中国 Logizard ZERO・e-倉管(海外)

低価格・短納期という特徴が
小さく始めたいローカル・日系荷主の要望にマッチしました。

诺赞(上海)供应链管理有限公司
総経理 関根 努 様

上海地区を中心に、物流業を営む诺赞(上海)供应链管理有限公司(日本略称:ノウザン)。クラウド型WMS「e-倉管」を活用し、順調に業務を拡大されています。
今回は、ノウザンで総経理をされている関根様にお話をお聞きしました。

「e-倉管」を知ったキッカケを教えてください。

 e-倉管のOEM提供元であるロジザードを初めて知ったのは、もう15年近く前のことですね。私が前職の日系物流企業に在籍し、東京の物流拠点のセンター長をしていた時に、ある荷主でロジザードのWMSを導入したのがきっかけでした。その後、中国に赴任した際にも、WMSベンダーとして早くから中国でのビジネスを手掛けていたロジザードには色々と相談していましたし、ノウザンを立ち上げWMSが必要になった際にも、真っ先に相談しました。

ノウザンで「e-倉管」を採用した理由は何ですか。

 一つ目の理由は、倉庫管理で必要とされる基本機能が網羅されていることです。ノウザンでは日系企業の荷主の荷物も預からせていただいているのですが、中国であってももちろん日本レベルの正確な在庫管理や入出荷業務を求められます。日本で実際に1000現場近くの実績があることは知っていましたので、少なくとも日本の求める物流品質を実現するための基本機能が整っていることは重要でした。
 二つ目は、e-倉管がクラウドサービスであることです。中国ではまだ、パッケージソフト買って、カスタマイズして、自分たちで運用管理をする従来のシステム運用を好む傾向があります。しかしそれではシステムの初期投資が多くかかりますし、導入までの時間も長くなります。その点、クラウドサービスであれば、初期投資を抑え、短納期で導入できるので、出入りの激しいローカル系の荷主や、小さく早く始めたい日系の荷主の要望にマッチしていると思います。
 三つ目は、システム開発に詳しい人員を社内で用意する必要がないことです。インターネット接続できるパソコンとプリンタ、WiFi環境さえあればクラウドサービスは利用できますので、本来の業務に集中できます。最初は、インターネット経由でシステムを利用することに不安もありましたが、現状の中国のインターネット環境であれば、まったく問題なく利用できています。

「e-倉管」導入後どのような効果がありましたか。

 現在、5つの荷主様にe-倉管を導入し、すべての現場でバーコード管理をしていますが、作業精度や在庫精度は想定通りの成果を上げています。複数の荷主を同じシステムで運用することで、e-倉管をベースに庫内業務の標準化も実現できるのも嬉しいです。

「e-倉管」のカスタマイズに対する柔軟性はどうお考えですか。

 カスタマイズせずに導入することが、コストを抑え納期を短縮するためには一番なので、極力標準機能で使うようにしています。すでに基本機能は網羅されていますので。 また、中国国内の運送会社との連携や、EC関連システムとの連携実績がすでにあるので、その点もすべて新規で開発するよりもコストを抑えるメリットになっていますね。
 ただ、どうしてもカスタマイズが必要になることもあります。荷主の自社システムとのデータ連携を求められた場合や、標準機能だけでは運用が難しい荷主の場合ですね。そんな時には柔軟にカスタマイズ対応してもらっています。最近導入した比較的規模の大きな日系のお客様の現場でも、お客様の業務特性に合わせて一部カスタマイズ対応もしてもらいましたが、初回の棚卸からかなり在庫精度の改善が見られ、荷主様にも大変喜んでいただきました。

今後、「e-倉管」及びロジザード中国現地法人「龍騎士供応鏈科技(上海)有限公司」に期待したいことは何ですか。

 中国での物流業務は、国土の広さや物量の多さなど、日本とは異なる事情があります。BtoC業務を行う上でのW11(独身の日)対応なんかがいい例ですね。「e-倉管」には、日本で培ったノウハウを活かしつつ、中国独自の要件にもどんどん対応して、さらに進化を遂げていってもらえればと思います。標準のバージョンアップが進めば、私たちは常にその最新の機能を活用できますからね。
 また、龍騎士のメンバーには、システムの導入だけではなく、荷主を獲得するための営業活動の支援もお手伝いしてもらうこともあります。引き続き、倉庫会社の視点でシステムを提供してくれる良きパートナーであり続けてほしいですね。