通販事業 ロジザードZERO
株式会社ジー・ムーブ
EC部 EC物流センター課長 橋本 裕美子様
関西
以前からロジザードは知っていました。メーカーやECの業界の中でも有名だと思います。在庫管理や倉庫管理で検索すると絶対でてきますよね。
WMSを検討した理由は、「商品を覚えないと仕事ができない」という課題や、出荷数の増加で出荷ミスが増えたことによる「ストレス」、これを改善したかったからです。
この原因は何か考えたとき、目視検品といったアナログ運用から起きる誤検品・誤出荷といった人的ミスをカバーしようと、複雑な運用になりすぎていたことだと思いました。複雑な運用がオペレーションミスに繋がり、さらにチェック項目が追加されてやることも増えます。これが積み重なると出荷が遅くなるなどのリスクにもなりえると思いました。
まずは出荷ミスを無くそう、WMSを入れないとだめだ、とスタッフの声もあり複数社に問い合わせしました。その中から2社に絞って、金額はもちろん、自動梱包機との連携のことや安藤さん(営業担当)の人柄もあり、ロジザードZEROに決めました。
大きな変化は課題にもなっていた「出荷検品」です。カラーコンタクトレンズは1商品の1カラーで約33パラメータあり、SKUが細かい(多い)んです。コンタクトや商品の知識がないと検品ができませんでした。ロジザードZEROの検品の仕組みはとてもわかりやすく、数が違う、商品が違う、というのをハンディターミナルが確実に教えてくれます。新しく入ったスタッフでもすぐにピッキング、出荷検品をしてもらえます。
出荷検品の課題が解決され、在庫差異も減ったことで出荷後の作業が楽になりました。導入前は1日の出荷が終わると後処理の業務があり、余った商品と注文者の引当を行い、残っている在庫が出荷漏れではないか、毎日毎日「数合わせ」をしていました。在庫が合わないときには、上司が声を掛けられないほどのピリピリとした空気が流れていましたね。(笑)ロジザードZEROを入れてからは、毎日の数合わせは減り、当日出荷なのに出荷されてない注文の確認だけになりました。
逆に工数が増えたのが「入荷検品」です。1点検品と言われている方法で、入荷した商品1点1点のJANを読むようになり、以前よりも時間がかかるようになりました。ただ、入荷を間違えるとそのあとの在庫管理も全てずれることになります。在庫管理のために必要な業務だと思います。
2018年にWMSの導入を決めて、翌年2019年の夏ごろにロジザードZEROと契約、11月に稼働、というスケジュールだったのですが、導入の過渡期のことはよく覚えています。通常業務をしながらWMS導入も平行で行っていたため、当時は後処理の数合わせのあとに毎日のように夜の11時ぐらいまで残ってレイアウトやピッキングリストのフローを考えて...「通常業務をしながら導入作業、何させるんや」という声もありました。(笑)
ロジザードの片山さん(SE担当)も一緒に残ってもらって「こうしたい」「こうしたらいけるんちゃいますか?」と、相談しながら現場を構築しました。おかげで少しずつロジザードZEROのことも理解できて「ここに入れればこうなる、やってみます!」と自分たちでも設定を触ったりもしました。
当時は地獄のようでしたが(笑)今となっては、スタッフの誰もが「ロジザードZEROを入れてよかった」と。商品を覚えないと検品もチェックもできない、「あの頃に戻るのはもう無理です」という声をききます。
コンタクトレンズは度数が細かくあり、1商品のバリエーションが多いのが特徴です。例えば、1商品の1カラーで基本33(25、40の場合もあります)レンズパラメーターがあるので、5色あれば33×5色、165SKUとなります。さらに、商品によっては近視、遠視、乱視の角度もあります。
もう一つの特徴は使用期限管理が必要なことです。現在ロジザードZEROの先入先出(FIFO)機能は使わずに、物理的に入庫は後ろから格納、出荷は前からピックという感じで管理しています。
また、まだ小売は対象外なのですが、卸の場合ですとロット・シリアル管理が必須です
1か月に数万件以上の出荷があるため、検品だけでなく梱包面も効率化したい、とダイワハイテックスさんの自動梱包機を導入しています。2015年に導入しているため、業界の中でも早かったと思います。自動梱包機の導入によりスタッフの負担軽減、教育時間の短縮につながりました。
また、バブルシート包装の採用により、ポスト投函が可能となりました。ダンボールに梱包して宅配便を使うよりも、簡易的な梱包でポスト投函ができる方が開封時やゴミ捨ての面でも便利ですし、配送コストも抑えられるためお客様にもメリットを感じて頂けていると思います。
コンタクトレンズはレンズパラメーター、カラーと種類が多いので、自分たちもそうでしたが、どう考えても出荷件数が増えたときに目検は厳しいと思います。ミスをなくしたいなら絶対にロジザードZEROのような在庫管理システムは必要、入荷も出荷も人に依存しない仕組みづくりを目指すことをおすすめします。
あとは、物流の全体像をイメージしながらシステム選定をして、各社さんにもその全体像を共有しながら「データ連携」を念頭に置いて進めると良いと思います。丸っとシステムを変えられる場合はデータ連携も問題無いと思いますが、つぎはぎにツールを導入するとデータ連携がネックになったりします。ここを先に考えられるとスムーズに導入ができると思います。
楽天市場をはじめ、PAYPAYモール、au PAYマーケットで、
カラーコンタクトレンズを主力商材とした売上上位ショップを運営しています。
販促施策の検討からWebページの作成まで、商品を売る所から出荷・カスタマーサポート業務まで、全てを一気貫通で完結。
英語、中国語対応可能なスタッフも配置しているので、国内ECだけでなく、越境ECにも対応可能な体制を構築しています。
社名 | 株式会社ジー・ムーブ |
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設立 | 2006年9月15日 |
代表 | 五島良平 |
所在地 | 〒564-0051 大阪府吹田市豊津町9番1号ビーロット江坂ビル3F |
HP | https://www.gm-web.net/ |