倉庫業・3PL事業者様 ロジザードZERO

倉庫業のスタートアップ時に導入。
関西・関東の複数拠点活用で
コスト・運用面・営業面にメリットを感じています。

水岩運送株式会社
代表取締役 伊野波 盛一様

多品種の在庫管理にマッチ

― ロジザードを知ったきっかけ、導入に至った背景を教えてください。

2008年頃、荷主様がすでにロジザードプラス(ロジザードZEROの前身システム)を導入検討されており、荷主様と一緒にシステム説明会に参加したのがきっかけです。当時は「運送会社」という立場で、荷物の引き渡しやデータのやり取りについて、打ち合わせに出席していました。
既存の在庫管理システムはあるのですが、2015年に多品種のEC案件の在庫管理に合うWMSを探そうとなったときに、ちょうど当時在職していた人間が前職でロジザードZEROを使っていたこともあって問い合わせました。案件の相談をしたところ、ロジザードZEROが多品種の在庫管理にマッチしていたので導入、という流れです。
まずは大阪の倉庫、3年後には神戸でも導入、そのあとに東京でも導入しています。

通販が絡む案件はロジザードZERO

― 在庫管理は既存システムがあるとお伺いしています。どのように使い分けているのでしょうか。

倉庫業を始めて、小~中規模のEC案件の荷主様でWMSを導入するにあたり、既存システムでは環境設定に初期費用などもかかって高額になることが課題となっていました。そこで安価で導入しやすいロジザードZEROが一番マッチしたので、決めました。

使い分けとしては、簡単に言うと卸案件は既存システム、通販が絡む案件はロジザードZERO、です。 既存システムは卸出荷、直営店出荷に特化したシステムなので、通販案件には向いていません。ECのように1伝票の明細が少ない少量の出荷の場合や、多品種で細やかなロケーション管理が必要な場合は、ロジザードZEROで対応しています。

EC案件はカートシステムやOMSの種類がたくさんあり、荷主様によって連携が必要なシステムも異なるのですが、ロジザードは連携実績も豊富で連携の度に開発費用がかからないのがいいですね。お買い上げ明細書もモールやカートにより出し分けたりできる、といった汎用性もあります。 また、荷主様とのやり取りも含めると、やはりクラウドの方が情報共有もできるのでやり取りしやすいです。

ロジザードZEROを自社導入

― 荷主様追加の際にロジザードZEROの導入、環境設定は水岩運送様で行っていただいています。難しくないでしょうか。

3荷主様以降ぐらいから、ロジザードZEROは自社導入しています。通販案件は大阪がメインで動いており、現在荷主様追加時の導入設定は茨木流通センター営業所のメンバー2名で行っています。
ロジザードZEROの在庫機能は特に開発しなくてもそのまま使えるので、あとは周辺システムとの連携、どこでどう取り込むかだけです。慣れてからは問題無く導入できています。難しい案件でもサポートの方に聞きながらやってみたり、似ている案件があれば環境として残っているものを参考にしたりして、だいぶ慣れました。
ただ、ECはSKUの細かい特殊な商材もあるため、そういったときはロジザードの片山さん(ロジザードSE担当)に相談して手伝ってもらっています。

EC物流には同じシステム・同じ端末

― 今までに大阪、兵庫、東京と複数拠点でご利用いただいています。複数拠点で同じWMSを使うメリットはありますでしょうか。

メリットは大きく2つあります。
1つ目は、導入コストを抑えて導入できることです。「倉庫追加」の1万円/月*で他拠点でも使えるようになるので、コストメリットがあります。商品マスタなどのマスタデータもそのまま使えるので、1荷主様で大阪と東京の倉庫、どちらも稼働している案件があるときは便利に思っています。

2つ目は、現場の運用を固められることです。案件ごと、拠点ごとにWMSを分けてしまうと、覚えることや教えることが増えますし、WMSと付随してHTといったハード面も別のものを揃えないといけないません。

EC案件は、土日の受注分を月曜日にまとめて出荷したり、セールなどがあったりで波動が大きいです。運用を固める、というのは人だけでなくHTにも言えます。繁閑に応じるには同じシステム、同じ端末がいいと思います。

*荷主様追加による導入支援や操作説明が必要の場合は、別途費用がかかります。

「オートメーション化=人はいらない」ではない

― DASを導入されたとお伺いしました。やはり、物流現場のデジタル化、オートメーション化などに注力されているのでしょうか。現在強化していることなどがありましたら教えてください。

今後の人手不足を考えると、水岩運送でも非常に関心が高いテーマです。DASは茨木の倉庫に導入しました。初めての導入なので、今はよりスピーディーに効率よく使いこなせるように試行錯誤しているところです。

強化していることについては、改めて付帯業務を見直しています。さまざまな新しいタイプの物流サービスができて、安価なものもありますよね。そこで3PLとして差別化できるのが付帯業務です。ラッピング、ささげをはじめ、メーカー様の目線で、さらに商品が届くエンドユーザーが嬉しくなるような仕組みを取り入れてサービス化したいと考えています。

水岩運送では「オートメーション化=人はいらない」とは考えていません。オートメーション化により、手が空いたスタッフに新たなスキルを身に着けてもらい、付帯業務という付加価値を担ってもらいたいと思います。この付帯業務の効率化ツールに投資しようと考えて、最近ではささげで使う、商品写真の白抜きがほぼ自動化できる機械を導入しました。

現場スタッフが喜ぶ機能に期待

― 今後ロジザードに期待することを教えてください。

在庫管理の機能には困っていません。
ただ、現場スタッフが欲しがっている機能、あったら喜ぶような機能をどんどん追加してもらいたいですね。そして現場を見てもらって、使った方が良い機能があれば、この機能使った方が良いよ、と教えてほしいです。
あとは、企業さんによって請求の仕方が異なるので難しいことは承知ですが、請求書発行の機能があると嬉しいです。水岩運送では基幹システムを導入しており、そこから請求書発行しています。請求書に必要なデータは全てロジザードZEROからエクスポートできるのは良いのですが、やはりシステムがまとまっていると楽ですから。

― 最後にひとことお願いいたします。

業界シェア1位で安価で使いやすい、と荷主様には説明しています。ロジザードZEROを導入するまで、既存の在庫管理システム以外、WMSを使ったことはありませんでしたが、実際本当に操作性がシンプルで使い勝手がいいと思います。

また、水岩運送として一番感謝しているのは、倉庫業をちゃんと稼働できたことです。運送業だけじゃなくて倉庫業もやりたい、と思った時に「やりたい」だけでは実現できないと思いました。
ロジザードZEROは、在庫管理の一般的なフロー、帳票のテンプレート、倉庫業を始めるのに必要な基本的な機能が揃っています。ロジザードZEROを軸にサービスを設計すると物流業界に参入しやすく、標準的な倉庫業を展開できると思います。 もしロジザードZEROが無ければ、運送から毛が生えたぐらいの事業になっていたかもしれません。ロジザードZEROのおかげでここまでこれました。


水岩運送様 会社概要

大阪、京都、滋賀、兵庫、東京で物流センターを運営、運送と倉庫の機能を持っているため、関東・関西で事業展開されている企業様に喜ばれています。特に関西の倉庫は輸入・輸送に便利なデバンニング機能があります。中国などで製品を作って、国内販売をしているような事業者の方はぜひご相談ください。お客様のご要望により、さまざまな流通加工に対応、土曜日や祝日の出荷も可能です。

社名 水岩運送株式会社
代表者 代表取締役 伊野波 盛一
所在地 〒551-0031 大阪府大阪市大正区泉尾6-1-6
事業内容 一般貨物自動車運送事業
百貨店納品代行事業
物流アウトソーシング3PL事業
倉庫管理事業
お問合せ https://mizuiwa-un.co.jp/#con