COLUMNロジザードオリジナル EC・物流コラム

物流やEC(ネットショップ)、在庫管理に関連したロジザードのオリジナルコラムです。

2018/01/22 初級在庫管理

在庫管理はビジネスの基本

最終更新日:2018年3月6日

在庫を制して企業力アップ

在庫管理はビジネスの基本です。在庫管理システムは経営を強くします。

ロジザードスタッフより

在庫管理は地味だし面倒だし、できればそっとしておきたいですよね。でも、実はコワイ「在庫管理の落とし穴」。売れていたのにキャッシュフローがピンチ、といったことに陥らないためにも、今すぐ在庫管理の考え方を見直しましょう。

在庫とキャッシュフローの密接な関係

「アパレルショップA」を例として3年間の在庫とキャッシュフローを見てみましょう。粗利40%、在庫管理費は期首残高+仕入れ在庫に対して15%、銀行借入の返済は3年返済を条件として計算します。「期末在庫」に注目してください。
(在庫と現金の構造と関係を示すためにかなり簡略化した例となっています。)

1年目

仕入れた5,000の内3,000を販売し、2,000が「在庫」となっています。

売上高 原価 利益
4,200 3,000 1,200

在庫資産 現金資産
期首在庫 0 5000
仕入(原価) 5,000 -5,000
銀行借入:  0
在庫管理費 -750
売上回収 -3,000 4,200
借入返済 0
期末残高 2,000 3,450

2年目

5,000の仕入れに対し、期首資産が足りないため1,600銀行から借入します。1年目と同様に2,000が「在庫」となったため、併せて4,000の在庫資産があります。

売上高 原価 利益
4,200 3,000 1,200

在庫資産 現金資産
期首在庫 2,000 3,450
仕入(原価) 5,000 -3,400
銀行借入:-1,600
在庫管理費 -1,050
売上回収 -3,000 4,200
借入返済 -533
期末残高 4,000 1,067

3年目

「在庫」が増えることで在庫管理費が上がり、現金化できていないため売上回収が追い付かず、1~2年目と同じように運営すると現金資産がショートします。

売上高 原価 利益
4,200 3,000 1,200

在庫資産 現金資産
期首在庫 4,000 1,067
仕入(原価) 5,000

1,000

銀行借入:-4,000
在庫管理費 -1,350
売上回収 -3,000 4,200
借入返済 -1,866
期末残高 6,000 -2,949


「在庫」をどう考えるかで状況は大きく変わってきます。例えば、3年目に4,000の在庫を原価の8掛けで販売するとします。

3年目

原価を割ってでも現金化します。

売上高 原価 利益
7,400 7,000 400

在庫資産 現金資産
期首在庫 4,000 1,067
仕入(原価) 5,000

1,000

銀行借入:-4,000
在庫管理費 -1,350
売上回収 -7,000 7,400
借入返済 -1,866
期末残高 2,000 251

こちらの例では、「在庫」を現金化したことで現金資産のマイナスは免れましたが、次は借りれないでしょう。在庫は、生まれた瞬間から価値が劣化し続け、時間が経つほど0円へ近づきます。


ロジザードスタッフより

陥りがちな在庫のトリックは存在します。そこが原因で立ち行かなくなるビジネスが多いのは事実。逆に言うと在庫管理がしっかりしていれば、ピンチの時も次の手は打てるのです。

在庫の鮮度管理を怠ると、負のスパイラルが必ず起こります。

負のスパイラル

レベル1 見えない在庫は気にならない
すぐそばに在庫があれば気になって対処しますが、見えない場所、遠い倉庫などにある場合は存在すら忘れてしまうものです。

レベル2 見えない在庫に気付かない
商品ごとの売上表を見れば売れていない商品に気付くはずです。しかし、売上額に着目してしまいます。

レベル3 見えない在庫がどんどん増える
ちょっと倉庫を見に行けばまだ何か手だてはうてるかもしれません。

レベル4 「売れない在庫」となる
保管料高くない?と、気がつくも時既に遅し。完全に売り逃がし、既に1銭の価値もなくなっている場合もあります。

レベル5 「売れない在庫」の処理
原価より安くても売りさばくかして、どうにかリセットをはかります。

ロジザード代表金澤がアパレル企業向けのコンサルタントを企業した際に、こんなことがありました。

「うちは不動在庫なんて無いから~」と豪語するA社長

「近くに旨い焼き肉があるんですよ!」と誘い出し、郊外にある倉庫に同行したところ・・・あるはあるは、在庫がザックザック。 しかもそこには探していた売れ筋商品が大量に!販売機会を失った在庫はすでに価値が半分以下、もったいないです。

物流在庫管理を中心に考える

売上や在庫管理ばかりに注目せず、物流在庫管理を中心にするとビジネスの問題が見えてきます。

今までの在庫管理・販売管理ソフトは商流を中心に設計されたものばかりです。商流を中心とした仕組みは、データが複雑に入り組み管理しにくいものでした。商品の流れ(物流)を中心に情報を整理し、視覚化、 数値化による業務効率化が必要です。

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ロジザード代表金澤より

在庫は生ものです。在庫の鮮度管理を怠ると必ず負のスパイラルがやってきます。いつでも在庫状況を把握できて当然、ロジザードZEROで在庫の見える化に取り組んでください。在庫管理、在庫状況を見ていれば商売で必要なことに気づきが必ずあります。それだけ在庫管理は経営に直結しているのです。