メーカー様・通販事業者様 ロジザードZEROロジザードZERO-STORE

驚異の稼働保証率!寝具のショールーミングと360日出荷を強力にサポート

株式会社ベッドアンドマットレス
SC・アシスタントマネージャー
清水英紀 様

株式会社ベッドアンドマットレス様インタビュー動画


既存のOMSと連携できるリーズナブルなWMS

― ロジザードとの出会いについて教えてください。

当社ではWMS導入以前から、ECサイトの一元管理にネクストエンジンを使っています。ベッド周りのアイテムが増え、バーコードで商品を管理する必要が出てきたため、ネクストエンジンと連携のあるWMSを片端からピックアップし、十数社に問い合わせ攻勢をかけました(笑)。ロジザードはその中の一つで、東京本社に問い合わせたところ、すぐに大阪営業所の安藤さんから折り返し電話をいただいたことを今でも覚えています。

背中を押した「IT導入補助金」対象

― ロジザードZERO採用の決め手となったのはどのような点でしたか?

候補となる製品をさらに5つに絞り、さまざまな比較検討を行いました。担当者のレスポンスの早さ、対応のよさ、稼働実績、安定性などから最終的に2社に絞り、ロジザードZERO が「IT導入補助金対象」かつ定額制だったことが、導入の決め手となりました。イニシャルコストに補助金を充当することとし、ランニングコストで両社を比較したところ、もう一社の製品は従量課金制で一見安くみえるのですが、ある一定の件数から「ここからはロジザードの方が安い」というラインが見えました。当時、出荷量の伸びから、この分岐を超える可能性が極めて高いと予測できたので、ロジザードZEROの方が結果的にリーズナブルであると判断し、2017年9月に導入しました。

当社独自の事情はカスタマイズで機能追加

― ロジザードZEROの導入にあたって、印象に残るエピソードがあれば聞かせてください。

当社の取扱商品は、一般的なECと異なり、1商品1梱包、もしくは1商品複数梱包での発送です。そのため、送り状の複数枚発行機能があるといいな、と思っていました。はじめは標準機能で導入しましたが、現場から強い要望があり、ロジザードにカスタマイズで複数枚発行に対応していただきました。
出荷梱包数を商品マスタに持たせ、出荷時に梱包数を乗じた枚数の送り状を出力できるようにしました。マットレスからベッド周りの寝装品まで、サイズ感のふり幅が大きくまちまちなので、組み合わせによってはセオリー通りいかないこともあります。しかし、おおむねうまく収まって稼働していますし、はみ出る部分に関しては社内で調整できています。

アナログ運用の限界から棚卸差異、誤出荷の改善

― WMSでどのような課題を解決したいとお考えでしたか?

棚卸しの差異と誤出荷の問題が見過ごせなくなり、アナログでの商品管理はもう限界、商品をバーコード管理したいという機運が社内で高まりました。

毎月の棚卸は、かつては商品数(SKU)が少なく、商品そのものがマットレスという大物なので、目視作業でギリギリ対応できていました。ところが、マットレスカバーや枕、枕カバーなどベッド周りの寝装品の取り扱いが増えるに従い、紙で商品を管理する手法では作業が追い付かなくなりました。実在庫と棚卸の数字が乖離するようになり、棚卸の精度を上げるにはシステムの力が必要だと悟ったんです。

また、倉庫ではどこに何が置かれているのか、それを誰が把握しているのかがあいまいで、ピッキングに非常に時間がかかっていました。出荷作業も、送り状に商品名や個数を書いて、それを手書きでまとめたトータルピッキングリストで出庫作業を進めるという流れで、商品の選定間違いや送り状の貼り間違いなどのヒューマンエラーが生じていました。誤出荷防止の確認作業にかかる時間も人手も問題で、売上が伸びていた時期にWMS導入は必然の流れだったと思います。

ハンディターミナルの活用で棚卸差異や誤出荷が激減、出荷上限が500%以上アップ

― ロジザードZERO導入により、どのような変化がありましたか?

目視と手作業だった商品管理が、ロジザードZEROの導入でハンディターミナルによるバーコード管理になり、業務に変化と効率化をもたらしました。まず、ハンディターミナルの指示が的確で、迷いなく作業を進められるようになりました。正しく作業すれば、誤出荷は起きません。ロケーションもシステムで管理できていますし、送り状を商品に貼る際に、間違えばハンディターミナルがアラートを発し、作業者は神経を使わずに正確に出荷作業を進められます。ハンディターミナルによる検品出荷と、運用にあわせて効率化を考えた独自のロケーションルールで、出荷ミスや確認作業が激減し、誤出荷は年間でほんの数件あるかどうかです。

独自のロケーションルールとは、可能であれば1ロケーションには原則1SKU、多くても2SKUまでとし、ピッキングは指定場所にある商品をとるだけ、多くても2SKUから1つを選ぶだけにするというルールです。1ロケーションに2SKU置く場合も、視覚的に選択できるよう、色違いのものを置いたり「セミダブル」と「シングル」を組み合わせたりするなど、明らかに見て違う商品を置くようにしました。ハンディターミナル上の指示を見れば、誰もが一目瞭然にやるべきことが分かるので、レクチャーのための時間も減りました。入ったばかりの人でも出荷作業をこなせます。実際に、今年入社した人は約1カ月でベテランスタッフの出荷能力の約8割レベルにまで達しています。

それまで属人化していた出荷作業や商品管理が、すべてWMSに置き換えられ、棚卸差異も出荷ミスも激減しました。昨年、「IT導入補助金」に課せられた5年の経過報告書を提出したのですが、人時生産性、スタッフ1人あたりの出荷コストなど、目標としていた数値がすべて目標を上回り、効率化に寄与するツールを導入できたと報告することができました。全社的に出荷能力が向上し、繁忙期でも余力で対応できる体制ができました。ロジザードZERO導入前は1日の出荷数上限が数百個だったのに対し、導入後には運用面もうまく落とし込めたことで数千個まで上げることができ、出荷のキャパシティが500%以上アップしました。

ショールーミングをサポートする「ロジザードZERO-STORE」

― そして、2019年12月にロジザードZERO-STOREを導入されました。どのような背景があったのでしょうか?

ベッドアンドマットレスは、「良い眠りを売る店」をコンセプトに、インターネット通販で寝具を販売しています。日本では、安眠のために「枕」にこだわる方が多くいらっしゃいますが、私たちは「マットレス」の重要度が高いと考えています。欧米のように実際に店舗で試してから購入していただきたいという思いから、ネットだけでなく実店舗にも力を入れています。とはいえ、寝具のマットレスはサイズが大きいので、気に入ったからといってその場ですぐに持ち帰ることが難しい商品です。そこで、ショールーミング(* )で、実際に試して気に入った製品を店舗でもネットからでもご購いただき、ご自宅にお届けするサービスを展開しています。

そのため、お客様が店舗で試して「これいいな」と思った商品在庫が倉庫にない、あるいはお客様にお勧めしたい商品が倉庫にはあるのに店舗に届け忘れていた、という事態が起きては非常にまずいわけです。複数店舗を運営する中で、店舗在庫も倉庫在庫も精度高く在庫管理するべき、倉庫から店舗への在庫補充が重要、と思っていたところにロジザードZERO-STORE がリリースされたので、これはすぐに導入したいと思いました。

* ショールーミング:「実店舗で商品を確認し、ECで購入する」という消費者行動を指す。コロナ禍で「モノはなるべくネットで買いたい」という考えが消費者に強まっているが、ネット上の商品説明だけでは分かりづらい家具や家電など、「ネットで買うことを前提に、店頭で実物を確かめる」という行動が広がっている。

経営層に安心感を与える「資産管理」

― 導入後、実際に倉庫と店舗の在庫を連携したことで、具体的にどのようなことが実現できましたか?

ロジザードZERO(倉庫の在庫管理システム)とロジザードZERO-STORE(店舗の在庫管理システム)を連携することで倉庫から店舗への発注ができるようになり、店舗で売れたものを倉庫から補充する、店舗受け取りに対応する、といった業務がスムーズに行われています。倉庫から店舗へ商品を移動させる場合には、「発注」のイメージで商品を移動します。店舗での販売可能数をOMSから見て確認し、店舗側で在庫を準備する場合は、店舗運営がロジザードZEROに出荷指示をかけています。

ロジザードZEROもロジザードZERO-STOREもちゃんと使うことで「在庫がきちんと合う」、実在庫との差異もなくなり顧客満足度の向上にもつながったと考えています。店舗でも棚卸差異が問題になっていたのですが、ロジザードZERO-STOREの導入で、倉庫同様、棚卸差異が激減しました。在庫管理は会社にとっては資産管理であり、一番大事な数字です。その数字が正確なことはとても重要で、ロジザードZERO、ロジザードZERO-STOREともに、経営層に安心感を与えています。

サポートに頼らなくても使いやすい機能やUI

― 便利に使っている機能や、今後期待する機能はありますか?

ロジザードZERO-STOREの発注機能には、承認機能がついています。そのため、ロジザードZERO-STOREからロジザードZEROへの指示は、商品移動日にロジザードZERO-STOREからロジザードZEROに発注をするのですが、まずは発注データを本部が確認し、出荷していいかどうかを判断したうえで承認、発注データを流しています。

期待していた機能で言いますと、当社の取扱商品はほとんどが大型商品ですから、予め保管場所を決めておく必要があります。当社のように、先にロケーションを決めたい荷主様もいるのではないでしょうか。その観点からも、倉庫の空き情報が分かる機能があるといいなと思います。

ただ、トータル的に考えますとロジザードZEROもロジザードZERO-STOREも、UIが直感的で使いやすいので、困ることはあまりなく、サポートに連絡することもほとんどありません。マニュアルもよくできているので、新しい機能を使ってみようかなという時にもまずマニュアルを見ます。分からない点があれば、時折開催される説明会に出ます。営業やエンジニアの方と直接お話しすることで、理解を深められるのがいいですね。サポートに頼らずともツールを使いこなせるよう、ロジザードがいろいろ配慮してくれていることを感じています。

驚異の動作保証率とシステムの安定性

― 最後にひとことお願いいたします。

WMSに求められている機能を、最大限にかつ安定的に使い続けられる状態を保ってほしい、それがすべてです。ロジザードZEROには、定期的なメンテナンス時以外、止まることなくいつでも使える安心感があります。これは他のクラウドサービスにも、ぜひ見習ってほしい点です。ユーザーとしては便利になる新しい機能も望みますが、それも安定的な稼働率やシステムの安定性があってこそ。ロジザードZEROの導入から6年以上経過しましたが、今まで動作保証率の99.9%を下回ったことは1度もありません。安定的なシステムを通じ、当社の出荷能力増と保管能力増、省力化を支援していただきたく、これからもよろしくお願いします。

株式会社ベッドアンドマットレス様

ベッドの歴史の深いヨーロッパで学び、2000年1月、ベッドとマットレスに特化した専門店を香川県でオープン。現在では実店舗1店、ウェブ店舗8店を展開。企画開発・製造から流通・販売までを行う製造小売業として、ベッドにまつわる寝具全般にわたる商品群を販売しています。

会社概要
商号 株式会社ベッドアンドマットレス
本社所在地 〒761-0323 香川県高松市亀田町47-2
代表 代表取締役社長 谷本善一
創業 2000年1月
事業内容 ベッド・マットレス専門店事業の運営/商品企画/開発/卸および販売
HP https://www.bedandmattress.jp/