CASE STUDY導入事例紹介

SG SAGAWA (Thailand) Co., Ltd. 物流倉庫

3PL / 物流倉庫様 / タイ

glico様の在庫保管・配送業務を一元管理して、
物流全体の最適化を実現しています。

SG SAGAWA (Thailand) Co., Ltd.
ASSISTANT TO PRESIDENT & GENERAL MANAGER(DELIVERY) 河野 雅之 様

ロジザードZEROを採用するまでの、WMS(倉庫管理システム)の利用状況を聞かせてください。

 海外の物流拠点であっても日系企業である以上、我々は日本と同等の物流品質を求められます。ですので、当社にとってWMS(倉庫管理システム)は非常に重要なツールの一つです。当社では以前から、オーストラリアのシステム会社が提供しているクラウド型のシステムを採用して活用していました。
 しかし、既存のシステムでは個別カスタマイズ等の現場にあった柔軟な対応が難しかった為、システムに現場運用を合わせる形で作業をおこなっていました。また、サポートとなる窓口がタイには無かった為、もしシステム障害が発生したらどうすれば良いのか?という不安もありました。 そんな折、当社が強みとする物流加工を含めた3PLサービスの拡販計画を実行することになり「現場が使いやすく」 「個別カスタマイズが効く」 「リーズナブル」 なWMSに切り替えが必要だと判断し、ロジザードZEROの採用を決断しました。
 とはいえ、すべての荷主のシステムを一度に変更することはリスクが高いため、ちょうどそのタイミングで受託が決まった新規の荷主様から新システムを採用することにしました。

ロジザードZEROを採用したキッカケはなんでしたか?

 タイで利用できるWMSを探している際、シンガポールにある当社グループの海外統括会社に相談したところ、ロジザード社を紹介されました。ロジザード社が提供するクラウド型WMSの「ロジザードZERO」は、SGホールディングスグループの日本の拠点でも採用された実績があり、海外に駐在しているメンバーの中には、日本でロジザードZEROを実際に使っていた者も結構おり、紹介してくれた担当もその一人でした。
 当時、ロジザード社はまだタイでのサービス導入実績はそれほど多くはなかったのですが、当社グループでの導入実績が多数あること、何より実際に使っていた人間の評価が高かったことが決め手になりました。加えて、現地に代理店があることで、問題があった時にもきちんとサポートしてもらえることも、従来のシステムに比べて安心感がありました。
 あとは、クラウドサービスであることもポイントが高かったですね。WMSは日々の業務に欠かせないものなので、ひとたび障害が発生すると現場作業に大きな影響が出ます。ロジザードZEROは、日本で運用されているサービスを、そのままタイで使えます。常に日本品質のサービスが受けられるということがメリットだと感じました。

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ロジザードZEROを最初に導入したのはどのような現場ですか?

 最初に導入したのは、Thai Glico Co., Ltd.(以下、glico)様でした。glico様はそれまで、工場で生産した製品を複数の倉庫を利用し管理していましたが、「在庫を一か所に集約できないか」との考えからBIDを開催し、日系の物流企業や既存のローカル企業を含めた複数の物流会社から提案を募りました。
 その結果、当社が業務を受託することになりましたが、製品の受け入れを開始し全在庫が弊社倉庫に集約されると、事前情報から想定していたパレット数の1.5倍近いパレット数を在庫する状態になってしまいました。理論上の在庫パレット数と実際の在庫パレット数にはかなり差異があり、それまでglico様が在庫管理に苦労しただろうという事が身に染みて感じられました。

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WMSの導入で苦労した点はどこですか?

 現場立ち上げに合わせてのWMS導入でしたので、業務フローの構築の段階からロジザード社の担当SEさんに支援をしてもらいました。ロジザードZEROの標準機能をベースにしながら、どのような現場になるのかを想像することから始まり、どのようにすればスムーズな運用が実現できるのか、かなりの想像と議論を重ねました。
 あとは、やはり作業員への教育ですね。今回はハンディターミナルを活用した、ロケーション管理や入出荷管理を実現しているのですが、その作業を現場の作業員レベルにまで落とし込むことに苦労しました。glico様の場合、製品の特性上、同じ製品でも異なる製造日が混在するので、決められた運用フローに沿ってきちんと運用しないとミスが発生してしまいます。稼働当初は入力作業のミスから、この製造日違いの差異が発生したこともありました。しかし、現場スタッフへの教育を進め、運用が浸透したことで、現在ではこのようなミスによる製造日違いの差異が発生する事はなくなりました。
 運用フローの構築も、現場作業員への教育も大変でしたが、ロジザードZEROというWMSをベースに進めたからこそ短期間で新規現場の立ち上げとスムーズな運用構築が実現できたのだと思います。少なくとも、エクセルや中途半端な管理システムで運用していたとしたら、いつまでたっても混乱が続いていたかもしれません。

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現在の稼働状況はいかがですか?

 glico様と密に情報共有を行っていることもあり、現在は当初の想定の在庫数にも収まり、混乱なく正常に稼働しております。
 ロジザードZEROで管理する事により、古い製造日の在庫も正確に把握できるようになりました。それらの情報を基に、当社からもお客様に製造日ごとの過剰在庫の削減を提案させていただいており、在庫回転率の正常化に対して評価を頂いています。やはり、物流会社として、正確な在庫情報を把握し、クライアントと共有することが、いかに大切かということだと思います。
 今回、glico様にとっては、物流業務の大部分を1つの会社に委託するのは初めてだったということもあり、当初は必要な情報が上手く共有されず苦労したこともありましたが、日系企業同士で膝を突き合わせて課題を一つ一つクリアすることで、正確で計画的な在庫管理、改善提案ができるようになったのだと思います。

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今後のSG SAGAWA Thailand様のビジネス展開について

 今回のglico様にも活用していただいていますが、当社では25℃の定温倉庫を運営しています。タイの通常の倉庫設備では、日本以上に倉庫内が高温になってしまうため、常温で保管すると製品よっては品質が劣化してしまう製品も存在します。低温の倉庫までは要らないまでも、25℃を超えない程度の一定の温度での在庫管理を求めるお客様のニーズに当社は応えていきたいと思います。さらに、SGホールディングスグループは佐川急便を中核としており、輸配送が得意な会社です。日本品質の3PL事業に輸配送を絡めたトータルソリューションとして提案できることが当社の強みになっていると思います。単純な価格勝負では、ローカルの物流企業にはなかなか勝てません。ただ、当社は日本の物流品質とSGホールディングスグループの総力を利用したトータルソリューション提案で、日系企業、さらにはタイのローカル企業のビジネスを支えていきたいと思います。
 今後においては、倉庫管理の分野はもちろんのこと、輸配送管理の分野も含め、システム面ではロジザードさんとタッグを組みながら進めていきたいと思っています。

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