関東・甲信越 ロジザードZERO-STORE

店舗とECの在庫を一元管理!在庫管理システム連携で滞留在庫防止に効果大

株式会社SODA
事業開発部門 アライアンス部
菊田 光紘 様
事業開発部門 ブランドビジネス部
島田 智帆 様

関東・甲信越

インタビュー動画

ファッション・コレクティブルマーケットプレイス「スニーカーダンク」(通称:スニダン)で人気を博する、株式会社SODA 様。2023年からは、新たなコンセプトストア「HYPE DROP」をECと実店舗で展開し、倉庫の在庫管理に「ロジザードZERO」、店舗の在庫管理に「ロジザードZERO-STORE」を導入し、双方を連携して活用されています。今回は新宿にあるHYPE DROPの実店舗をお訪ねし、ロジザードZERO-STORE導入の背景や目的、活用方法についてうかがいました。

新世代のコンセプトストア「HYPE DROP」をEC、店舗で展開

― 株式会社SODA様が運営する、「HYPE DROP」についてご紹介ください。

菊田様
HYPE DROPは、国内外のブランドが集う新しいコンセプトストアです。クリエイティビティとファッション体験を世界中の顧客と共有することを目指し、ここでしか手に入らないエクスクルーシブアイテムや、厳選されたブランドやアーティストとのコラボレーションアイテムを扱っています。ファッション、アート、音楽など、さまざまなカルチャーをつなげ、オンラインと実店舗を通じて、創造性あふれる未知の世界を提供する次世代型コンセプトストアです。

「スニダン」は当社が提供するプラットフォーム内のコンテンツの一つですが、C to C(二次流通)サービスで、自分たちが在庫を持つビジネスではありません。HYPE DROPは、メーカーから仕入れて在庫を持つ一次流通のビジネスで、アプリ(EC)と実店舗で展開しています。アプリは国内ユーザーが圧倒的ですが、新宿店はインバウンドの利用が5割ほどを占めています。2023年1月にECを先行して立ち上げ、半年後に新宿店をプレオープン、同年9月にグランドオープンしました。


滞留在庫を防ぐため、在庫管理システムでEC/店舗在庫をフレキシブルに移動させたい

― ロジザードZERO-STORE導入の背景を聞かせてください。

菊田様
EC在庫と店舗在庫の連携をスムーズに行いたいと考えていました。以前から倉庫でロジザードZEROを利用していたこともあり、ロジザードZEROと連携できるシステムを調べたところ、ロジザードZERO-STOREがあると分かり、こちらからロジザードの担当者に問い合わせました。ロジザードZEROとの互換性とのあるロジザードZERO-STOREなら、導入もスムーズで問題なく使えるだろうと思いました。

― EC在庫と店舗在庫の連携をスムーズにしたいと考えた理由は、何だったのでしょうか?

菊田様
倉庫と店舗双方に在庫を持ち、フレキシブルに在庫をやりとりしたい、倉庫-店舗間の商品移動をスムーズにしたいと思いました。我々のビジネスの根幹はプラットフォームですから、全体で滞留在庫を防ぐことが重要です。そのために、アプリも店舗もシームレスに在庫をコントロールする必要があり、店舗で売れたらすぐに全体の在庫数を反映させてアプリと連携させたいと考えました。また、多店舗展開も視野に入れていたので、アプリ側の在庫も含めて複数の店舗を連携できるシステムがほしかったのです。


ロジザードZERO・ロジザードZERO-STORE・POSレジをシームレスに連携

― ロジザードZERO-STOREをどのように使われていますか?運用について具体的に教えてください。

島田様
ロジザードZEROとロジザードZERO-STORE、POSレジをつないで、入荷・出荷業務や在庫検索などを行っています。ECと実店舗の情報を共有するため、ECサイトの商品ページ管理に使用しているIDなどを商品マスタに入れることで、ECサイト側のadminデータと実店舗の在庫データの互換性が取れるように運用しています。JANコードだけだと、他部署との情報共有時の利便性に欠けるため、社内の誰もが認識できるECサイトのIDを商品マスタに入れています。

ロジザードZERO-STOREは、商品予備項目を記載できるなど自由度が高く、この点が運用上非常に役立っています。アパレルのセレクトショップという特性から、商品のオーダー数やブランド側の品番なども商品マスタに登録しています。総数としてバイヤーがどれだけの数をオーダーしていて、現時点でどの程度消化できているのかを、ブランド別に見ていくことが目的です。アプリのデータベース上にはこれらの情報を入れる機能がないため、ロジザードZERO-STORE側で設定し、全体の在庫消化率を見るのに役立てています。


タイトな導入スケジュールにもロジザードのきめ細やかな対応で、初日から無事に稼働

― 導入時に苦労された点はありましたか?

菊田様
問い合わせをした時はすでに店舗のオープン日が迫っていて、導入までかなりタイトスケジュールでした。2カ月を切っていたと思います。どうしてもプレオープンに間に合わせたく、担当SEの方と日々やりとりを重ねました。商品マスタデータのすり合わせからPOSの使用方法のレクチャーまで、きめ細かいフォローをしてくださり、オープン直前はご予定を調整いただきながら柔軟に対応していただいて、何とかギリギリ間に合いました。導入後も細かい部分で調整をお願いしましたが、トラブルなく運用がスタートできて本当に感謝しています。

島田様
特に、マスタ登録の入力作業が大変だったと記憶しています。HYPEDROPの実店舗を運営するのは初めての挑戦で、走りながら改善したいことが次々出てきました。店舗を運営する中で、「こういうことができないか」という要望が生まれ、その都度、カスタマーサポートに電話をしてアイデアや方法を教えていただき、ロジザードZERO-STOREの便利な機能を日々学んでいきました。サポートの方には、ずいぶん助けていただきました。

菊田様
当社はValueとして、「成長が正義(Growth First)」「ワンチーム(One Team)」を掲げています。会社全体が若く、スピード感を求めているため、普段なら1カ月のところをSODAは1週間でやる!チーム一丸となって目標に向かう!というのが基本スタンスです。走りながら改善していくのは、当社にとって当たり前のこと。ですから導入後は試行錯誤の連続で、半年ぐらいでようやく安定してきたかなと思います。


在庫管理システムで倉庫と店舗共通の商品マスタによる管理を実現

― ロジザードZERO-STOREのどんな点が気に入っていますか?導入前にイメージしていた(期待していた)運用はできていますか?

島田様
在庫管理に特化しているシステムなので、使いやすいです。倉庫と店舗が共通の商品マスタで管理できる点がいいですね。在庫移動時のデータ管理が容易です。在庫連携・ロケーション管理・売上分析機能をよく使っています。店舗と倉庫在庫を同時に検索できる「他店舗在庫照会」機能は、店舗スタッフも全在庫状況を簡単に確認できるため、お客様からのお取り寄せ依頼もスムーズに対応できます。在庫の管理で懸念されていた課題はクリアしており、期待していた運用ができています。

在庫移動は、毎週行っています。アプリの売上状況に応じて店舗在庫を移動させる、その逆もあります。ロジザードZERO-STOREの分析機能は秀逸で、この機能を活用してクイックに移動させることができています。分析データや店舗売上データは、店舗のアルバイトも見られるようになっていて、在庫の移動判断はアルバイトにも裁量権を持たせています。
また、スマートフォンで商品バーコードの読み取りをできる点も気に入っています。入荷時に、ハンディターミナルの代わりに使っていますが、ハンディターミナル購入のコスト負担がなく、マニュアルなしでも誰もが直感的に使えるのでとても便利です。


他のサービスの追随を許さないほど高い顧客満足度と、ロジザードのサポート体制への信頼

― ロジザードの提案力、サポート体制などについてはどのように評価されていますか?

島田様
いつも親切、迅速にご対応いただいています。サポート体制は、現場にとって大きな安心材料の一つです。走りながら改善していく体制なので、特に店舗をオープンさせて間もなくは、頻繁に問い合わせをしていました。ロジザードのサポートは、過去の質問事項などの引継ぎ(情報共有)もしっかりされている点が、すごくよいと思います。しかも、365日電話でロジザードの人と話ができ、その会話の中で必ず何らかの解決策を提示してもらえますから、エラーやトラブル解消までの時間が短く済みます。チャットではこうはいきません。チャットの相談窓口では、待たされてやりとりしたあげくに、結局解決には至らず電話に誘導、また一から説明し直すという非効率な流れを経験したこともあり、問い合わせ自体も躊躇してしまいます。ロジザードのサポート窓口は、誰が電話に出ても解決に至る、丁寧かつ同じクオリティで対応していただけるので、現場としては安心です。

菊田様
顧客満足度が高いです。顧客視点といえども普通はここまでできないだろうという、他のサービスの追随を許さないレベルまで、顧客満足度が突出しています。プレオープン1週間前は、かなり無謀なスケジュールで対応してもらいましたが、タイムラグがないレスポンスに救われました。ロジザードは豊富なノウハウを持っていて、起こり得る事象に対しての対応策を、スタッフがみな共有、Updateしていてすごいと思います。とても信頼しています。

― ロジザードZERO-STOREに今後期待する機能など、リクエストはありますか?

島田様
いくつかあるのですが、この機にお伝えしていいですか?(笑)
まず、棚卸し機能の改善です。事前棚卸機能を使い工夫しながら実施していますが、棚卸処理開始後もレジが使えるようになると嬉しいです。
二つめが、ロジザードZEROのようなカスタマイズ機能の強化です。カラムの名称などを、担当者以外の第三者でも理解できるようにしたいです。
三つめが、商品マスタに税込み金額も表示できるとありがたいです。税込み表示のECサイトとの互換性が上がれば、運用上の利便性が高まり助かります。
もう一つ、倉庫と店舗の在庫データを1つのデータとして抽出する機能があれば、在庫管理や商品消化の利便性が向上すると感じます・・・というように、日々活用していると「こんな機能があれば」という要望が増えていきます(笑)。アパレルに特化した機能も、期待しています。


在庫管理システムがスタートアップベンチャーの現場を支える基盤に

― ユーザー様の声が、開発のモチベーションにつながります。どんどんお聞かせください。最後に、ロジザードにひとことお願いいたします。

島田様
そういっていただけると、リクエストのしがいがあります。SODAにとっての新しいビジネスが、ロジザードZEROとロジザードZERO-STORE という、使いやすいシステムでスタートできてよかったと思っています。これからもよろしくお願いします。

菊田様
ロジザードZEROとロジザードZERO-STOREは、SODAの現場を支える大きな基盤です。スタートアップやベンチャー企業にとって、ニーズのあるサービスだと実感しています。引き続きサポートをよろしくお願いいたします。


ロジザードからひとこと

― SODA様はチームの連携が素晴らしく、倉庫側との調整も協力的でスムーズでした。導入から店舗オープンまでのスケジュールはタイトでしたが、コミュニケーションが密に取れていたので、難しい課題や社内調整に翻弄されることはありませんでした。SODA様の成長とともに、ロジザードも必要機能を強化しながら、製品のバージョンアップに努めてまいります。本日は、ありがとうございました。

取材日:2024年12月12日


株式会社SODA様 会社概要

月間600万人以上が利用する、国内最大級のスニーカー&ハイブランドフリマアプリ「スニーカーダンク(SNKRDUNK)」を運営。個人取引の間に真贋鑑定を行うことで偽造品の流通を防ぎ、安心・安全に取引ができるプラットフォームを提供する。2019年9月にスニーカー売買からスタートし、現在ではストリートウェア、ハイブランド、ホビーなどファッション・コレクティブ領域のアイテムを取り扱う。2023年からは新たなコンセプトストアとして、HYPEなアイテムを取り揃えるファッション・コレクティブストア「HYPE DROP」をECと実店舗で展開。「世界中が熱狂する次のマーケットプレイスをつくる」をミッションに掲げ、急成長中。

社名 株式会社SODA
本社所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-3-15 BIZCORE渋谷 2F
代表 代表取締役 内山雄太
設立 2018年7月31日
事業内容 インターネットサービスの企画・開発・運営
HP https://soda-inc.jp/
https://snkrdunk.com/hype-drop