業と就労支援を組み合わせた物流モデルこそ、他社には簡単に真似できない私たちの強みです。これはまだ実現できていませんが、将来的には利用者様の中からネクリムの正社員として活躍する人材を育て、一人でも多くの「物流のプロ」を育成していきたいと考えています。この物流モデルを進化させていくうえで、ロジザードZEROは私たちの強みを支える欠かせない土台です。これからも私たちの挑戦を支える最強のパートナーとして、ロジザードとともに社会に新しい価値を提案していければと思います。


担当営業より

「私自身、大学時代に障害者教育を学んでいたこともあり、平野様からお話を伺って今回の取り組みをとても身近に感じました。就労支援と物流をつなぐお手伝いができたことを、営業担当として大変嬉しく思っています。もう一つの拠点(富田林)でも、ぜひ今後同じ形でサポートさせていただければと思います。長いお付き合いをいただけますと幸いです。」

取材日:2026年7月29日


会社概要

株式会社NEXREAM(ネクリム)は、大阪府富田林市に本社を構える総合商社です。美容品・日用品・食品・家電製品など幅広い商品の卸売・小売事業を展開するとともに、販売戦略やマーケティング支援などの経営コンサルティングサービスも提供しています。独自の仕入れネットワークと豊富な商品ラインアップを強みに、企業の販路拡大や販売支援を通じて、多様な顧客ニーズに応える事業を展開しています。

社名 株式会社NEXREAM(ネクリム)
代表 代表取締役 中島 風太
代表取締役 松井 翔平
設立 2022(令和4)年1月
本社所在地 〒584-0037 大阪府富田林市宮甲田町15-30
事業内容 【卸売業】 美容・日用品・食品・家電製品
【経営コンサルティング】・販売戦略・広告運用・マーケティング
HP https://www.nexream.net/