メーカー・通販事業 ロジザードZERO

アナログ管理はもう限界! 「ロジザードZERO」の導入で、レンタル業務の商品検索時間を9割削減

株式会社クボタ産業
執行役員 宮本裕輔様

九州・沖縄

今回訪れたのは、熊本県熊本市。食器のレンタル事業というユニークなビジネスモデルで成長を目指す、株式会社クボタ産業様を取材しました。佐賀県の有田焼や岐阜県の美濃焼などの人気ブランドを扱い、県内の宿泊施設や飲食店をはじめ多くのお客様に長年にわたり愛され続けています。長年のアナログ管理に限界を感じ、「ロジザードZERO」を導入され、業務が劇的に改善されました。その背景とシステム導入後の効果についてご紹介します。

株式会社クボタ産業インタビュー動画

貸出しと返却のプロセスが繰り返される食器のレンタル事業でアナログ管理が限界に

― システム導入前の状況についてお聞かせください

熊本県内で30年以上、食器のレンタルを中心に事業展開してきました。商品管理は長年アナログで行っており、在庫管理は「現在の在庫数」を手書きしたメモをコンテナに貼っていました。しかし、2,500種類にも及ぶ膨大な商品が常に貸出し・返却されるため、最新在庫に反映できないのが実情でした。お客様の問い合わせにもすぐに答えられず、確認にも貸出しにも時間がかかり、このままではお客様の信頼を失いかねないとの危機感から、数年前に商品の一元管理システムを導入しました。ところが、システムの大前提となる登録作業や管理方法の仕組み化ができず、稼働を断念。やむなくアナログ管理を続けていました。

― アナログ管理で特に困っていたことを教えてください

販売商品と異なり、レンタルは貸出しと返却のプロセスが繰り返されます。また、割れ物ですから、レンタル期間中に破損すると一部の器を交換したり、追加・延長したりと、対応もケース・バイ・ケースで異なります。その判断はベテラン担当者に依存するところが大きく、属人化していることも問題でした。アナログ管理はヒューマンエラーを誘発しやすく、トラブルが頻出していたこともあり、これまではお客様の寛大さに甘えてきたものの、将来性を考えるとアナログ管理に限界が来ているのは明白でした。


レンタルという特殊なケースに柔軟に対応。伴走支援と細やかなサポートが決め手

― システムの導入でかなえたかったことは、具体的にどのようなことでしたか?

一番は、顧客満足度の向上です。誤納品や納期遅れなどが常態化し、古くからのお客様は半ばあきらめの境地で黙認されていましたが、これでは新規のお客様との信頼関係は構築できないと危機感を持ちました。リードタイムの短縮も、顧客満足度を高めるうえで重要な要素と考えていました。お客様は「今」借りたいのに商品を探せない、貸出し準備に時間がかかりすぎるなど、問題がありました。長年の慣習から業務内容があいまいになっていて、属人化している業務も多く、従業員に緊張感がありません。業務効率化や働き方改革など会社の体制を整えるためにも、また、これからの成長戦略を実現するためにも、システム導入は必須でした。検討にあたっては、Web検索を通じて、ロジザードさんを含む複数のWMSベンダーさんに相談しました。

― その中で、「ロジザードZERO」を採用していただいた決め手は何だったのでしょうか?

柔軟な提案が決め手です。食器のレンタルという特殊なケースですから、パッケージのまま使えるかどうかも分かりません。ロジザードさんは現場まで来て当社の現状を確認し、商品の特性やサービスの特徴を理解した上で、我々の「こうしたい」を丁寧に聞き出してくれました。柔軟で、かつ的確な提案を受けられたので安心しました。さらに、県内で「ロジザードZERO」を導入している企業を見学させていただき、実際の使い方がイメージできました。導入時の伴走支援、そして365日電話での問い合わせが可能な手厚いサポート体制にも、企業として信頼がおけました。


バーコード付与が難しい課題を、ロケーション管理で突破

― 「ロジザードZERO」の導入に際して、苦労されたこと、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

片づけ作業と商品マスタ登録に至るまでが、とにかく大変でした。「ずさんだった管理方法を見直し、新たに全商品のスペックを調査する」。以前システムを導入しながら稼働できなかった理由が、これです。倉庫内は天井までコンテナが積まれ、中に何が入っているのか分からない。数十年前の商品も捨てずに放置され、ゴミとも商品とも判別がつかない状態でモノが散乱していました。カオス状態の倉庫からいったんすべて外に運び出し、掃除と並行して埋もれていた商品を救済。新たにラックを組んで、ロケーションを決めました。通常業務を行いながらの作業でした。2,500種類以上の商品を新たなロケーションに格納し、システム稼働の最低限の条件を整えるまでに、時には8人くらいのアルバイトさんにも手伝ってもらいながら、数カ月(約350時間)は優にかかったと思います。

― レンタル食器ならではの管理方法について教えてください。

食器という商品の特性上、バーコードの付与が難しい。食器レンタル業界はデジタル化が進んでおらず、先行事例もほとんどありません。どうしたものかとロジザードさんに相談したところ、食器ごとにロケーションを定めた管理を提案されました。「ロジザードZERO」は、ロケーション単位での商品管理が可能です。ロケーション管理をされているロジザードのお客様の現場を見学させていただき、運用方法を実際に見ることができました。列、連、段と、ロケーション定義をする際の課題も質問できたので、理解が進みました。


システム化により、県内限定から全国展開が可能に

― 食器レンタルの仕組みについて教えてください。

高品質な業務用の和食器や洋食器、グラスやカトラリー類を、1枚(個)単位のリーズナブルな価格でご利用いただける仕組みです。一覧からお好みの商品と希望枚数を選択し、1日、1カ月、3カ月、12カ月の4つのレンタルプランから選んでいただきます。1枚から1000枚超まで対応可能で、パソコンやスマートフォン、タブレットからも、簡単に閲覧・選定いただけます。かつては県内の事業者を対象としていましたが、現在はインターネットを通じて東京、大阪、名古屋、札幌、福岡など全国展開しています。「ロジザードZERO」の導入で、販路の拡大も加速しました。

― レンタル品ならではの運用上の特徴はありますか?

レンタル商品には廃盤商品の取り扱いもあるため、欠品したら再入荷できないものもあります。また、電話やFAX、メール、Web、来店など様々な方法で受注しているため、予約や返却状況に応じて、在庫をリアルタイムに把握し、迅速かつ柔軟に対応する必要があります。そして、料理を彩る器は店の印象を決定づけるので、商品はピカピカに磨きます。破損や劣化がないか、汚れはないか、ピッキングと検品の際に2度、目視で確認し、清潔で完璧な状態でお届けするよう心がけています。

― 「ロジザードZERO」の機能を、レンタルの貸出し・返却ではどのように運用していますか?

基本のフローとしては、
① 商品&個数を選ぶ
② システムに情報を取り込む
③ ピッキングリストの出力
④ リストに基づきピッキング
⑤ 人によるWチェック(ピッキング時と検品時)
⑥ 納品(原則は宅配便による配送、県内は自社配送も対応)
という流れです。出荷実績データをエクスポート、返品予定としてインポートすることで「入荷受付」としてシステム上で処理し、入荷受付伝票を発行してファイリング。これにより、返却の日時や場所、内容、数量を一元管理することができます。


無駄な動きがなくなり、導入前に比べて商品検索時間を9割削減

― 導入後の変化について教えてください。定量的な効果、数値として見える改善に貢献できましたか?

今回の取材を機に、システム導入前の作業時間と比較してみました。まず導入後になくなった作業が二つあります。一つは「現在庫数の確認」、もう一つは「ピッキングと返却時に商品棚を探す」ことです。この作業にかかわる時間が一切なくなり、月に約18時間の業務時間の削減ができました。
また、以前は1案件の商品を探すのに80分かかっていたところ、現在は1案件につき8分に短縮されています。9割近い削減効果です。

― 大きな削減効果がありましたね! そのほかにも実感できる効果があれば教えてください。

ロケーション管理で、ピッキングと返却が断然楽になりました。レンタルでは最長12カ月返却がない場合もあります。かつては、場所が決まっていないために返却時にどこに戻していいか分からず、商品の収納先(空いている場所)を探すだけでも多くの時間を要しました。今は、返却時の収納先を調べる必要がなく、即収納できます。また、お客様からの問い合わせにもすぐに回答できるようになりました。以前のように場所を記憶しなくても、システムを通じてどこに何があるかを、誰もがすぐに確認できます。従業員の負担も軽減され、業務効率が格段に向上しました。

なによりも、お客様とのコミュニケーションが良好になりました。以前は同一商品なのに商品名が違うなど、統一性がなく混乱することが多かったのですが、「ロジザードZERO」の導入に向けて商品名・商品コードを決めたので、誤解や齟齬がなくなりました。実は商品を見たいお客様が倉庫に訪れていたのですが、かつては見せたいけれど商品が探せない、見せられない状況でした。過去を知るお客様からは「納品が早くなった」、「倉庫が日に日にきれいになる」、「デジタル化で便利になった」、「器がとてもきれい」など、全般的に評価が上がっていると感じます。

― システム導入でかなえたかった、顧客満足度の向上に寄与できているのですね。データを活用した運用もされているとのことですが...。

はい、システム運用で必ず印刷する「入荷受付伝票」のおかげで、返却商品や返却日が一目で分かるようになり、お客様への確認が楽になりました。入荷受付伝票のデータを基に、システム導入後の返却商品と返却日の自動メール配信にも取り組み、お取引がスムーズにできるようになりました。データでエビデンスがとれるようになったことも、営業戦略を立てるうえで役立っています。ほかにも、人員の増減や適材適所の配置の見直しが進んだこと、ヒューマンエラーがほぼなくなったことも、システム導入による特筆すべき効果だと思っています。


デジタルの力で地域の伝統産業の衰退を食い止めたい!

― クボタ産業様の今後の展開についてお聞かせください。

クボタ産業は、2023年より株式会社CYホールディングス傘下のグループ会社の一員となりました。システム導入は当社にとってゴールではなく、ビジョンの実現に向けての第一歩です。陶磁器業界全体が衰退傾向にある中で、食器のレンタル事業は必要な分だけ「借りる」という、地球にやさしい選択肢を提示できる時代に即したビジネスモデルです。顧客満足度を上げてレンタル事業を安定化させ、販路をもっと拡大していきたいと考えています。
陶磁器業界は、まだほとんどがアナログ管理を行っています。労働生産性の向上が図れないため利益率が低く、後継者不足から廃業を余儀なくされるケースも増えています。地場産業がアナログのまま衰退していくことはあまりにも残念で、伝統産業をデジタルの力でよみがえらせたい。業界全体のDX推進の一助となるべく、当社の取り組みが一つのロールモデルとなり、システム導入の認知促進につながればと考えています。

― 最後にロジザードへの期待をお願いします!

「ロジザードZERO」の導入により、当社の業務に革命が起こりました。導入して本当によかったですし、スタッフの方々の素晴らしい人柄に感謝しています。「商品・在庫管理」のシステム会社は多くありますが、ロジザードは商品特性やサービスの特徴を理解した上で、ポジティブに柔軟な提案をくださいます。同業の方にもお勧めしたいシステムですので、これからも末永いお付き合いをお願いします。


株式会社クボタ産業様 会社概要

佐賀県の有田焼および岐阜県の美濃焼を中心に、約25万点の陶磁器を保有する国内有数の企業です。
40年近い歳月をかけて収集した約2,500種類の食器をレンタルとして提供しており、お客様のあらゆるニーズに応えることができます。イベントや提供メニュー・シーンに合わせて自由にお皿をお選びいただけます。最適なソリューションを提供できるよう、日々努めております。

社名 株式会社クボタ産業
代表 代表取締役社長 増田一哉
本社所在地 〒860-0084 熊本県熊本市北区山室2丁目15-2
設立 2013年1月
事業内容 食器のレンタル事業、販売事業、OEM製作事業
公式サイト https://kubota-sangyo.com/
レンタルサービスオンラインストア https://shop.kubota-sangyo.com/