通販事業 メーカー・卸業 ロジザードZERO
コーナン商事株式会社
EC営業部長 古川 泰生様
EC営業部 ECフルフィルメントグループ グループマネージャー 上原 正邦様
EC営業部 ECフルフィルメントグループ チームリーダー 池田 浩司様
関西
ロジザードのWMSは、「ロジザードZERO」の前身である「Logizard-Plus」を2009年に導入してから、長く使わせてもらっています。ここにいる3名が現在のEC管理用の出荷センターに異動してきた時にはすでに使用していたのですが、導入前は当時の担当者から物流体制の改善について検討していることはよく聞いていました。
当時、ECサイトからのご注文分は、実店舗に置いてある在庫を出荷していました。まずはA店の在庫を見て、在庫が無い場合は近くのB店舗に取りにいく、という運用をしていたのです。この店舗在庫からの出荷は、受注件数の増加に伴い運用が煩雑化していることが課題でした。
また、会社としてECの売り上げをさらに伸ばしていく、という至上命題がありました。そこで、EC出荷の効率化、売上伸長という目的を達成するために、ECサイトのバージョンアップや品揃えの拡充とあわせて、どうオペレーション組むか、を検討していました。
見直しの結果、ECはECで引当・出荷する必要があるという結論にいたしました。そこで、もともとある実店舗用に保管・出荷するための物流センターとは別にEC専用の出荷センターを立ち上げ、EC用の在庫管理と出荷はこちらで行おう、ということになりました。
システムの見直しにあたって当時のEC構築会社に相談したところ、ロジザードを紹介されて導入に至ったと聞いています。
実店舗用の在庫を取り寄せて出荷していた時期と比べ 、EC専用倉庫から引き当てることでスムーズな運用となったことは容易に想像できます。
2020年夏ごろ、ECサイト再構築のプロジェクトが発足しました。当時、新型コロナウイルス感染症の影響からくる特需でEC販売が非常に伸びたことがきっかけです。2020年はコロナ前の2019年と比較し、ECの受注数が約30%伸びました。需要拡大に伴い、お客様の利便性向上を目的に「店舗受取」「オムニチャネル施策」などを実装することになりました。
物流面ではすでに、日々記録していた出荷ベースの平均値に対して、倍くらいの注文の対応をしており、商品がお客様のお手元に届くまで最大で1週間ほどお待たせしてしまう状況になっていました。そこで、受注が急激に増えて応援のスタッフを呼んだ際に誰でもピッキングから出荷業務に入れるような体制など、受注数の増加に耐えうる体制の見直しを行うことになりました。
EC再構築プロジェクトでは、ECサイトの再構築とともに、物流面の体制についても見直しを行おう、とWMSを含めてシステム構成を再検討することになりました。
私たちの部署では、そこから改めてWMSを調べました。何社かへ問い合わせて提案をしてもらいました。これまでロジザードのWMSを使っていたから、ではなく、フラットな視点で判断した結果、ロジザードZEROへの移行を決めました。
1つ目は機能面です。こういった運用ができないか、というご相談は、WMSの見直しを検討する前からロジザードさんへご相談していました。その時はパッケージの仕組みにカスタマイズを加える方向で検討していたのですが、「ロジザードZEROなら標準機能で実現できます。」と回答をいただいていました。そして他のWMSと比較をする際に、改めて機能について確認させていただき、標準機能と一部個別カスタマイズにご対応いただくことで、想定していた運用を実現できることを確認しました。
2つ目はレスポンスの早さ、提案力です。検討にあたっては、運用の実現性や機能について数十行にわたる確認項目があったのですが、SEの中澤さん・片山さんをはじめ担当の方にすぐにレスポンスをいただき、機能や運用のイメージについて、詳しく説明をしていただきました。その際に当社のことを深く理解していただいていたことが改めて分かりましたし、何より、私たちが考えられないところまで先回りして考えて提案していただいたことが決め手になりました。
2022年10月、ロジザードZEROの稼働初日には、SEの中澤さん・片山さんに倉庫現場に立ち会っていただいて、詰まることなくスムーズに運用をスタートすることができました。
実感している使い勝手の良さは、システムとしてのレスポンスの早さです。こちらは現在の部署に異動してきた時にカルチャーショックを受けました。ロジザードのWMSは倉庫現場に個別のサーバーを置かない、クラウド型です。物流の現場を長く経験していると、リアルサーバーを置いている現場が少なくありません。オンプレミス型のWMSの場合、使いはじめてから5年、10年のところでデータが重くなり、不具合が多く発生するようになることが少なくないんですね。レスポンスが年々下がり、結果リプレイスの必要性が出てくる、というのはやはり体制上のアキレス腱です。その心配がない点は、長く使い続けるうえでの安心に繋がっています。
また、倉庫現場では多くのスタッフが業務をしています。同時に複数名でシステムを使用できる、アカウントの取り合いにならない仕組みがロジザードZEROにはあるので、そういった部分も良かったと思います。
ロジザードZEROの導入後、様々な取組みや仕組みの変更、修正により1件当りの出荷時間を2割削減する事ができました。取組の中で、ピッキング作業においてロジザードZEROの貢献度は高く、日々使用していて便利な機能は挙げたらたくさんあるのですが...。中でも「カンタン引当」機能は作業効率化に大きく寄与しています。ピッキングリストなど帳票の出し分け設定がかなり細かくできること、優先順位を設定できることで、帳票印刷後の手仕分けにかかる時間を大幅に削減できました。また、目視による仕分けやチェックが不要になったため、ミスも大幅に減りました。毎日のことですので助かっています。
ロジザードZEROの導入にあたって、自動梱包機との連携にも対応してもらいました。自動梱包機は商品のサイズにより向き不向きはありますが、自動梱包機を導入する前と比べると、1件あたり作業時間を4分ほど削減できており、こちらも作業効率化に大きく貢献しています。
送り状は現在、ロジザードZEROから出荷情報をエクスポート、各サービスにインポートして発行しているものが、ロジザードZEROの仕組みの中で送り状が発行できるようになると良いですね。
また、カンタン引当機能の検索条件についても、今も色々と条件付けをすることができますが、さらに細かく設定ができるようになると、より業務効率が上がると思います。
ロジザードZEROへの入れ替えの際に、SEの中澤さん、片山さんがとても親身になって支援してくれました。さまざまな確認と質問に対してレスポンスがとても速く、私たちが考えないといけないところまで先回りして考えてご提案していただきました。打ち合わせをする際は出荷センターや事務所によくきていただきましたし、緊急の場合にはすぐZoomで繋がせていただいています。ご相談のメールを送ればすぐ、1時間以内に電話かメールの返信をいただくようなスピード感で、現場のメンバーも含め、ぜひ伝えてほしいと言われています。感謝しかありません。今回取材を受けるにあたり、何よりも伝えたかったことです。
今後も体制の変化にあわせた運用についてご相談をしながら、ロジザードZEROを活用させていただきます。
コーナン商事株式会社様は、ホームセンター「コーナン」を全国に展開、DIY用品や家庭用品、カー&レジャー等の商品を取り扱っています。また、建築業者や個人事業者向けの店舗「コーナンPRO」では住宅建築資材や建築金物、内外装資材ならびに工具を販売しています。
ECのフルフィルメント担当部署として、売上拡大への対応、業務の効率化、顧客満足度向上に努めています。短い出荷リードタイム、梱包品質、コールセンター品質などもあり、楽天市場ショップオブザイヤージャンル賞を2年連続受賞しました。(2021年・2022年 )
社名 | コーナン商事株式会社 |
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代表者 | 疋田 直太郎 |
所在地 | 本社 〒532-0004 大阪府大阪市淀川区西宮原2―2―17 eショップ臨海泉大津出荷センター 〒595-0055 大阪府泉大津市なぎさ町8番1号 |
事業内容 | ホームセンター事業、建築職人向け小売業および会員制建築資材卸売り業 |
お問い合わせ | https://www.hc-kohnan.com/contact/ |