倉庫業 ロジザードZERO

BtoB、BtoCいずれにも対応するWMSで、フレキシブルな運用を可能に

株式会社ムービング
事業企画部 部長 矢作雄一様
ソリューション事業本部 担当部長 西尾明様
事業企画部 課長 清水徹様

株式会社ムービング様インタビュー動画



在庫精度が求められる荷主様の増加でWMS導入を決意

― ムービング様とロジザードとのお付き合いは、2005年にさかのぼります。どのようなきっかけがあったのでしょうか?

西尾様
2005年当時、ムービングは自社のWMSを持たずに、荷主様のWMSを利用したり、荷主様ごとにExcelで仕組みを用意したりして対応していました。ちょうどこのころ、グループ企業の「丸井」がプライベートブランド(PB)に力を入れており、アパレル・ファッション商材に特化した営業活動を行うなかで、共通で使えるWMSの必要性を強く意識するようになりました。特に、商社など在庫差異の精度が求められるお客様が荷主となり、WMSニーズがさらに高まりました。そんなとき、交流のある会社様から「Logizard-Plus」を勧められたのが、ロジザードとのご縁の始まりです。「Logizard-Plus」のデモを見て、まず操作性がとてもシンプルで分かりやすかったこと、導入までの期間が短く、今でいうサブスクリプションの仕組みでコストが低く抑えられるメリットを評価し、導入を決めました。

導入早々大ピンチ! ロジザードの対応を荷主様が高く評価

― 「Logizard-Plus」の導入に際して、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

清水様
「Logizard-Plus」の1号ユーザーは、ある商社様でした。当初のスケジュールよりもWMS稼働を早めたいと希望され、猛スピードで導入したところまではよかったのですが、商社独自の複雑なルールを理解できないままスタートしてしまい、現場の運用がかなり混乱しました。荷主様に迷惑をかけることになり、導入早々に「やってしまった!」という緊迫感に包まれました。

― ロジザードの当時の担当者も、「荷主様からのメールの量が多かった」と記憶しています。

西尾様
私たちが、商社特有の商慣習を理解していなかったのです。稼働を急いだため、導入後に運用しながら改善しようとしたのですが、うまくいきませんでした。このとき、金澤社長を筆頭にロジザードのスタッフの皆さんが大変真摯に対応してくれました。救世主的なリカバリーをしていただき、最終的には荷主様からも対応や品質を高く評価いただいて、信頼を取り戻すことができました。

手打ちからハンディへ。業務効率化と正確性を担保しユーザーに普及

― 導入早々背中がひやりとする経験をされた後、他の荷主様にはどのように適用していかれましたか?

西尾様
ロジザードの柔軟で誠実な対応を目の当たりにし、「Logizard-Plus」をムービングのWMSとして他の荷主様に導入する動きが加速しました。旧来の荷主様の中には、「システムは入れなくてよい」、「自社のWMSを使いたい」という会社もありましたが、新規のお客様には「Logizard-Plus」の導入を提案して、徐々にユーザー数を増やしていきました。

清水様
以前は各荷主様の基幹システムを 持ち込んで使うことが普通でしたが、そのやり方だと荷主様によって運用方法が異なり、オペレーションが標準化できません。当時のアパレルは、毎週月曜日の朝に倉庫の在庫の数字を渡して補充発注を行うのが慣例でしたが、基本的に人の手によるカウントとExcelへの手打ち入力です。大変な労力と緊張感が強いられる一方で、効率が悪いうえに正確性にも欠けました。「Logizard-Plus」にすれば、入荷は入荷、出荷は出荷と完全に仕組み化できます。これにより「在庫の鮮度と速さが維持できるようになる」と説明を重ね、今はすべての荷主様にロジザードを使っていただいています。

PlusからZEROへ、画期的だった「フリーロケーション機能」

― その後、「Logizard-Plus」から「ロジザードZERO」へ移行されました。現場に混乱はありませんでしたか?

清水様
完全に切り替える前に、「ロジザードZERO」も並行して使用していましたので、現場の混乱はほとんどありませんでした。ストレスなく移行できたと思います。

西尾様
現場からは機能的にも使いやすい「ロジザードZERO」に早く替えてほしい、という要望が出ていたほどです。我々の当時のメイン業務は店舗への配送でしたが、その後通販にも対応するようになり、通販機能が豊富な「ロジザードZERO」は、とても使い勝手がよかったのです。

― 業務上、改善効果は見られましたか? また、便利だと思われた機能についてお聞かせください。

清水様
「ロジザードZERO」にして業務効率化が進み、生産性が向上しました。特に、「フリーロケーション機能」は画期的でした。アパレルはSKUが膨大です。倉庫に精通している我々でも、「あの通路にはあのアイテムがある」程度の大まかな把握しかしていませんから、結局は無駄な動きが発生してしまう。「ロジザードZERO」のフリーロケーション機能は、何がどこにあるかを明確に指し示します。無駄な動きがなくなり、生産性が上がりました。
もう一つ、BtoB物流を行う荷主様から「梱包明細が欲しい」との要望が増え、定期的なバージョンアップの際に「箱替え機能」を追加してもらいました。入荷作業は荷主様によってやり方が異なることも多いのですが、出荷作業はそれほど大きな違いはなく、現場のオペレーションをある程度統一できました。

西尾様
ムービングは丸井グループではありますが、マルイ以外の荷主様も獲得していく必要がありました。業務を標準化したことで、マーケットを拡大することができたと考えています。かつては、荷主様別の運用方法をパートさんに指示しなければなりませんでしたが、業務標準化により荷主別のオペレーション指示が不要になりました。研修が不要なうえ、荷主を限定しないマルチタスクが可能になり、パートさんたちのローテーションが組みやすくなりました。

正しく「ロジザードZERO」を利用することで、5年以上在庫差異0を更新!

― ロジザードのWMSを導入により、現場で改善できたと実感する出来事は何かありましたか。

清水様
2015年より「ロジザードZERO」の導入をさせていただいている婦人バッグを取り扱われているA社(在庫5万~6万点)において、2018年より6年間、在庫差異が0の状態を更新しております。
「ロジザードZERO」を使用することで、荷主様と倉庫側で同じ認識を持って在庫数を確認できており、常にコミュニケーションをとって状況を共有し合えていること、「ロジザードZERO」の使い勝手がよく、運営しているメンバーも精通しているメンバーにて構成、オペレーションが確立できていることが要因であり、荷主様からも大変お褒めの言葉をいただいております。

365日態勢 の電話サポートは、倉庫の救世主!

― 「在庫差異0」を更新しているということは非常に凄いことであり、弊社としてもそのお言葉をいただき嬉しい限りです。ロジザードのサービスを使い続けてくださる理由をお聞かせください。

清水様
なんといっても、サポート体制が抜群ですね。営業もSEも、電話をすれば必ず出て対応してくれます。これは本当に心強く頼りになります。今、多くのサービスベンダーが、チャット対応にシフトしていますよね。24時間稼働する倉庫の立場からはチャットでは返信が遅く、こちらが必要な回答を得られないこともあって困ってしまいます。電話でのコミュニケーションが減っている昨今、ロジザードの営業やSEのレスポンスのよさは大変ありがたいと感じています。

矢作様
「解説動画で確認してください、それでも不明な点があればチャットしてください」という風潮が進み、電話サポートが激減しました。24時間稼働の物流では、夜の時間帯に問題が起きることもあります。翌日対応では困るとき、電話でサポートしてくれるロジザードは、まさに救世主です。ロジザードからご紹介いただいた荷主様も多く、他社製品に代えることなど考えたことがありません。

西尾様
ロジザード側のトラブルも少なからず経験していますが、3PL事業者としては、トラブルが起きた際どのくらいの時間で回復するのかが知りたいところ。解決時間の目安が分かれば、現場のオペレーションを調整しやすいからです。そんなときのインフォメーションも、ロジザードは適切でした。営業上も提案しやすいWMSですし、現場での使い勝手もよいのですから、他社のシステムを導入することは考えませんでしたね。

「ロジザードZERO」はSaaS型WMSとしてほぼ完成形

― ありがとうございます。では「ロジザードZERO」の機能についてお聞かせください。特によく使う機能は何ですか?

清水様
よく利用する機能は、当たり前ではありますが、基本的な入荷・出庫の機能やなどの機能はいずれの荷主様でも利用しています。数年前に機能追加された「入出荷状況照会」機能も、便利でよく使っています。ログイン後のトップ画面に出てきてすぐに見えること、入荷と出荷(卸・通販)の当日の状況が一つの画面で見られることから重宝しております。

西尾様
アパレルの荷主様が多く、今日の午前中に入荷したものを当日午後に出荷するというケースも少なくありません。ロケーションを簡単に割り振る設定ができるので、引き当てが簡単にできるようになり、無駄な作業を省くことができています。

清水様
BtoB、BtoC向け両方に対応し、上位カートとの連携実績はほぼ網羅され、API連携が容易で定期通販販促物にも対応できる。「ロジザードZERO」は、SaaS型のWMSとしてはほぼ完成形なのではないでしょうか。

矢作様
今後期待したい機能は、3PLとしては、作業者の生産性分析機能があるといいですね。「入庫」、「ピッキング」、「出荷梱包」の3要素を押さえた生産性を分析する機能です。WMSの機能としてではなく、API連携や推奨アプリとの連携利用ができればOKです。ぜひご検討ください。

BtoB用、BtoC用、いずれも備えているからこそ3PLにもユーザーにもリーズナブル

― 倉庫様の視点で、BtoB、BtoCの機能が備わっているWMSをどのようにとらえていますか?

清水様
どちらも備わっていないと困ります!と断言します。荷主様にも提案しやすいですし、現場もBtoB、BtoCにかかわらず作業ができるので、生産性が上がります。

矢作様
ECの荷主様をメインにしているなら、BtoC機能のみのWMSでもよいかもしれませんが、いずれ頭打ちになり、BtoB 対応が必要になった際にWMSのリプレースを検討しないとなりません。ユーザー様の出荷規模が大きくなったときにWMS切り替えの選択肢として、BtoB、BtoCのどちらも対応しているWMS、すなわち「ロジザードZERO」は提案しやすいです。

西尾様
同じ商材を同じ倉庫に置いて、BtoB にもBtoCにも出荷対応したいという荷主様もいらっしゃいます。基幹システムがしっかりできていないと、BtoC 用の在庫をBtoB用に出荷してしまうこともあり得るわけで、混在しないように運用できる連携ができるかどうかがポイントです。「ロジザードZERO」は、基幹システムとの連携で間違えやすい運用にガードがかけられる点も、評価したいですね。

小~中規模事業者向けの「シェア倉庫サービス」

― ありがとうございます! ところでムービング様では、2021年より「シェア倉庫サービス」をスタートさせました。その目的と内容、サービス展開のきっかけをお聞かせください。

矢作様
「DtoCに取り組んでいこう、強化していこう」というマルイグループの方針がきっかけです。2021年4月から、小・中規模のユーザー様向けサービスとして、「シェア倉庫サービス」を始めました。通常の3PL事業同様、常温保管のアイテムであれば、ジャンルはほぼ問わずに対応可能です。

― シェア倉庫サービスのWMSとして「ロジザードZERO」を採用した理由もお聞かせください。

清水様
従量課金制で、保管料の設定と運用を行っています。標準作業単価の設定と入出庫運用フローの統一ができること、サービスベンダーとのコミュニケーションツールが充実していること、過去のDtoC向け導入実績や現場のニーズ、カートシステムとの相性などを踏まえ、現場のオペレーションも慣れていることから、「ロジザードZERO」を採用しました。

矢作様
実は、シェア倉庫サービスを契約中の18社のうち、ロジザードZEROを利用しているお客様は数社です。ユーザーにより運用方法が異なり、それぞれのオペレーションを覚えなければならず、非効率な点は改善したいところです。また、坪数で利用料を設定してほしいという要望もあります。ユーザーの意向に沿って半オーダーメードにできれば理想的ですが、どこまでユーザーの要望に寄り添えるかの判断は難しいです。倉庫側の都合で標準化したい部分をユーザーに押し付けるのもどうかと思いますし、よりよいサービスを目指しながら、どこまで標準化できるかが課題。試行錯誤しながら、最適解を見つけていこうと思っています。

ロジザードだからできるリアルな情報交換の場の提供に期待

― 「シェア倉庫サービス」の繁栄の一助にロジザードがなりますと幸いです。最後にロジザードに期待するメッセージをお願いいたします。

西尾様
引き続きサービスの維持向上とともに、ユーザー目線に立った機能追加などを期待しています。

清水様
2023年11月に行われた『ロジザードEXPO 2023』は、参加して大変勉強になりました。情報交換やさまざまな企業との交流ができて、とてもよい体験でした。こうしたイベントやセミナーを、年2回程度は開催してほしいですね。企業のマッチングや同業同士での情報交換などの場をつくっていただけるのがうれしいです。

矢作様
3PL事業者向けセミナーなど、3PL同士がざっくばらんに語り合い、悩みなどを打ち解けられる場をぜひ提供してください。ロジザードさんなら実現できると思います!


株式会社ムービング様

「Moving」のロゴ入りトラックは、誰もが一度は目にしたことがあるはず。株式会社ムービング様は、丸井グループの先進的なオムニチャネル展開を支える、物流プラットフォームの役割を担っています。主に丸井グループが運営する商業施設において、配送業者に代わり配送および集荷を代行するとともに、フルフィルメント業務を含め、独自性の高いオムニチャネルオペレーションを構築しています。

社名 株式会社ムービング
代表 代表取締役社長 伊賀山真行
本社所在地 〒335-0032 埼玉県戸田市美女木東2-5-1
設立 1960年10月25日
事業内容 貨物自動車運送事業、荷役梱包業、貨物運送取扱
HP https://www.moving.co.jp/