通販事業 メーカー・卸業 ロジザードZERO

コンタクトレンズのEC販売で出荷ミスゼロへ。システム連携で自社物流を支えるWMS「ロジザードZERO」

株式会社Grand Prix
代表取締役 前田 様

関東・甲信越

コンタクトレンズのEC販売で急成長する株式会社Grand Prix様をお訪ねし、購入の際に選択項目が多い「コンタクトレンズ」ならではのロジザードZEROの運用や、導入効果についてお話をうかがいました。

出荷ミスと棚卸の課題を抱えて参加した展示会、クラウドWMS「ロジザードZERO」のブースで「解」を発見!

― 御社の事業について簡単にご紹介ください。

メイン事業は、コンタクトレンズのEC販売です。自社に物流機能を持ち、入荷から出荷まで一気通貫で運営しています。国内メーカーの代表的な製品はもちろん、自社ブランド「view it(ビューイット)」シリーズやバリエーション豊かなカラーコンタクトも取りそろえています。view itはいわゆるPBブランドです。創業2年目から展開していますが、日本製の良質なコンタクトレンズをリーズナブルに提供しているため、リピーターが多く、月間5万人のお客様にご利用いただいています。並行して、自社物流のノウハウを3PL事業に展開しようと、立ち上げの準備中です。

― 2019年の楽天新春カンファレンスで、当社のブースにお立ち寄りいただいたのがご縁のきっかけでした。当時は、どのような課題感をお持ちでしたか?

事業をスタートしたばかりで、物流業務は自分たちで行っていましたが、今後受注が増えたら外部倉庫に委託するか、自社物流を継続するかを検討中でした。コンタクトレンズは、自社物流の方が利益を出しやすいのですが、目視と手作業が中心のアナログ運用では、どうしてもヒューマンエラーが発生してしまいます。複数のチェックポイントを入れても、受注量が増えるにしたがって間違いも増える。アナログ運用の限界を感じていました。棚卸も、毎月出荷を止めて手作業でカウントしなければならず、非効率で不正確なことも大きな課題でした。そこで、システムの導入を前提に情報収集しようと、多数のベンダーが出展する楽天新春カンファレンスに参加しました。

― ロジザードZERO導入の決め手は何でしたか?

ロジザードのブースで、自社が抱える課題への「解」をすべて見つけたからです。WMSの存在も知らない状態でしたが、当社の「こんな課題がある」、「こうしたい!」に、的確な回答が提示されて驚きました。人員を増やさずに成長戦略を考えたかったこともあり、WMSに大きな可能性を感じ、その場でロジザードZEROの導入を決めました。


受注管理システムとWMSの導入により、大変だった数千単位のSKU設定

― なんと!展示会で即決とは豪胆でしたね!そこから導入までは、どのようなステップがあったのでしょうか?

そもそもロジザードZEROを使うためには、受注管理システムを入れて、商品マスタを作らなければなりませんでした。受注管理システムは数社から見積りを取ったものの、当時の我々には手が出ない金額で...。ロジザードに相談したところ、比較的リーズナブルでカスタマイズにも柔軟な受注管理システム「店舗アップ♪」をご紹介いただき、導入を決めました。そこから約1年かけて、商品マスタの作成や店舗アップのカスタマイズなどを行い、2020年10月からロジザードZEROが稼働しました。従来の運用を続けながら、受注管理システムとWMSを同時進行で導入したために大変苦労しましたが、ここでしっかり仕組みづくりができてよかったです。

― 導入にあたっては、コンタクトレンズならではの課題もあったのではないでしょうか?

コンタクトレンズは、購入時に選択項目が多いのが特徴です。乱視や遠視といった目の状態から、度数やカーブ、カラーなど、商品ページ一つに対して選択項目が多く、組み合わせ別に数百~千単位のJANコードが必要です。ロジザードZEROは標準機能で対応していますが、店舗アップ側で注文情報を各SKUに分解する必要がある点が、コンタクトレンズのEC販売ならではの特徴かもしれません。

WMSの導入で製造ロット管理が可能になり、信頼度が向上

― 最も便利に使っている機能を教えてください。

メインは検品と在庫管理で、基本的な使い方をしています。もともと課題があった部分でもあり、使ってみるとロジザードZEROの良さが、いっそうよく分かります。特に、ロット管理ができるようになったことは、当社にとって大きなメリットでした。製造ロットは、目視のアナログ運用では管理しきれなかったデータです。コンタクトレンズの販売は、医薬品医療機器等法の下、高度管理医療機器等販売業の許可が必要です。メーカーからの入荷の際には、製造ロットの確認が必須ですが、出荷の際は努力義務となっています。しかし、製造ロットの把握や管理が徹底できれば、万が一の場合の検証が可能になりますから、回収リスクを低減できますし、メーカーや消費者に対しての信頼度が向上します。


WMS導入前の課題はすべて解決。成長スピードが速く契約も標準プランから大容量プランへ

― ロジザードZEROの導入で課題は解決できましたか?また、現場における運用に変化はありましたか?

導入前は目視検品による出荷で、ダブルチェックをしていても0.1%前後の出荷ミスがありましたが、ロジザードZEROの導入後、通常のオペレーションでの出荷ミスはほぼ0%になりました。棚卸も非常に楽になりました。従来は、月に一度出荷業務を止めて、スタッフ全員で一斉に棚卸業務を行っていました。棚にある在庫を物理的に全部一から数えるしかなく、時間もかかりましたし、数字の正確性にも疑問が残りました。今では、そもそもの在庫数が分かっているので、棚卸のやり方も変わりました。今日は棚A~C、明日はD~Fなど、出荷業務を止めることなく棚卸ができ、精度も各段にアップしました。

― 出荷数も大きく伸びましたね!

ロジザードZERO導入時は1日1,000件前後の出荷でしたが、今では平均して1日4,000件前後、繁忙期には1万件近くになります。ロジザードZEROは、問題なく稼働しています。かつての目視によるアナログ運用では、コンタクトレンズの種類が分かっているベテラン従業員が必ず最終チェックをして出荷をしていたため、1日の出荷可能な件数に限度があったのです。ロジザードZEROの導入で「属人化」から解放され、生産性が一気に高まりました。スタート当初は標準プランでの契約でしたが、事業が成長して出荷件数がかなり増えましたので、今は大容量プランを利用しています。WMSを導入したことで、安心して成長戦略を推し進めることができています。

また、出荷数の増加に応じて人のアサインも必要になりますが、ロジザードZEROは誰でもすぐに使える点が素晴らしいと評価しています。モールのセールなどがある繁忙期には、スキマバイトアプリの「Timee(タイミー)」経由で、1日30人前後のアルバイトを採用しますが、簡単な業務マニュアルを渡せば、皆、すぐにハンディを使いこなし、即戦力として活躍してくれます。初めての人も直観的に使えるので、助かっています。


人手に頼らない成長戦略を推進する、自動梱包機の導入も加えた出荷業務の自動化

― 自動梱包機も導入されています。ロジザードZEROとの連携も含めて、どのような効果がありましたか?

ダイワハイテックス製の自動梱包機を、これもロジザードの紹介で2023年に導入しました。人手に頼らない成長戦略の一環です。導入前は、約4,000件の梱包業務に対して12人前後で対応していましたが、導入後はその半分の6人で作業できています。梱包の自動化では、検品漏れを防ぐために自動梱包機側をカスタマイズしてロジザードZEROのAPIに接続し、検品が完了していない商品は自動的にはじかれるよう設定されています。

自動梱包機の導入で、梱包の効率も出荷スピードも格段に向上しました。ロジザードZEROと店舗アップ、自動梱包機がシステムで一本化され、出荷業務の自動化を実現したことが、出荷数の伸びに直結しています。スペース的に出荷が追い付かないほどの成長率で、現在新倉庫を増設中です。これらの設備投資は、国や自治体が支援する中小企業向けの補助金を活用しました。ロジザードZEROの導入時に補助金の申請についてアドバイスをいただいたのをきっかけに、勉強して積極的に活用しています。

― 使い勝手やアフターフォロー、サポート体制についてはご満足いただけていますか?

初めてのアルバイトでもすぐに業務ができるほど、シンプルで直感的、使い勝手はとてもよいです。カスタマーサービスも営業も、困ったときには電話で即答、対処してもらえるという安心感があります。知見が豊富だからこそのサポート力だと、大変満足しています。


ECでWMSは必須、継続することで必ずコストメリットが勝る

― ロジザードZEROを使うメリットはどのような点にありますか?導入されていない同業他社にロジザードZEROを勧めるとしたら?

コンタクトレンズは、製造ロットのステータス管理が事業者の信用度に大きく関わります。ロジザードZEROの導入は、会社の信用を高め、メーカーとの商談にも優位に働きます。これは、対メーカーだけでなく消費者に対しても同様で、企業力やブランド力の向上につながると思っています。お客様からの問い合わせやクレームにも、詳細な出荷データをもとに確実でスムーズな対応ができるようになりました。ECをやるなら、早い段階からロジザードZEROを入れるべきですね。

当社の経験から、EC事業におけるアナログ運用の最大の課題は、出荷時の検品と棚卸にあると思います。それでもWMS導入に踏み切れない理由は、「導入コスト」か「分からない」のいずれかが壁なのではないでしょうか。ロジザードZEROによる効率化で、売上は伸び残業は確実に減少します。導入コストはかかっても、継続することで必ずコストメリットが勝ります。そして「分からない」ならロジザードに相談すればいい、これしかありません。


WMS導入を含めた自社倉庫での物流ノウハウを活かし、地元の活性化に寄与したい!

― 3PL事業の展開も含めて、今後の展望についてお聞かせください。

おかげさまで、増産体制が整いました。2025年には新倉庫も完成します。そこで2025年から3PL事業を展開する計画で、まずはコンタクトレンズのフルフィルメント事業からスタートします。当社の強みは、自社倉庫を保有し、物流を自社運用している点にあります。EC事業者にとって、物流の外注化はコスト面で利益率を下げる要因の一つです。許認可制でSKUが膨大なコンタクトレンズのEC販売に精通し、自社物流を持つ我々が、物流面でリスクを負う同業事業者様の支援を通じて、倉庫全体の稼働率を上げることを目指します。メイン事業がありますから、3PL事業での利益を最大化する必要はありません。メイン事業での出荷ボリュームや、資材・梱包等のコストメリットを活かし、低コストでフルフィルメントのご提案ができると考えています。将来的には取扱商材を増やして、私の出身地である地元八街市を、雇用も含めて事業で活気づけたいですね!

― ロジザードへひとことお願いいたします。

ロジザードとのご縁をきっかけに、店舗アップや自動梱包機の導入など自動化が進み、事業規模拡大の大きな助けになりました。システムなくしてビジネスの成長はないと、確信しています。機能強化やサポート体制も含めて、業界の知見が豊富なロジザードについていけば、当社の成功は間違いないと思っています。これからもよろしくお願いします。

取材日:2024年10月21日


株式会社Grand Prix 会社概要

株式会社Grand Prixは、千葉県八街市を拠点に、ECモールや自社サイトでコンタクトレンズを販売しています。自社ブランド「view it」の開発・販売など、お客様のニーズに合った製品をお届けしています。常に顧客の期待を超えるサービスを提供するべく、解決困難な課題にも果敢に挑戦を続け、誠実で信頼できる企業として地域社会に貢献しています。

社名 株式会社Grand Prix
代表 代表取締役 前田浩明
本社所在地 〒289-1115 千葉県八街市八街ほ1032-26
設立 2018年7月
事業内容 ① EC フルフィルメント事業
② コンタクトレンズ小売事業(インターネット販売・店舗販売)
販売許可 高度管理医療機器販売許可 印旛保 第0625号
HP コーポレートサイト : https://lens-grandprix.com/
ECサイト : https://lens-grandprix.co.jp/