倉庫業 ロジザードZERO

AGVとロジザードZEROの導入で、
省人化・生産性向上の効果を期待しています。

三菱倉庫株式会社
倉庫事業部 営業第一課 河西 大志郎様

関東・甲信越

2021年7月、EC事業者様向けの物流センター「SharE Center(シェアセンター) misato」を新設

―新しく開設された「SharE Center misato」について教えてください。

昨今のEC市場の拡大に伴う物流需要の高まりに対応するため、三郷1号配送センターB棟内にEC事業を展開されるお客様向けの物流センターを開設しました。

特長は、次の3つです。

  • 首都高速6号三郷線、東京外環自動車道、常磐自動車道の結節点である三郷ジャンクションの至近に立地し、消費地である首都圏への配送拠点として最適です。
  • 最新の自動棚搬送ロボットを活用した効率的な倉庫オペレーションを従量課金制でご利用いただけます。また、EC物流に特化した在庫管理システム(WMS)により、シームレスなサービスを提供します。
  • これまで様々な商品の物流センター運営を通じて培ってきたノウハウを活かし、EC市場において需要の拡大が見込まれる機能性食品や化粧品、医薬部外品、日用雑貨等を扱われるEC事業者様を物流面からサポートします。

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ロジザードZEROを知ったきっかけはギークプラス社のAGV「EVE」との連携実績

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―ロジザードとの出会いについて教えてください。

SharE Center misatoにギークプラス社のAGV※「EVE」を導入することが決まり、システム面を考える必要がありました。自社のWSをベースに新たに開発することも検討していたのですが、自社システムを開発して連携させるには費用や時間もかかります。また、AGVの機能を最大限活かしつつ、上手く連携できるような自社システムを短期間で開発できるかというと、未知数な部分もありました。そこで、国内の倉庫で実際に稼働しているEVEと連携しているWMSを調べることになり、リサーチを進める中でロジザードZEROを知りました。

AGV:無人搬送ロボット。床に配置したQRコードや磁気テープを読み取り走行するロボットです。

さまざまなeコマース周辺システムとの連携実績が豊富であったことが決め手

―ロジザードZERO導入の決め手を教えてください。

1つ目は、EVEを導入することが決まっていたので、EVEとの連携実績があったことです。
2つ目は、汎用性の高さです。eコマースを行っている事業者様向けの物流センターでの利用を目的としていたため、さまざまな周辺システムとの連携が必要不可欠でした。ロジザードZEROシステムの連携実績が豊富だったことが決め手となりました。

自社システムとの連携部分が課題

―ロジザードZEROEVEを導入・稼働するにあたり、課題となった点を教えてください。

自社の経理や業務管理のシステムとどうやって連携させるか、という部分が課題でした。今までは、自社のWMSを使っていたこともあり、自社システムを使わずに在庫や売上を計上するというフローは全くなかったので、そこをどう解決するかが一番難しかったです。

また、AGVAGVで一つのシステムです。AGVの機能も最大限に活用できるように上手く連携するということも大事なポイントでした。

EC物流向け機能が荷主様にご好評

―導入前後の変化はありましたか。

7月から稼働し始めたばかりなので(※取材は20217月中旬)、まだ実感としては得られていないのが正直なところですが、お客様にご提案する中で、ロジザードZEROの標準機能であるEC物流向けの機能、例えば一点検品の機能など、ご興味を持っていただけるポイントがいくつもあったと感じています。

また、ロジザードさんの担当営業からロジザード・マッチン」による案件の紹介があります。こちらはもともと想定していなかったメリットです。ご紹介いただいた案件でロジザードZEROを使えばロジザードともwin-winになると感じました。

マンパワーの現状から、先を見据えて省人化のためにロボットを導入

―ところで、AGVの導入にはどのような背景があったのでしょうか。

今までは、庫内作業のほとんどをマンパワーで行っており、人に依存してしまう部分が多くありました。しかし、近年人手不足が言われる中、倉庫の立地や労働環境などにより人が集まりづらい状況になっています。また、人が足りていたとしても人数がいれば作業ができるかというと、そうではありません。ある程度の経験値や、人によっては向き不向きもあります。
単純に人がいないからというよりも、ちゃんと倉庫が回るだけのマンパワーを確保し続けられるかという視点で、人以外で解決できるところを解決していこう、と。先を見据えて、人手不足の対策として省人化の効果を定量的に示せるロボットを導入することになりました。

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データを分析して更なる生産性向上に繋げていきたい

―物流ロボットの活用について、今後の期待を教えてください。

ロボットの導入によって、生産性を上げることができればと思います。また、ある程度ロボットを使って業務を行っていく中で、いろいろなデータが取れると思います。今後は、そのデータを活用して、オペレーションの効率を高めていくことはもちろん、別のロボットが出てきたときに上手く活用できるようにノウハウを蓄積していきたいと思っています。

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標準機能で周辺システムと連携できるという視点が大事

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―最後に、ロジザードZEROをご検討中の方へ一言お願いします。

WMSの導入やリプレイスにあたり、一番コストがかかる部分は周辺システムとの接続部分、言い方を変えればシステム開発で、そこが一番ハードルになると思います。例えば、EC事業者様が物流業務の委託先を変えようとしても、システム開発のコストが高くて変えづらく、今の物流会社には満足していないが引っ越すことができずに時間だけが経ってしまう・・・。こういったケースもあり、それだけシステム開発のコストはネックになるものなのだと思います。

システムを導入する際は、なるべくベーシックな機能で運用し、基本機能で対応できない部分は開発が必要になります。事業者様は、WMSを選ぶ際、あまり開発をしなくてもシームレスに繋げることができる、周辺システムとの連携実績が多いWMSという視点で選んでいただくと良いのではないかと思います。


AGVを使用しない商材を保管しているエリア。


検品・梱包ラインが計6箇所。

三菱倉庫株式会社様 会社概要
社名 三菱倉庫株式会社
代表者 取締役社長 藤倉 正夫
設立 1887年4月15日
住所 本店所在地
〒103-8630 東京都中央区日本橋1-19-1
事業内容
  • 倉庫事業、港湾運送事業、国際輸送事業、陸上運送事業、海上運送業、通関業、物流情報システムの開発・販売・運営管理業、輸送・荷役機器の売買・賃貸業など
  • 不動産の売買・賃貸借・仲介・管理業、建設工事の請負・設計・監理業、駐車場業など
企業サイトURL https://www.mitsubishi-logistics.co.jp/
EC物流センター「SharE Center misato」URL https://service.mitsubishi-logistics.co.jp/SharE_Center_misato_011